投資の世界に「サルダーツ」という有名な例えがあります。
これは、サルがダーツを投げて選んだ銘柄が、プロが必死になって探した銘柄と運用成績に大差が無いという話。
簡単に言うと、「普通の人はインデックス投資でいいんじゃないの?」という事です。この事については異論はありません。
ただし、この話が正確に伝わらず「プロの実力がサルよりも劣る」という感じで一人歩きしている事があります。
私自身は平均を上回るリターンを出し続けている専門家の人から話を聞く機会が度々あるので、今回はプロの凄い点について書いていきます。
プロ投資家の凄味は銘柄選定では無い!
サルダーツの話を聞いた人の多くは「プロって、その程度なの?」という印象を持つようです。
これは大きなリターンを出す人は「銘柄選定が凄い」という固定概念がある為だと思います。
確かに一部でそういった人もいるのですが、基本的にはプロ投資家と言われている人の勝率は50%程度がいいところかな?
実際には勝率30%台で大きなリターンを出している人も多いので、平均ならば40%台になるかもしれません。
つまり、多くのプロは銘柄選定ではなく、徹底したルールとチャンスを逃さない集中力で稼いでいるのです。
大きな失敗が無ければ、いずれは大当たりに巡り合える
プロと呼ばれる専門家や年間に数千~数億を稼ぐトレーダーは、「損切りは早く、利食いは遅く」を徹底している人が多いです。
つまり、自分の予測がハズレタ時の見切りが異常に早い!しかも、ルールを決めたら例外を許さない頑固さを持ち合わせています。
これは本当に驚くのですが、少し長く保有すれば上がりそうな銘柄でもルールに当て嵌まれば容赦なく損失を確定します。そして、再度アタックするのです。
例外を作ると長期的には“悪い癖”がつくのでデメリットだそうです。
また、「年に3回くらいは大チャンスが来るからそこでシッカリ取ればいい!大負けしないことが大切」といった話も頻繁に聞きます。
これを聞いて「そのチャンスだけ投資すればいいのでは?」と感じる人も多いかもしれませんが、これは継続して投資をしているから可能な事。
例えば日経平均株価は2019年は凄い勢いでしたが、個人投資家には積極的に投資できない人も多くいました。
しかし、プロはここでガッチリ稼いでいます。
つまり、プロにとってはサルダーツに勝とうが負けようがどちらでも良いのです。
プロに近い投資は、誰でも可能になりました!
プロが「損切りは早く、利食いは遅く」を徹底してると書きましたが、これは「言うは易く行うは難し」の典型です。
実行できる人が少ないからこそ、これが出来る人がプロと呼ばれるのです。
私自身も頭では分かっていても正反対の行動【損切は遅く、利食いは早く】になってしまいます(笑)
ただし、現在は持ち株をSMBC日興証券の『AI株価見守りサービス』に登録しているので売却タイミングで悩む事はありません。
これは、「株価トレンド予測」&「損小利大の戦略」を合わせた凄い機能ですので、口座を持っている人は利用してみてください。
銘柄選定が凄いプロ投資家もいます
プロの凄味は銘柄選定よりも投資手法と精神力だと記事に書きました。しかし、一般投資家にとってはプロが選ぶ銘柄には期待してしまいますよね。
銘柄選定で高いリターンを出している投資信託もあるので、そういったファンドを直接購入したり、同じ銘柄を買ってみるのも良いと思います。
日本株の投資信託でも好成績を継続してるものがあるので注目です。
ちなみに私は『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』を積立しています。
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また、米国株であればウォーレンバフェットは本当に凄い!
私はバフェットが保有する銘柄から購入する事が多いのですが、いずれも大きなリターンが出ています。
ただし、銘柄の基準が長期視点になっているので、最初は「あまり上がららないなぁ~」という印象です。
半年、1年と経過するとリターンが出てるケースが多いのでジックリ保有する事が基本だと思います。
今回は「プロ投資家がサルに負けるって本当?嘘とは言いませんが事実とも違う」について書きました。参考になる点があれば投資のヒントにしてみてください。