2022年の投資は、波乱要素がたくさんあります。
年初は1月効果で強い傾向があるのですが、今年はあっというまに調整に突入しました。
私は一定の下落で売却を機械的に行う逆指値を徹底しています。
足元の調整で、今年に入ってから約200万円が強制的に利益確定となりました。
今年は投資チャンスは多いと思うので、タイミングを見て市場に戻していく予定です。
調整は2月からと考えていたので、想像よりも早い展開にちょっと驚いています。
1年を通じて上下が激しい相場となりそうです。
途中上昇する時期もあると思いますが、そこで強気になるのは注意。
相場に影響を与えるイベントが年末まで続くので、好調だと思っていた市場が一夜にして豹変する可能性があります。
とくに警戒したいのは成長株のようなPERが高い銘柄です。
成長株や小型株は大きなリターンが狙えるので魅力的ですが、1年間はお休みした方が良いと考えています。
今回は1年を通してのリスクと私の方針(バリュー投資)について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
年後半に最大リスク?「バランスシート縮小」を警戒せよ
2022年の相場を動かす最大要因と考えられるのは、米国の金融政策の行方ですね。
この動き次第で、年末の状況も大きく変わると思います。
注意したいのは、米国のインフレが強烈すぎてFRB(連邦準備制度理事会)が株式市場の事を考慮する余裕が無い点です。
そもそもですが、FRBの役割は「米国の雇用の最大化」「物価の安定化」です。
極論を言えば、株式市場なんて無視していいのです。
米国はGDPの約7割が個人消費となっています。
物価上昇で財布の紐が堅くなっっていけば、米経済には深刻な打撃となります。
また、支持率が低迷しているバイデン大統領にとっても、物価上昇は国民の不満に直結する問題で放置はできません。
現在の状況は、利上げを強行していく可能性が高いですね。
FRBが株式市場を気にかけてくれるのは、「物価の安定化」の見通しがたってからです。
現在はインフレ圧力が強すぎて、その余裕は無いように見えます。
「テーパリングと利上げ」はOK!心配は「バランスシートの縮小」
米金融政策で今年の相場に影響を与えそうな事柄として「テーパリング」「利上げ」「バランスシートの縮小」があります。
「テーパリング」は簡単に言うと、お金のバラマキ量を減らしていく事。
減らすだけでバラマキは継続しているので、金融緩和は継続している状態です。
「利上げ」は物価上昇の抑制するための金融引き締め政策です。
ただし、この時点では市場にマネーは溢れた状態が維持されています。
「テーパリング」「利上げ」については市場も織り込んでいるので、実施されても株価の反応は限定的と予想しています。
問題はその後に控える「バランスシートの縮小」です。
これは、分かりやすく言えば市場に流通するお金を減らす事。
マネーじゃぶじゃぶ状態からの脱却に向かっていくので、市場へのインパクトは強烈です。
現時点で完全に株価に織り込まれているかと言えば・・、
非常に怪しいですね。
しかも今回は「利上げ」と「バランスシートの縮小」の間隔は短くなる見通しです。
私は年末相場の予想は強気シナリオですが、この流れがそのまま現実化した場合は12月が大底になるパターンも考えられます。
ただし、「バランスシートの縮小」のネガティブ心理を株価が織り込んでしまえば、相場は再び強さが戻ると予想。
成長株についても、そこが投資チャンスになりそうです。
成長株と中小型株は不安あり、分散投資の基本を思い出そう
近年は成長株や中小型株の投資で成功する人が多かったですね。
多少の下落があってもガンガン投資を継続した人の資産が増えました。
しかし、この成功体験はいったん忘れた方が良いと思います。
今まではじゃぶじゃぶマネーが溢れていて、更に市場にどんどん流れ込んでいました。
投資家心理は「割高でも買う」という状態だったと言えます。
前項目で書きましたが、「バランスシートの縮小」は市場に流通するお金を減らす事です。
従来とは投資環境が明確に変わります。
「利上げ」と「バランスシートの縮小」は割高水準である成長株や小型株にとってはマイナス材料。
今まで「雰囲気」で買われいたような、話題先行の銘柄は厳しくなると考えています。
株価が下がっているという理由だけで「割安」と判断すると、酷い目にあう可能性があるので注意してください。
不透明要素が多い時期なので、ハイリスク銘柄は避けた方が無難ですね。
リターン追求のグロース株に固執せずに、バリュー株やゴールドといった利上げに強い資産を組込む方が良いと思います。
※ゴールドは年初来プラスです(1月21日現在)
米国株はバリュー株を優先する方針です。
米国市場が不透明な時は、市場全体(S&P500インデックス)を買う人が増えますね。
それが基本ですので、正しい考え方だと思います。
私の場合は安全志向が高いので、米国市場への投資はバリュー株を優先する方針としています。
海外ETFで投資対象としているのは連続増配株のVIGや大型配当株のDLNといった守りの要素を含む銘柄ですね。
米国市場は成長企業の存在感が大きいのでS&P500もグロース株の割合が年々高まっています。
以前よりもグロース色が強い指数になってきた点は頭に入れておく必要あります。
この点は、その人の投資方針や好みで違いがありますね。
私は守りの意識が強いので、資産が減る可能性はどんどん排除するスタイル。
市場平均との優劣も興味がありません。
低成長でもいいので資産が増えつづける事(減らない事)を最重視!
結果的に、かなり堅い投資方針となっています。
今回は【米国投資はバリュー株に集中!成長株は1年を通して厳しい展開?】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
尚、バリュー投資という点では今年は「ダウの犬」も銘柄選定の参考になると思います。
こちらは別記事で詳しく紹介していますので興味がある人は覗いてみてください。
私はDGRW(クオリティ株)の定期買付を実施しています
米国株の長期投資戦略として海外ETFの積立を実施しています。
現在のメイン対象は【DGRW】米国株クオリティ配当成長ファンド。
配当を実施している米国の大型株約300社で構成されるETFです。
ROA・ROEの収益性等の指標から、利益(配当)成長が期待できる銘柄を投資対象としています。
「長期的には利益成長と株価は連動する」という私の方針と合致したことが決定理由です。
先行きが不透明な時にはピッタリなETFだと考えています。
長期運用に向いている設計ですので、10年単位の定期積立で大きなリターンを目指していこうと思います。
尚、私はマネックス証券を米国株のメインにしています。
米国株の為替手数料(買付時)無料と時間外取引に対応してる点が魅力。