投資信託で知っておくべきこと!8資産分散はリスクが高いって本当?

近年は、株式の1日あたりの変動幅が大きくなっています。

以前は NYダウが300ドル~400ドルも動けば、翌日は“大幅下落・大幅上昇”といったニュースが発信されていました。

しかし、コロナショックで1日で2000ドル以上も変動する相場を経験した為、現在は 1日500ドルぐらいだと普通のこと になっています。

このような状況の中で急速に関心が高まっているのが、株式や債券、不動産(REIT)といった複数の資産に分けて投資をする分散投資です。

しかし、分散投資に関しては間違った情報も多いので注意が必要です。

今回はリスク分散に対する注意点(勘違い)について書いていきます。

安定感を重視するなら8資産よりも4資産です。

資産運用の本を見ると「複数の資産に分散投資をしてリスクを減らそう」といった文章が多いですね

このこと自体は正しいのですが、これを 「資産分散の数を増やすほど、安定感が増す」といった拡大解釈してしまう傾向があります。

結論をいうと、これは完全な間違いです。

参考までに eMAXIS バランス(8資産均等型)eMAXIS バランス4資産均等型)のリスク・リターン(標準偏差)を確認してみましょう。

尚、基準日は株価が大幅下落した2020年3月末にしました。

★8資産均等型と4資産均等型の比較(3年間)

商品名 リターン 標準偏差
eMAXIS バランス(8資産均等型 ▲0.42% 10.60
eMAXIS バランス(4資産均等型 1.42%  7.98 

安定感を考える上で参考になる標準偏差(リスク)に注目です。

この数値が小さい方が安定感があると考えられるのですが、4資産均等の方が遥かに数値が小さいですね。

コロナショックみたいな大きな変動では、ハッキリと差がでてきます。
2020年初めから約5か月間の値動きをチャートで見てみましょう。

4資産均等の方がダメージが小さいことが分かります。
不思議に感じる人もいるかもしれませんが、これは冷静に考えれば当然の結果です。

では、8資産よりも4資産の方が安定感がある理由を説明していきます。

値動きが大きい資産の割合を確認すれば“一目瞭然”!

まず、4資産均等の内容を確認すると国内株式25%、先進国株式25%、国内債券25%、先進国債券25% というパターンが多いと思います。

もっと単純に言うと、株式と債券の割合は50:50です。

これは、見方を変えれば 値動きが大きい資産(株式)が50% 
小さい資産(債券)が50%といえます。

では、次に8資産を考えて見ましょう。

商品設計は国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内 REIT、先進国 REIT を均等に12.5%になります。

大きく分けて、株式が37.5、債券37.5%、REIT25% ですね。

3つの異なる資産に分かれているので安定感が増しているように感じますね。
しかし、これを値動きの大小で分類してみましょう。

 株式REITは値動きが大きいグループで合計62.5% 
債券は値動きが小さいグループで32.5%

グラフにすると以下のようになります。

2つのグラフを比べれば、説明は不要ですね。

8資産分散の内容は、値動きが大きい資産割合が高くなっています。
細かく言えば、新興国も加わっていますので、さらに変動要素は高まっています。

勿論、株式投資だけと比較すればリスクは低くなりますが、資産数に比例して安定感が増すということではありません。

補足:銘柄分散の効果は、数に比例しません

分散投資の勘違いとしては、株式(ETF)投資でもあります。

“ETFの銘柄数は多い方良い”と言うイメージが強いですね。

例えば、世界分散で有名な海外ETFとしては約7000銘柄に投資するバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)が有名です。

銘柄数が多いので分散効果が高いと言われています。

しかし、世界大型株100社から構成されるiシェアーズ グローバル 100 ETF(IOO) の方が値動きがマイルドでリターンが良好!
基準:2020年4月末(5年)

銘柄数が多いのがダメという話ではありません。
値動きが同じ銘柄を1000コ揃えても、分散効果は無いという事です。

海外ETF 注目の15銘柄

日本の投資家は理論先行! 実績チェックも忘れてはいけない

投資や資産運用に対して日本人は積極的になってきましたが、 間違った情報が正しい事として広まっているケースは多いです。

実績よりも理論を重視する傾向が強いので、間違いが常識となることがあります。
※米国ではリターン・リスクの確認からスタートするのが主流。

今回の記事で書いた8資産と4資産については典型的な例ですね。

「資産分散=低リスク」というイメージだけが先行してしまい、実績への関心度が低いことが勘違いを生む原因です。

これは、「低コスト商品が良い」などでもいえますね。
本来はリスク・リターンが最優先なのですが、コストが第一になっている傾向もあります。

理論を重視するのは日本人の良いところでもあるのですが、そこばかり見てしまうと   現実とのギャップが出た時に修正が難しく なります。

私自身も誤った事実を正しいことだと信じて、何年も放置していたことは数多くあります。

投資情報は以前と比べて格段に多くなったのですが、日本が投資に関して欧米よりも遅れをとっていることは現在も変わっていません。

周囲の情報を鵜呑みにせずに、自分で確認してみるということが大切だと思います。

今回は「投資信託で知っておくべきこと!8資産分散はリスクが高いって本当?」 について書きました。

記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。

私の資産運用は『セゾン投信』の積立!丸投げするだけの簡単投資です。

私自身の運用について話をすれば、「セゾン・バガード グローバルバランスファンド」の積立がメインです(2020年の運用方針:改定版

世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も全部行ってくれますので何もする事はありません。

参考までに、過去10年の年率リターンは約5.8%となっています。
基準日:2020年4月末

私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は丸投げしてるだけというのが本当の話です。

資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。

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資料を確認するだけでも、勉強になるファンドだと思います。