投資の成績は平均以下でOKって本当?リターン率よりも大切な事

世界株式は長期にわたってユックリ上昇してきました。

ただし、株価は上下のジグザグを繰り返しているので、運用中には資産が思うように増えない時期もあります。

こういいった時に気になるのが、他の人の状況です。
好成績の人を見ると羨ましくなりますね。

ただし、そういった人と比較して自信の結果を深刻に考える必要はありません。

健全な運用を目指せば市場平均を下回るのは普通の事。

私の運用成績はリターン率で世界株式を上回れるのは数年に1回くらいで、ほとんどの年が負けています。

リターン率が高い人をみると資産運用が成功しているように感じますが、実際にはそんなことはありません。

今回は資産運用の考え方について書いていきます。

※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。

日本人が持っている金融資産と平均保有額の状況は?

投資についてネット情報を見ていると“株式投資で爆益”や“資産〇千万円”といった羽振りがいい話が目に飛び込んできます。

発信される情報は極端なものが多いので、気にする必要はありません。

冷静になる為に、日本人の一般的な状況を確認してみましょう。

以下は【金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」/2020年】から抜粋した2人以上世帯の金融商品保有額の平均値です。

資産 資産比率(金額・万円) 資産
預貯金 47.2%(678万円) 預金・保険
(79.0%)
生命保険 19.5%(280万円)
損害保険 2.9%(41万円)
個人年金保険 6.5%(94万円)
財形貯蓄 2.9%(41万円)
株式 10.6%(152万円) リスク商品
(20.4%)
投資信託 6.7%(96万円)
債券 2.7%(39万円)
金銭・貸付信託 0.4%(6万円)
その他金融商品 0.6%(8万円) (0.6%)
合計 平均1436万円 100%

保有金融資産の平均は約1450万円でイメージよりも大きいですね。
ただし、これは資産が大きい人が数値を押し上げているのが理由。

データの真ん中の値となる中央値でみると650万円となっています。
年代によっても変わるので参考に程度にみておいてください。

ここで注目して欲しいのは、金融商品の割合です。
日本人は保守的ということもあり、預金と保険で約8割となりました。
※保険はこれまでに払い込んだ(積み立てた)保険料の総額

そして、株式や投信などのリスク商品は2割程度しかありません。

他人のリターン率を気にする必要はありません。

ここからは、【金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」/2020年】をもとに話をしていきます。

あくまでも平均ですが、日本人のリスク資産が占める割合は全体の2割程度しかありません。

この数値を前提にすれば、株式や投信のリターン率が10%だとしても、全体の資産は2%しか増えないということになります。

ネットなどで“株式投資で爆益”といった情報があっても、全資産に対してどの程度のインパクトがあるのかは不明です。

また、こういった情報は一つの銘柄に対してだけの情報も多いので、実際には低迷銘柄も保有している可能性もあります。

つまり、こういった情報に過敏に反応する必要なありません。
そもそも普段から利益を出している人は、“爆益”なんて発信はしません。

成績が伸び悩んでいる人に限って、たまに利益がでると発信したくなると考える方が自然だと思います。

しばらく使わないお金(定期預金など)をどうするか?

日本人が保有している金融資産を見ると、約半分が預金です。
そして、このうちの約65%が定期預金と言われています。

つまり、預金のうち3分の2程度はすぐに使う予定が無いお金とも言えますね。

現在は定期預金の金利でも0.1%未満が普通ですので、このまま寝かしておくのはちょっと勿体ないです。

資産が堅調に右肩上がりの人は、このお金を上手に運用している人が目立ちます。

ただし、このお金を米国株で年利15%を目指すというのも、極端すぎてオススメしません。

リターン率の高さは大きなリスクの裏返しですので、お金は増えても日々の価格変動に精神負担も大きくなることも考えられます。

もともと定期預金にしていたのですから、この部分は年利2~3%程度を期待する商品で充分です。

『たった、3%では・・』と思った人もいるかもしません。

しかし、仮に500万円を3%で運用すれば20年後には900万円になります。

資産が順調に伸びている人は、こういった定期預金の部分を低リスク商品に切り替えて運用しているケースが多いです。

大きなリスクをとってリターンを目指す部分と、低リスク商品で運用する部分を分けて考えているという事です。

さて、ここまで読むと題名の『投資の運用成績は平均以下でOK!』という言葉の意味が理解できたと思います。

投資比率の割合が高い人は、堅い運用(定期預金の代替)を組込むので、全体では世界株式などのよりもリターン率で劣るのは普通の事なんです。

リターン率ではなく利益額を目指す運用をしているという事です。
将来の目標額がハッキリしている人ほど、この傾向が強いですね。

堅い運用の代表は債券、でも今は金利水準が低い・・

定期預金の代替として有力候補となるのは債券ですね。

私は金利3%くらいの米国債(ドル建て社債)を多く保有しています。
国内の社債も加えると、債券だけで毎年50万円以上の収入があります。

ただし、現状は世界的に超低金利ですので投資対象としては難しい・・

少し先になりますが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が、2023年中にゼロ金利政策を解除する方針を示しているので将来的には金利水準も高くなっていくと思います。

それまで、債券投資は我慢の状態が続きそうです。

さて、債券投資を本格的に行う市場になるまでには時間が掛かります。

このような時は、リスクが低い投資信託も選択肢です。

例えば、投資信託の【投資のソムリエ】は値動きが小さいので人気があります。

私は保有債券が満期ラッシュとなっているので、債券の代わりに一部資金をこの投信に割当ています。

それ以外でも、若干リスクをとってリターンを目指すならば【野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型】も面白いですね。

株式・債券・REITに分散されている事に加えて為替変動の影響も小さいので、バランスファンドの中でも安定性が高い商品。

尚、定期預金を投資に回す時の注意ですが、全てを運用にまわさなくてもOK!
半分を投資商品にするだけでも将来の期待は高まります。

投資についてはリターン率の発信が多いのですが、単純に市場平均よりも大きなリスクをとっているだけというケースがほとんどです。

驚くような話ではありませんね。

本当に資産運用で成功している人は、リスクをコントロールすることに注力している人が多いのでリターン率の自慢なんてしません。

周囲の言葉に踊らされることなくマイペースの運用を心掛けたいですね。

今回は『投資の成績は平均以下でOKって本当?リターン率よりも大切な事』について書きました。

記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。

私の資産運用は『セゾン投信』の積立!2021年もファンド大賞を受賞。

私自身の運用について話をすれば、「セゾン・バガード グローバルバランスファンド」の積立がメインです(2021年の運用方針

世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も全部行ってくれますので何もする事はありません。

セゾン投信については、2021年もR&Iファンド大賞を受賞しました。

私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話です。

資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。

参考 セゾン投信の詳しい説明を見てみる

公式 セゾン投信の公式ページを見てみる

資料を確認するだけでも、勉強になるファンドだと思います。