投資に対して積極的な人が増えてきましたが、日本では預貯金が主流。
家計の現金・預金は1072兆円で過去最高となっています。
情報元:日銀の2021年4-6月期の資金循環統計
この選択が悪いかと言えばそんな事はありません。
日本は約20年にもわたってデフレ状況でした。
物の値段が下がるということは、お金の価値が上がることを意味します。
今まで1000円の商品が800円で買えるようになれば、現金の数値は変わらなくても生活水準を上げることが可能になりますね。
預貯金は元本保証でノーリスク、更に金利までつきます。
デフレ時代には鉄壁の金融商品だったと言えます。
しかし、今後も同じような状況が続くかといえば、そうとも言えません。
むしろ物価上昇となる可能性が高まってきています。
今回は基本にもどって資産運用の重要性と、私自身が考えるこれからの資産配分について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
世界的にはインフレ傾向!日本はどうなる?
コロナ禍により経済悪化や金融市場の混乱の対策として、世界の主要国では大規模な金融緩和が実施されました。
理論上は貨幣供給量が増えれば価値が目減りするので、物価が上昇(インフレ)になります。
実際に経済協力開発機構(OECD)からは“物価は世界各地で軒並み上昇しており、加盟国のインフレ率が2008年以降で最高の水準に達した”と発表がありました。
※2021年4月のデータ
ただし、日本も教科書通りにインフレになるかは分かりません。
人口減少&高齢化という特殊な状況があるからです。
当たり前の話ですが、通貨供給量が増えたからといって食事回数が1日6回に増えたり、マイホームを2つ購入するなんてことはありませんね。
日本のように人口減少が進む国では、需要の拡大は限界があります。
予想外のデフレも充分にあり得る状態。
世界の常識が日本には単純に当てはめることは出来ないという事です。
ただし、日本は輸入に頼っている部分が大きいので、世界各国がインフレに向かえば影響を受けます。
エネルギー資源から食料、機械などを海外から買っているので、これらが高騰すれば価格の上昇圧力になるのは間違いありません。
過度にインフレを警戒する必要はありませんが、預貯金だけというのはリスクが高い状態です。
資産防衛の点からいっても投資を行うのは合理的だと思います。
資産配分を考える!株式がインフレに強いのは事実ですが・・
インフレ対策としては『株式投資が有力』という意見をよく聞きます。
これは正しいのですが、落し穴があります。
株式がインフレに強いのは好景気であることが前提です。
不景気の中での物価上昇(スタグフレーション)では下落する傾向があります。
その点では100%株式というのも、リスクが高いですね。
私は安全性を重視するスタイルなので、全資産の50%~60%までにしています。
では、株式と反対の値動きをする債券を持てば安心かというと、これも正しいとは言えません。
現在の債券は高値水準にありますし金利もほとんど付きません。
「債券で守りは万全」いえるのは昔の高金利だった時の話・・。
そもそもスタグフレーションになれば、債券も急落という可能性があります。
私自身も以前は債券の保有を株式と同じ割合い(全体の50%)にしていましたが、現在は25%にまで比率を下げています。
現在の状況なら債券部分は、預金でも良いかもしれません。
ちなみに、スタグフレーションの時は現物資産の『金(ゴールド)』や『不動産』が強くなる可能性があります。
こういった商品を組込むのも資産防衛になりますね。
ただし、不景気の中での物価上昇はメインシナリオではありません。
補足投資なので合計で20%~30%くらいあれば充分だと考えています。
まとめると・・
・株式:50%~60%
・債券:20%~30%
・金&不動産:20%~30%
大雑把ですが、こんな感じで考えています。
以前は金&不動産の割合はもっと小さくしていたのですが、債券の魅力が下がっているので比率を高くしました。
逆にいえば、将来的に債券の金利が3%程度くらいまで回復すれば、金&不動産の割合を減らして債券を増やす予定です。
投資に絶対は無い!決めつけ投資はしない
「今後、もっとも有力な市場は?」
こんな質問があれば、私は米国市場だと答えます。
だたし、米国株だけに過度に集中投資をしようとは考えていません。
日本市場に対しては懐疑的に見ながらも、一定割合は投資をしています。
今後もゼロにする予定はありません。
米国市場の方が期待が高いと言われていますが、過去10年を振り返ると日本市場が予想以上に強かった事実があります。

確かに【○○市場は有力】という事はあるのですが、これには【今ならば・・】という前置きがつきます。
明日にはどうなっているか分からりませんからね。
そもそも株式が有力というのも、将来的にはどうなるかわかりません。
例えば過去10年では、株式よりもJ-REITの方が好調だった年は何度もありました。
この点を予想できた人なんてほとんどいません。
私の資産は近年とても好調です。
それは予想が当たったのではなく、幅広い商品で運用してきたことが理由。
全く期待していなかった資産が増えていて、私が強気だった投資商品はイマイチというのが実情。
アナリストの予想も、日々コロコロと変わっています。
過信や決めつけをしないで、分散を心掛けた運用を行っていきたいと思います。
必要以上に大きなリターンを求めなければ、投資は負ける方が難しいというのが私の考えです。
今回は 先行き不透明な時期の投資!インフレも考えながら資産配分を検討 について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
【+α】投資の情報収集ってどうするの?
投資の情報について『調べる方法が分からない・・』という相談が多いです。
私は週に1回、「グローバルウィークリー」という情報を確認するのを習慣にしています。
これは、岡三証券で発行している情報誌ですが、岡三オンライン(岡三証券)の口座を持っているとWEBで無料で読む事できます。
「グローバル」「日本株式」「米国株」「債券」「為替」など各項目について、 直近の状況と今後の見通しがコンパクトにまとめられていてます 。
ユックリ読んでも20分程度!
私は週の頭にこれを読んでスタートします。
私の活用方法をまとめていますので、興味がある人は確認してみてください。
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