米国株の個別株投資で人気が高い手法の一つに“ダウの犬戦略”があります。
人気の理由は「手法がシンプルで、良好な運用成績が期待できる」からです。
簡単な方法で高パフォーマンスが狙えるのですから注目されるのは当然ですね。
さらに、投資家の心を掴んでいるのが 「高配当」を中心にした銘柄選定!
リターン期待だけでなく、運用中に配当がチャリン・チャリンと入ってくるのも魅力です。
※配当は基本的に再投資します。
今回は米国株の人気手法「ダウの犬 投資法」について書いていきます。
さらに、私が実践する“ズボラ式・ダウの犬戦略”についても紹介します。
この記事の目次
ダウの犬 投資法!2020年の投資対象となったのは?
最初に“ダウの犬 投資法”について、簡単に説明します。
手法の目的は、 NYダウを上回るパフォーマンスを目指す事。
実際に長期ではNYダウを上回る好パフォーマンスで目的を達成できています。
★単年ベースだとNYダウに負けることあり!100%の手法ではない
そして、この手法は銘柄の細かい分析は不要なので、投資経験に関係なく初心者でも即チャレンジが可能!
初心者からベテランまで、幅広い層から愛されている手法だと思います。
では、“ダウの犬 投資法”のヤリ方について説明していきます。
【ダウの犬 投資法】
1、年末にNYダウ銘柄を配当利回りの高い順に並べ、上位10銘柄を選び均等に買付けます。
2、翌年末に、再び配当利回り上位10社を確認して、上位10社から外れた銘柄を売却。新たに上位10社に入った銘柄を買います。
3、これを毎年ひたすら繰り返していきます。
簡単に言うと『NYダウの配当が高い銘柄(割安株)に投資しましょう』という話。
ちなみに、この手法は「負け犬」と呼ばれることもあります。
この理由は、配当が高いのは“株価低迷した結果として利回りが上昇している”と予想されるからです。
つまり、“ダウの犬戦略”の本質は割安株を購入するバリュー投資という事ですね。
ベテラン投資家にも愛好家が多いのも納得です。
2020年“ダウの犬 投資法”!NYダウの配当利回りを確認しよう
手法としては『NYダウで配当利回りが高いベスト10』を買付ければ良いだけなので、本当にシンプルです。
NYダウは30銘柄しかありませんので、ベスト10は簡単に探せますね!
今回は、私の方でダウ30銘柄を配当利回りが高い順番に並べかえてみました。
2019年末の状況は以下の通りとなっています。
NYダウ工業株30種の構成銘柄(2019年12月31日)
配当上位15社 | 配当利回り |
ダウ(DOW) | 5.15% |
エクソン・モービル(XOM) | 5.01% |
アイビーエム(IBM) | 4.88% |
ベライゾン(VZ) | 4.02% |
シェブロン(CVX) | 3.97% |
ファイザー(PFE) | 3.91% |
スリーエム(MMM) | 3.28% |
ウォルグリーン(WBA) | 3.11% |
シスコシステムズ(CSCO) | 2.94% |
コカ・コーラ(KO) | 2.89% |
キャタピラー(CAT) | 2.79% |
メルク(MRK) | 2.68% |
J&J(JNJ) | 2.62% |
JPモルガン・チェース(JPM) | 2.60% |
マクドナルド(MCD) | 2.54% |
配当下位15社 | 配当利回り |
ボーイング(BA) | 2.52% |
ホーム・デポ(HD) | 2.50% |
トラベラーズ(TRV) | 2.40% |
P&G(PG) | 2.40% |
ゴールドマン・サックス(GS) | 2.18% |
インテル(INTC) | 2.11% |
ユナイテッド・テク(UTX) | 1.96% |
ウォルマート(WMT) | 1.78% |
ユナイテッドヘルス(UNH) | 1.47% |
アメックス(AXP) | 1.38% |
マイクロソフト(MSFT) | 1.29% |
ウォルト・ディズニー(DIS) | 1.22% |
アップル(AAPL) | 1.06% |
ナイキ(NKE) | 0.97% |
VISA(V) | 0.64% |
これだけ分かれば、簡単に実行できますね。
1番目のダウから10番目のコカカーラを均等に購入すればOK!
あまりのシンプルな手法に呆気にとられてしまいますが、これで1年間は何もする必要なしです(配当がでれば基本は再投資)。
興味がある人は、チャレンジしてみてはどうでしょう?
さて、次からは余談ですが、私はダウの犬を少しアレンジしています。
参考の一つとして紹介しておきます。
kaoru流は“ダウの犬”ルールを緩和しまくる!
純粋なルールは先ほど説明した方法ですが、私は自分が気持ちよく投資をする為にちょっとだけアレンジしています。
簡単に言うと、以下の2つが変更となっています。
② 開始タイミングは、年末に限定しない
まず、①ですが厳密に配当上位10銘柄でなく、上位半分(15銘柄)から10銘柄を選択としました。
この理由は、自分の好まない銘柄が上位10銘柄に入っていると、運用継続の妨げになると考えているからです。
例えば、ベスト10にエクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)の2銘柄がありますが、両方とも石油会社なので1つに絞りたい場合は片方をカットします。
この手法の本質は高配当&バリュー投資なので、その本質さえ間違わなければ良いとしました。
次に②ですが、年末という点への拘りはありません。
重要なのは 1年間シッカリ継続する(途中売却しない)こと だと思います。
私の場合は、年末に限らず『自分の誕生日や年度末(3月末)』あるいは『新年最初や月初』など、自分が一つの区切りと判断できるならいつでもOK!
なかには『年末の株高時に始めるのは・・』という人もいると思います。
それならば、無理に年末に投資をしないで株価急落(全体的に割安?)のニュースがあった時をスタートラインにすればいいですね。
重要なのは高配当(割安)株を1年間シッカリ持ち続けること!
ルールに固執して継続できないくらいなら、継続できるルールに緩和すれば良いというのが私の考えです。
ダウの犬投資法が1万円からできる裏ワザ!
“ダウの犬 投資法”で問題があるとすると、資金面だと思います。
10銘柄の購入というのが一つのネックとなりますね。
もっとも、米国株は1株から購入できるので大手ネット証券で買付すれば資金は思った以上に少なくすみます。
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(マネックス証券・SBI証券・楽天証券)
ただし、ちょっと難しいのが均等に買う(同じ金額)という点です。
銘柄ごとに株価が違うので、A銘柄は10株でB銘柄は12株、C銘柄は8株・・とヤヤコシイですね。
そして、同じ金額に近づけようと思うと、気がつけば買付額が増えてしまいます。
そこで、注目なのが金額買付ができる証券会社の『PayPay証券』です。
この証券は「A銘柄を1000円分買いたい」という金額注文方式なので、ピッタリ合わせられます。
1銘柄につき最低1000円からなので 10銘柄だと1万円からOK ですね。
2019年12月3日から取扱銘柄が増えて、NYダウのほぼ全てに対応しました。
尚、現在のNYダウの取扱い銘柄は以下の通りです。
※PayPay証券の取扱銘柄は●がついています。
配当上位15社 | 取扱あり |
ダウ(DOW) | ● |
エクソン・モービル(XOM) | ● |
アイビーエム(IBM) | ● |
ベライゾン(VZ) | ● |
シェブロン(CVX) | ● |
ファイザー(PFE) | ● |
スリーエム(MMM) | ● |
ウォルグリーン(WBA) | |
シスコシステムズ(CSCO) | ● |
コカ・コーラ(KO) | ● |
キャタピラー(CAT) | ● |
メルク(MRK) | ● |
J&J(JNJ) | ● |
JPモルガン・チェース(JPM) | ● |
マクドナルド(MCD) | ● |
配当下位15社 | 取扱あり |
ボーイング(BA) | ● |
ホーム・デポ(HD) | ● |
トラベラーズ(TRV) | ● |
P&G(PG) | ● |
ゴールドマン・サックス(GS) | ● |
インテル(INTC) | ● |
ユナイテッド・テク(UTX) | ● |
ウォルマート(WMT) | ● |
ユナイテッドヘルス(UNH) | ● |
アメックス(AXP) | ● |
マイクロソフト(MSFT) | ● |
ウォルト・ディズニー(DIS) | ● |
アップル(AAPL) | ● |
ナイキ(NKE) | ● |
VISA(V) | ● |
1社だけ取扱っていない銘柄(WBA)があるのですが、上場廃止となる可能性がある銘柄なので事実上は無視してOK!
配当上位10銘柄を選択する王道戦略はもちろん、kaoru流の“ダウの犬戦略”も対応可能。
★合わせて読みたい
私は 10銘柄に各10万円の投資(合計100万円) で買付します。
ダウの犬投資法とは相性が良い証券会社ですね。
興味がある人は公式ページを覗いてみてください。
今回は【2020年「ダウの犬 投資法」はこれだ!NYダウ配当利回りランキング】について書きました。
参考になる点があれば、投資を実践する時のヒントにしてみてください。
尚、私の米国株投資の基本戦略は「損小利大」です。
以下の記事で紹介していますので、興味がある人は確認してみてください。
私の米国株投資のメイン手法です。
米国株のメインはマネックス証券!独自性と条件面から決めました
私は米国株・海外ETFの取引で、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
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