IMFが4月に出した今年の経済予測は、主要国の下方修正が目立ち成長の弱さが鮮明になりました。
さらに、『米中の貿易摩擦がエスカレートした場合は、世界の経済成長率が短期的に0.3%程度押し下げられる』との試算を発表!
IMFの発信は世界中の金融関係者が重視している情報ですから、この結果に不安を感じた人も少なくないはずです。
ただし、2019年よりも2020年の方が成長が強い予想になっており、 長期投資としてはこちらに注目すべきではないかと考えています。
今回はIMFの発表をもとに、私の投資戦略について書いていきたいと思います。
※記事は個人的な投資スタンスを書いているだけで推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
年末に向けて株式上昇?一方で短期的には乱高下も・・
IMF(国際通貨基金)の世界経済見通しは2018年10月、19年1月、19年4月と 経済成長の見通しは3回連続で引き下げとなっています。
この理由は説明するまでもなく、米中貿易戦争への懸念やイギリスの EU 離脱問題など不透明要素が多かったからです。
世界・主要国の状況を簡単にまとめましたので確認してみてください。
参考までにIMFから発表された経済見通しを確認してみましょう。
2020年 | ※2021年 | ※2022年 | |
世界 | ▲3.1% | 5.9% | 4.9% |
先進国 | ▲4.5% | 5.2% | 4.5% |
米国 | ▲3.4% | 6.0% | 5.2% |
ユーロ圏 | ▲6.3% | 5.0% | 4.3% |
日本 | ▲4.6% | 2.4% | 3.2% |
新興国 | ▲2.1% | 6.4% | 5.1% |
中国 | 2.3% | 8.0% | 5.6% |
インド | ▲7.3% | 9.5% | 8.5% |
※2021年・2022年はIMF予想(2021年10月12日)
※前回7月より21年の世界経済見通しは0.1%の下方修正。
世界全体の経済見通しは約3%で過去の状況から考えて悲観する数字ではありません。
さらに、2020年に関しては経済成長見通しは2019年よりも上向きになっている点は注目。
長期投資においては「行きすぎた悲観」に翻弄されないことが大切だと思います。
米中貿易戦争は終わった話?
米中貿易戦争に関しては長期的な問題でもあるのですが、泥沼化する可能性は個人的には低いと思っています。
両国にとって混乱を継続させることはプラスではなく、実体経済にマイナス面が出てくると矛先が自分たちの政権に向かって来る可能性もあります?
両国の本音としては「早い段階で手打ちとしたい」でしょうから、 殴り合いのような状況が長引くとは思っていません。
また、中国が2019年3月に実施された全国人民代表大会で国内景気を持ち上げるような方針を打ち出しています。
具体的に言うと企業の負担削減ということで、19年は企業税と社会保険料負担を約2兆元(約33兆円)軽減するとしています。
それほど新聞などで大きくは取り上げられなかったのですが、トランプ減税などにも引けを取らない強烈な内容です。
中国に関しては、悲観的なニュースばかりが目立っていますが、 貿易問題がクリアになれば年後半に向けて世界経済の回復を後押しする材料になる可能性も?
米中貿易に関しては6月下旬に首脳会談が行われる可能性も高いので、ここからは妥協に向けての話し合いになっていくと想像しています。
英EU離脱の混乱もおしまい?
英国の EU 離脱に関しては「合意なき離脱」を不安視する声が多いです。
現在のところ離脱期限が10月末に延長されました。
個人的にはどういう形になっても相場に与える影響は限定的だと思っています。
基本的にこういう問題は投資家の不安がピークに達した時(国民投票で離脱が決定)で、その後はマーケットが織り込んでいくことが多いです。
また、期限延長ということがあっさり通るところを見ると、「合意なき離脱」は英国と EU の両方にとって 回避したいことだと感じられます。
この状況から考えると、 ブレグジットが株式相場に与える混乱は短期的なものであると想像しており、これが理由で株式が下落しても長続きしない気がします?
マーケットで不安視されている米中問題と英国のEU離脱という2つの懸念材料は、今がピークで今後は薄れてい可能性が高いと思います。
戦略は定番の積立投資と急落時のスポット買い
積立投資に関していると今更説明する必要もありませんね。
毎月一定額を購入する方法なので、株式市場の動きは全く気にする必要性はありません。
少し前にも私自身が積立を増額をしたことを書きました。
⇒ 積立投資の増額を決定!令和元年のタイミングで実施する理由とは?
後はスポット買いですが、これは2018年の年末にあったような下落を狙うつもりです。
あの時は米中貿易戦争の不安に加えて、世界経済の失速懸念から下落したのですが、冷静になれば誰が見ても行き過ぎな状態でした。
IMFの見通しが頭に入っていた人は迷わず仕込み買いをしたと思います。
その理由は、成長見通しと比較すると株式市場の下落が説明がつかないほど大きかったからです。
私は株式市場で大きな下げがあった時は、ニュースや新聞などよりも直近のIMF データを見直すようにしています。
短期売買を中心にするのであれば、投資家心理を重視する必要性もあるので直近の専門家などの予想も参考になります。
ただし、長期投資であればIMFだけでもいいかな?
関連:超~楽ちん!積立投資の情報が『IMFの世界経済見通し』だけで良い理由
投資で絶対はありませんが、私はこのやり方で資産を増やしてきたので今後も同様にしていく考えです。
主要国の金融政策が再び緩和の方向へ転換してきたので、株式投資にとっては追い風の状況となってきました。
日々のニュースなどには神経質にならずに、大枠だけを見ていけば簡単な相場になるような気がしています。
今回は「今後の世界経済はポジティブ?長期投資の強気姿勢は変わらず!」について書きました。
※記事は個人的な投資スタンスを書いているだけで推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
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