個人的な話ですが、9月中旬に資産状況を大雑把に確認してみました。
利益額だけで年初から1000万円以上のプラスです。
今年になってからの株価低迷を考えれば充分ですね。
ただし、この結果は想定した展開ではありません。
予想についてハズレてばかりというのが真実です。
堅調な理由は、全く期待していなかった円安効果が大半！
更に米国成長株から早い段階から撤退して、他の資産に振り分けた点。
日本株へのスポット売買についても珍しくタイミングがピタリと嵌りました。
私は株式市場が好調ときは平均以下ということが多いのですが、不透明相場や低迷相場の時は順調なことが多いです。
これは、そういった環境になると頭が冴えるわけではなく、予想外の資産が高騰してくれるからです。
今回は分散投資の魅力、運用のポイントについて書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
円安の神風が吹いた！ドル建て現物債券が軒並み高騰した
今年は私が保有していたドル建て債券（3～5年物の社債）が、次々と満期償還となっています。
購入した当時は「今の時期に債券を買うなんて・・」という意見が専門家も含めて大半でした。
実際のところ、私自身も弱気に見ていた部分があります。
保守的な性格なので満期で元本が回復する点（ドルベース）と決定金利の安心感から投資額を増やしてた状況です。
元本を増えることは全く期待していませんでしたが、当時の為替レートは110円未満がほとんどです。
これらが満期を迎えるたびに為替差益が大きく乗っかってきます。
年末にも償還もあるので、このままの状況ならば現在の資産が目減りしても利益額1千万円は確保できると想像します。
この状況は1mmも想像していなかったので、100％偶然の結果！
完全なマグレですね。
ただし、これっていつもそうなのです。
投資生活の中で、この偶然が何度も繰り返されてきました。
この理由は、投資では想定外が日常的に起きてきたからです。
運用経験が長くなるにしたがって、相場の予想なんて当たるものでは無いとわかってきます。
過去に「今後20年は上昇する」と言われた資産で現在も好調を維持しているものは数えるほどしかありません。
やはり、相場を予想しない【分散投資】は有力な選択肢だと思います。
分散投資で成功する為には、ダメ資産を保有しなくてはいけない
私が低迷相場でも順調なのは「予想外の資産が上昇した」という背景があります。
言葉では簡単ですが、この運用方法が確立される迄はストレスがけっこう掛かりました。
分散投資をすることで株式が低迷時は、値動きが異なる債券やゴールド、不動産がそれを補ってくれる可能性が高まります。
しかし、その体制を作る過程では株式が好調な時に他の資産を買っていかなくてはいけません。
他の人と比べると成績が、明確に低迷するという事です。
また、値動きを違うものを組み合わせるのですから、資産によってはマイナスになるものが出てきます。
それでも、保有をやめてはいけません。
この事に納得できるようになるまでは、やはり一定の時間が必要でした。
しかし、危険なのは「全ての投資で大きく儲けよう」と考えた時でもあります。
最良を求めてしまうと、自然と値動きの方向が似たものが集まります。
こういった時に、予想外が起きると資産が大崩れに・・。
最悪はそのまま退場ということもありえます。
予想がハズレても負けない強固な投資スタイルを実現するには、期待できない資産を保有することを許容しなくてはいけません。
私はだいぶ慣れてきますが、それでも気持ちが揺れることはあります。
これは自分に言い聞かせるしかありませんね。
為替ヘッジ有、ゴールドなど、不人気な資産に重点的に投資中！
現在、私が積極的に投資をしているのは、ゴールド（金）や為替ヘッジ有の資産。
更にずっと消極的だった新興国株への投資も加えました。
金利がつかないゴールドは、利上げはマイナス材料。
米ドルとも反対の値動きがする傾向があるので、現在は弱い資産だと言えます。
また、ドル高（円安）が進行しているので海外資産は為替ヘッジなしの方が有利ですね。
私が増やしているのは、ヘッジ有なので期待できないものばかりです。
この理由は現在の市況が永遠でないと考えているからです。
足元は日米の金利差でドル高になっていますので、将来的に米国が利下げに転じれば為替の動きは逆転する可能性があります。
そのことから、外国株式についても、為替ヘッジ有を増やしいてる状況です。
ゴールド（金）についても同様ですね。
過去のデータをみても、この資産が上昇に転換するタイミングは金利低下がキッカケになることが多いです。
金利上昇のいまのうちに保有額を増やしたいと考えています。
一方で追加投資に対して、やや警戒しているのがJ-REITです。
上がる理由が無いのに、消去法で資金が流れてきている印象。
現在は好調ですが、この資産は株式とは時間差で反応することがあります。
値動きにズレがあるイメージです。
不景気になれば一般企業は収益が下がるので株式は下落します。
REITは年間単位で家賃契約しているので、しばらく好調が維持されます。
問題は企業が不景気から脱却して株式が上昇してきた時です。
この時は、景気が良いのにREITは家賃収入が年間契約により増えないという事になります。
景気低迷時に家賃を下げて数年契約があったりしたら最悪ですね・・
当然ですが、資金は逃げていく事になります。
つまり、REITの下落する時期や上昇する時期が株式と比べて後ズレする可能があるということです。
足元で好調な資産がずっと強いという保証はありません。
永久に好調な資産は無いということですね。
私が実践する【短時間・簡単】な方法は、以下の記事で紹介しています。
興味がある人は確認してみてください。
⇒ 投資情報はどうやって集めるの？私が実践するのは週20分の簡単術
分散投資は【長期的に上昇期待がある資産】を組み込む
低迷している資産を買っていくというのは、気分的に良いものではありません。
慣れるまでは抵抗感があると思います。
この時に大切なのは、長期目線で考えることです。
さらに、将来的に上昇期待が高い資産に投資することが大切になります。
例えば外国株（円ヘッジ）だと、円安局面では他の人よりもパフォーマンスが悪くなります。
しかし、外国株が上昇していくならば資産がマイナスになるわけではありません。
パフォーマンスが下がるだけで資産は増えていきます。
ゴールドについても、金利上昇が続けば永久に下がり続けるかと言えば、そうは思えませんね。
紙幣と違って限りのある資産ですので、時間経過で価値の上昇が期待できます。
長期的に上を目指す資産であれば、周囲よりも劣った結果になっても資産アップというストーリーは変わらないという事です。
それでもマイナスが気になるという人は、バランスファンドで資産配分されているものを淡々と積立をするのも選択肢です。
私自身も中心となっているのは、世界分散投資のバランスファンド。
それをメインにゴールドなどを加えていくスタイルです。
今回は「分散投資で難局相場に勝つ！マイナス資産を積極的に保有する理由」について書きました。
私は低迷相場でいつも成績が良いと言っていますが、実際には好環境が良い時と比べればリターン率は下がります。
私が好調ということではなく、他の投資家が不調になったというのが正しいですね。
やはり精神的な負担を考えると、どんな相場状況でも資産が増えていくのが理想だと思います。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
私の金投資！【1540】純金上場信託「金の果実」の積立
金投資については、初心者向きと言われるのが純金積立ですね。
少額をコツコツ買付できるのがメリットでです。
ただし、買付コストが高めなのか気になる点です。
総合的に考えると、マネックス証券の純金積立が優位性があります。
（現物の引き出しも100gから対応）
コストや手軽さでは金ETFが選択肢になりますが、 こちらだと積立ができないのがデメリット・・。
そこで私が利用しているのが、 SMBC日興証券の“キンカブ” です。
一般の株式やETF投資は基本的に100株単位などのルールがあるので、買付するタイミングで購入金額が変わります。
それに対してキンカブは、投資信託のように金額指定で売買できるサービスです。
例：5千円ぶんだけ金ETFが欲しい
さらに、投資信託のように積立設定（定期定額）もできます。
最大で月に5回に分けて買付できるので、非常に便利です。
私は5日、10日、15日、20日、25日の5回で各30,000円（月15万円）を購入する設定をしました。
買付けているのは、金投資で人気が高い『純金上場信託「金の果実」（1540）』です。
実際に地金の裏付けがある現物国内保管型のETFです。
キンカブはSMBC日興証券のオススメ機能ですが、あまり知られていません。
“知っている人だけが得している状態”ですね！
個別株やJ-REITでも可能ですから口座を持っている人は、積極的に活用してみてください。
この売買方法は投資の選択肢が広がるので、日興証券の口座は持っておいて損は無いと思います。
公式 SMBC日興証券の大逆襲！ネット証券を圧倒する5つの魅力とは？