その投資はヤバイ!FPから見て“避けたい金融商品”って何?

将来への不安を抱えている人が多い状況もあり、資産運用を真剣に考える人が増えてきました。

そういった背景もあり、近年は新しい金融商品が次々と発表されています。

仕事の関係で、そういった商品の相談を受けることもシバシバ・・
特に仮想通貨ブームの時は、1日に何件も問い合わせがありました。

私はこういった商品に対して全く魅力を感じてはいませんが、投資を実施することに対して否定する気はありません。

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ただし、例外的に再考を徹底的に促す金融商品があります。
その基準は何かというと「途中解約(売却)ができないもの」です。

ソーシャルレンディングなどが、そういった条件に当てはまりますね。

今回はFPが金融商品を見るときの基準について書いていきます。


耳より情報!投資のヒント

途中解約が不可の商品は、原則として避けるべき?

金融商品を判断するときに、一番最初に私がチェックする項目は「途中解約(売却)の有無」です。

その理由は、これが資産保全の最終防衛ラインだからです。

株式やビットコインが暴落しても、売却できれば損失は出ても資産は残ります。

社債なども企業の先行きに不安があれば、途中で売却という選択肢があります。

しかし、途中解約(売却)が不可の商品は、その選択肢がありません。
損失が明確な状態になったとしても、祈ることしかできないのです。

FPがこういった商品を避けるのは当然ですね。

ちなみに、ソーシャルレンディングについて質問も以前から多くいただいているので、以下で私の個人的に気になる点を書いておきます。

最初に述べておきますが、この商品は投資の中級者以上が対象になります(初心者には判断が難しい商品)

今年の景気は順調だと思いますか?

企業がソーシャルレンディングを利用するのは、ほとんどが“銀行がお金を貸してくれない”という理由になります。

銀行が貸すにあたっての条件をクリアできていない事になります?

一方で「ソーシャルレンディングのデフォルト(債務不履行)って1~2%しかないって聞いてるけど・・」なんて意見もありますね。

ただし、過去3~5年のデフォルト率というのは、どうでもいい話です。

そもそも、直近5年くらいは日本も含め世界的に景気が右肩上がりだったわけですから、デフォルト率は低くて当然。

問題は不景気や景気減速となった時です。

例えば、米国の投資不適格債(ジャンク債)などは、好景気な時はデフォルト率は低いのですがリーマンショックがあったときは一気に跳ね上がりました。

ソーシャルレンディングも、こういった事が起これば同様の可能性は高いですね。
ここで途中解約ができないといのうは本当に怖い・・

勿論、「この案件は100%大丈夫!」というのであれば構いません。
私が見た範囲では、そういった物が無かっただけの話です。

2019年は米中貿易問題、英国のEU離脱、消費税引き上げ・・と警戒すべきポイントが多い点は頭に入れておくべきだと思います。

「この事業者は大丈夫ですか?」この質問は・・

ソーシャルレンディングの相談を受けたときに、いつも非常に気になる点があります。

それが、「資金の借り手」よりも「ソーシャルレンディング事業者」に目が向いてしまっている点です。

通常の投資をするときに、野村證券やSBI証券、マネックス証券など窓口はたくさんありますが、重要なのは購入する株式や投資信託の良し悪しです。

当たり前すぎる話ですね!

それに対して、ソーシャルレンディングでは「この事業者は大丈夫ですよね?」みたいな感じで、借り手への関心が低いケースが目立ちます。

事業者は投資家と借り手の間をマッチングしているだけですので、ここが有名だから借り手も大丈夫なんて話はありません。

実際に事業者としては有名なmaneoやSBIソーシャルレンディングでも貸し倒れが発生しています。

ちなみに、私が相談者から見せてもらった案件では、担保内容が相当に複雑で分かりにくいものがありました(有名な事業者が扱っていた案件)。

また、借り手の情報が取れないに等しいので、金利水準が適正なのかが全く判断できません。

「ソーシャルレンディングはミドルリスク」と耳にする事もありますが、借り手の情報がハッキリしないのに、どうやってリスクを判断したのかわかりません?
勿論、リターンが適正かどうかも不明だと思います。

私の立場からすると中間に入る事業者が健全なのは当たり前の話ですから、その部分で疑問があるような投資は・・という事です。

そもそも、ソーシャルレンディング程度のリターンであれば、こんな高いリスクをとらなくても充分に達成できると思います?

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今回は「その投資はヤバイ!FPから見て“避けたい金融商品”って何?」について書きました。

途中解約さえできれば間違った商品を選んだ場合でも修正は可能です。

また、優良であっても予期せぬ事件の発生や時代の変化で評価が下がることがあるので、途中解約ができる方が安心!

2018年後半の株式市場が大きく下落したこともあり、「株式よりも安全な投資ってないかなぁ?」といった感じの人が増えています。

その時に「ソーシャルレンディングがいい」という意見はちょっと的外れかな?(リスクがさらに高くなっている)

元本が減らないような気がする・・という曖昧なイメージだと思うのですが、それであれば債券投資の方が遥かに魅力的です。

また、投資信託の積立が含み損となっていて心配している人もいるようですが、私自身は全く不安を感じていません。

その理由については、以前に記事にしていますので興味がある人は覗いてみてください。

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