日米の株価を比較すると、長期的では米国株が圧倒的に好成績です。
ただし、直近1年程度を見るとその立場は逆転します。
※1年リータン(2022年7月8日)
指数 | 1年リターン | 年初来 |
日経平均株価 | -3.23% | -7.90% |
S&P500 | -9.46% | -18.19% |
ナスダック | -20.27% | -25.63% |
いずれもマイナスですが、1年・年初来とも日本株の方が良好な数値です。
私の資産運用でも、今年は利益面で貢献してくれてます。
これについては売買タイミングがたまたま良かった面もあります。
珍しく日本株を買ったら偶然上昇してくれました。
ただし、日本株については1ヶ月前に保有する800万円分を全売却しました。
為替に対して気になる点があったからです。
そして、先月の後半から徐々に日本株への投資を再開!
現在200万円分を投資済みですが、更に拾っていきたいと思っています。
今回は日本株への投資を再開した理由について書いていきます。
この記事の目次
外国人投資家から見ると、足元の日本株は買いずらい状況
最初に1ヶ月前に日本株を全売却した理由について触れておきます。
過去1年は日本株の方が米国株よりも良好と書きました。
しかし、外国人投資家から見ると景色は大きく変わります。
その理由がドル高・円安です。
ドルで投資する外国人投資家にとっては、為替が大きなマイナス材料。
直近1年の状況をドルベースでみると以下のようになります。
ドルベースで見ると1年では18%弱のマイナスになっており、S&P500に大きく見劣りしています。
下落トレンドを描いているので、買いが入りずらい状況と言えます。
私は日本株復活には外国人投資家の買いが不可欠だと考えていたので、いったん利益確定(全売却)という判断をしました。
ただし、日米の状況では日本市場の方が投資しやすいと考えています。
この事について次の項目で説明していきます。
日本企業は大手を中心に業績の上方修正が期待できる
円安によってドル建て日経平均株価は悲惨なことになっています。
チャートだけみれば、日本企業に対する外国人投資家の買いは期待できません。
しかし、今後の業績をという見方では評価は一変します。
海外需要や売上比率の高いセクターにとっては、円安は営業利益が大幅プラスになる要因です。
トヨタ自動車は1円の円安で営業利益が450億円増加するという試算もありますね。
つまり、強烈なアドバンテージを持っているのです。
大手企業を中心に年後半には業績の上方修正があると思うので、この点がクローズアップされると株価上昇の期待が膨らみます。
一方で米国企業は足元は回復も見えますが、まだまだ不透明要素が多いです。
現在の米国は人手不足の状態が慢性化しており、賃金上昇が止まる雰囲気がありません。
従来の米国企業は利益が小さくなると人員整理などでコストを抑制するのが当たり前に行わてきました。
しかし、賃金上昇アップの中でこれを実施すると、再雇用の時は更なる時給アップで長期的なコスト負担になります。
では、他の部分でコスト削減できるかと言えば、インフレで原材料費は高騰しており重くなっている状況。
従来は低金利状況が続くという甘い見通しが株価を押し上げてきたこともあり、今後の株価も油断はできません。
短期的な上昇ですぐに飛びつける状態ではありませんね。
それに対して、日本は金利は低く抑えられておりインフレも他国よりもマイルドです。
終身雇用の形態ということもあり、米国のように人件費が跳ね上がるのも考えずらい状況。
あくまでも個人的な予想ですが、年後半に向けて日本企業に対するポジティブな見方が増えていくと想像しています。
日本株は年末に年初来高値を期待!米国株は難しい・・?
私は米国株に対して年末に高値更新を予想していましたが、今月に入りその予想を修正しました。
不透明要素が多すぎて、本格的な上昇を年内に期待するのは難しいと考えたからです。
一方で日本株については、年初来高値は更新できると予想しています。
米国株と比べると不透明要素が少なく、企業の上方修正も期待できることから日経平均株価の3万円回復は充分に可能だと考えています。
夏~秋に下落があれば500万くらいは追加投資したいと思っています。
尚、私は保守的なスタイルなので売却目標は2万9500円。
投資商品はアクティブファンドを選択しています。
日本については円安がマイナスに働く企業もありますし、国内需要にも限界があります。
インデックスファンドには向いていない市場というのが私の考えです。
ちなみに買付しているのは、グローバルでの活躍が期待出来る日本企業を中心に集めた「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」です。
昨年までの米国一強という状態は、今年になり崩れてきました。
米国は9月からQT(バランスシート縮小)が毎月600億ドルと引き上げられるので、ここも注意ですね。
日本株への投資は年内売却を想定していますが、米国市場の状況次第では継続保有も検討していく必要がありそうです。
日本は2025年に大阪万博、世界陸上(東京)が予定されています。
インバウンド消費も盛り上がる期待がありますね。
尚、過去のパターンだと、大きなイベントの1年前くらいに株価がピークをつける傾向があります。
24年を目指して投資をするのも選択肢になりますね。
低迷しているホテル関連などもチャンスになる可能性がありそうです。
今回は「日本株ファンドに200万円を投資!年後半の上方修正に期待です」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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投資の情報について『調べる方法が分からない・・』という相談が多いです。
私は週に1回、「グローバルウィークリー」という情報を確認するのを習慣にしています。
これは、岡三証券で発行している情報誌ですが、岡三オンライン(岡三証券)の口座を持っているとWEBで無料で読む事できます。
「グローバル」「日本株式」「米国株」「債券」「為替」など各項目について、 直近の状況と今後の見通しがコンパクトにまとめられていてます 。
ユックリ読んでも20分程度!
私は週の頭にこれを読んでスタートします。
私の活用方法をまとめていますので、興味がある人は確認してみてください。
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