米国株への投資ついては「日本株よりも情報が少ない」というイメージを持っている人が多いと思います。
「情報の量」という点で考えれば、このイメージは正解。
ただし「質」については、米国株の方が有利だと私は考えています。
日本株は情報こそ豊富にあるのですが、長期投資については少ない・・。
また、情報が多すぎることで混乱するケースもあります。
それに対して、米国株投資ではウォーレン・バフェットという長期投資のお手本がいます。
しかも、バフェットが率いる投資会社(バークシャー・ハサウェイ)の保有株は四半期ごとに公表されるので誰でも確認が可能。
初心者はもちろんですが、ベテラン投資家にとっても貴重な情報と言ってよいでしょう。
これほど参考になるものは、なかなか巡り合えません。
今回は投資の神様であるウォーレン・バフェットの最新行動から、投資のヒントを探っていきます。
この記事の目次
保有株の1位はアップル。IT関連株の高い比率に注目
バフェットに関してはコカ・コーラをはじめとする古くからある優良企業に投資をしている印象が強いですね。
しかし、バフェットが率いる投資会社(バークシャー・ハサウェイ)の生活必需品の投資割合は全体の15%程度にすぎません。
現在の保有株1位はハイテク銘柄の代表であるアップルです。
順位 | 保有銘柄 | 比率 |
1位 | アップル(AAPL) | 約23% |
2位 | バンク・オブ・アメリカ(BAC) | 約13% |
3位 | コカ・コーラ(KO) | 約10% |
最新の保有状況(2019年4-6月期)を見ると、Amazonを追加購入しています。
ハイテク・IT関連が全体の1/4以上を占めており金融株の次に多い比率。
このような状況に対して 「バフェットは変わってしまった・・」とガッカリしている人もいるようですが、私自身はすごく自然な変化だと感じています。
この件については、 米国市場の過去と現在を比較すれば納得できると思います。
米国市場の上位5銘柄は、今と昔でこんなん違う!
S&P500の上位5銘柄について、2000年と2019年(8月15日)の状況を比較してみました。
約20年間でどのように変化したかを確認してみてください。
★S&P500上位5銘柄:2000年と2019年の比較
順位 | 2000年(昔) | 業種 |
1位 | ゼネラル・エレクトリック | 工業 |
2位 | エクソン・モービル | エネルギー |
3位 | ファイザー | 医療 |
4位 | シスコシステムズ | IT/通信 |
5位 | シティグループ | 金融 |
順位 | 2019年(今) | 業種 |
1位 | マイクロソフト | IT/通信 |
2位 | アップル | IT/通信 |
3位 | アマゾン・ドットコム(AMZN) | サービス |
4位 | フェイスブック | IT/通信 |
5位 | アルファベット | IT/通信 |
現在の上位5銘柄はハイテク関連企業に独占されています。
セクター比率を見ても、ハイテクは20%以上を占めており第1位。
このような状況において、 バフェット保有株にハイテク関連が加わっていくのは自然なことだと思います。
むしろ、従来型の産業分野に固執することの方が説明が難しいですね。
ちなみに私はバフェットがIT 関連を買い始めた当初は「なんで、こんなハイリスク投資を・・」 と疑問を持っていました。
しかし、長期投資で実績を残しているバフェットが行動ですから無視することはできません。
渋々という感じでハイテク関連株を調べていくと、他の産業とは成長力と将来性で桁外れの優位性があることが理解できました。
現在は長期投資においてハイテク株を無視するのは凄く勿体ないと考えています。
そもそも、S&P500やNYダウが長期にわたって好成績なのは、銘柄の変更(ハイテク株の組入れ)がシッカリ行われているからです。
長期投資でもハイテク株を組込むのは、合理的な行動だと思います。
関連:米国株で迷った時はNYダウ?100万円を躊躇なく投資する理由
バフェットは金融株に強気!長期投資に追い風?
バフェットが率いる投資会社(バークシャー・ハサウェイ)は金融株の割合が高いという特徴があります。
全体の5割弱を占める極端な構成で、金融サービス銘柄だけで10兆円以上も保有。
2019年4-6月期においても、バンク・オブ・アメリカ(BAC)とUSバンコープ(USB)の追加購入を実施しています。
この行動は長期投資家にとっては良い話ですね。
銀行株などは景気循環株ですから、これだけ巨額の資金を投じるというのは将来に対して相当な自信がなければ難しい事。
世界経済の先行き不安や利下げムードもあり銀行株には逆風が吹いていますが、割安水準という見方もできます。
参考までに、バフェット保有株のトップ10のうち6銘柄が金融株ですが、その中の一つであるムーディーズ(MCO)は年初来で50%を超える上昇。
金融株を“買う・買わない”は別として、バフェットが金融株を買っている間はアメリカ経済の長期見通しは明るいと私は考えています。
バフェットの行動を追っていくと多くの気付きがありますし、彼の行動から助けられたことも多くあります。
米国投資においては最重要クラスの情報源として捉えています。
尚、バフェットの保有銘柄については最新情報をまとめてありますので、 興味がある人は覗いてみてください
バフェット情報を投資に活かす!
今回は「バフェットの行動にヒントあり!長期投資ではハイテク株が有利?」について書きました。
最近のバフェットの投資イメージとしては、金融株とハイテク関連株に注力している印象です。
こういった情報は、投資をする上で大きなヒントになると考えています。
ちなみに、私はハイテク関連の優良株を探す能力がないので、インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)に投資をしています。
金融関連株については、堅いところでUSバンコープ(USB)に注目。
もっとも、バフェットのように購入タイミングを見極める目を持っていませんので、戦術としては大幅に安い株価で指値を入れて待つホッタラカシ手法ですね。
マネックス証券で90日間の指値(時間外取引を含む)を低い位置で実施して、瞬間下落で拾えたらラッキーという感じです。
ここから年末に向けて市場が乱高下しそうなイベントが多いことから『仕込みチャンスがあるのでは?』と想像しています。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
例えば私はマネックス証券の指値(90日間)と時間外取引をフル活用することで資産が大幅に増えました。
※時間外取引だと凄い安値で買えることがあるので注目ですよ。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した個別銘柄には逆指値を設定することを徹底!バフェット銘柄や高配当株でも例外なく実施しています。
これもマネックス証券を優先する理由です(他のネット証券は不可)。
急落時でも、逆指値をしておけば利益が残せることが多いので超オススメ!
これは私の必勝パターンでもあります。
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
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