最近は資産運用として米国株に注目する人が増えてきました。
購入を検討している人もいると思います。
さて、現在の状況を確認すると『NYダウ』、米市場の代表指数の『S&P500』、ハイテク株中心の『ナスダック総合』の3指数がいずれも最高値を更新!
一方で、買いたい気持ちはありながらも「購入直後に暴落したらどうしよう?」なんて不安もありますよね。
今回は過去のデータや現状をみながら、米市場への投資について考えてみたいと思います。
※個人的な投資のついての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
史上最高値は通過点!100年以上も上昇するNYダウ
米国株の投資で成功している人には共通項があります。
それは、日本株とは完全に別物としてマーケットに向き合っている事です。
以下は1970年1月~2019年6月までのNYダウのチャートになります。
NYダウは長期で右肩上がり継続しており最高値を更新し続けていますね。
仮に1970年にNYダウに投資をしていれば100倍に膨れあがったことになります。
それに対して、日経平均株価は1989 年末に史上最高値の約4万円まで達しましたが、現在はピーク時の6割弱にしかなっていません。
つまり完全に別物ですから、日本株の感覚は捨てなくてはいけません。
NYダウに対しても『今後は株価が落が下がるのでは・・』なんて話が過去に何度も出ています。
しかし、これらは短期的な話で長期ではチャートが示した通りです。
ちょっと余談ですが、日経平均株価はバブルの高値を超えられずにいますが、これは世界の主要国でも極めて稀な話。
日本株の感覚で取引をするということは、オーバーに言えば“異常値を基準にする”という事になります。
この点をシッカリ整理した上で米国株にチャレンジするのが成功の秘訣だと思います。
米国株については短期よりも長期で投資をする方が格段に勝率が高いので、5年・10年単位で考えるのが重要。
過去の状況を見れば『最高値で買い続けてきた人が儲かったのが米国株』です。
米国経済で重要なのは個人消費!今後10年は強気シグナル
米国株の成長を考える上で重要な数値はたくさんあるのですが、私が最も注目しているのは人口動態です。
特にアメリカの個人消費は米GDPの約70%も占めるので、米国経済の成長をみていく中で重要。
当たり前話ですが、人口が増えていけば消費が増えるのは可能性は高くなります。
参考までに、日米の人口推移の予測を確認してみましょう。
※出所:国連 単位:百万人
2020年 | 2030年 | 2040年 | |
米国 | 333 | 355 | 373 |
日本 | 124 | 116 | 107 |
日本は人口減少の一途ですが、米国は右肩上がりですね。
また、WHOの資料によると日米の中央年齢は日本は46歳でアメリカは37歳となっています。
米国は先進国の中で人口が増える異例の国!
さらに若い世代が多いので消費への期待が高いのが特徴です。
私は米国経済に関しては短期でなジグザグはあっても、今後10年間を均せば強気の右肩上がりだと考えています。
【補足】日本株の感覚で大失敗
「米国株に投資をする時は日本株の感覚は捨てよう!」と言っていますが、私自身がこの感覚から抜けだせずに失敗した例があります。
それが、米国に本部を置く世界最大のスーパーマーケット【ウォルマート・ストアーズ(WMT)】への投資です。
私は以前に保有していた時期もあったのですが「今後はアマゾンなどのネット通販が主流になるからダメだよね」と早々に売却してしまいました。
しかし実際にはその後もグングン上昇を続けています。
※現在は売却した時よりも4割も高い水準!
この失敗は、『日本の大型小売店がダメだから、米国も・・』という勝手なイメージが原因です。
ウォールマートの企業努力があるのは勿論ですが、冷静に考えれば米国は人口増加ですし新興国も含めれば人口爆発。
ネット通販の影響は受けているのは間違いありませんが、海外の人口推移が日本とは全く違うのです。
日本は人口減少で超高齢化、さらに節約意識が他国よりも強いという特徴があります。
やはり海外に投資をする時は日本株の感覚は捨てるのが正解ですね。
米国市場の今後はどうなる?
米国株に関して私は長期保有を基本としているので、今年や来年の予想はあまり重視していません。
ただし、ポイントになりそうな点だけは押さえておきたいと思います。
今年の企業の利益成長に関してはトランプ減税効果が剥落してネガティブ!
ただし、来年の2020年から成長率が回復していく予想が多いので不安視する必要は無いと考えています。
そして、トランプ大統領が再選を目指すにあたって株価を非常に重視していることから、FRBへの利下げ圧力は継続すると予想しています(株価に追い風)。
また、短期債と長期債の金利逆転が不景気の前触れのように報道されていますが、10年債と30年債の比較をすれば拡大傾向です。
つまり、短期では気になる点がありますが、長期の見通しは強いままだと考えられます。
現在の大統領だと短期的な予想をしても意味がないので、長期の方向だけみてジックリ運用していけば自然と良い結果になると思います。
補足:米国株の激しい値動きに騙されるな
米国株は長期でホールドした人は大きな資産を築いています。
一方で急落など売却してしまい、資産が想定ほど増えていない人もいます。
投資をする上で頭に入れておくべき点として、米国株は上昇力が強い一方で値動きが激しいのも特徴です。
実は10%程度の下落調整というのは2年に1度くらいは普通に起きています。
ジグザグを繰り返して上昇していくので、株価が軟調な時に慌てない事が重要。
むしろ、米国株のベテラン投資家はこういった過去の歴史が頭に入っているので、下落時には買っていく人が多いですね。
日本株は大きく下落すると回復までに時間が掛ってしまうのですが、米国株は急落しても過去のデータでは短期間で回復しています。
値動きに神経質になりすぎない事も重要ですね。
どうしても不安な場合は、逆指値(一定水準まで下がったら売却)を設定しておくと良いでしょう。
私が年間で数百万~1千万程度までリターンが出せるようになったのは、逆指値を活用するようになった事が大きいです。
この手法については別ページで詳しく紹介していますので、興味がある人は覗いてみてください。
米国株に朗報!これからは少額投資もガンガンできます。
今回は「NYダウが最高値を更新!今後の投資は買い?それとも売り?」について書きました。
私の投資スタンスとしては10年後の米国株を想像すれば、現在は割安水準という結論。
米国株が最高値になるのは普通の事ですから、投資に躊躇するような話ではありません。
短期的な値動きを読むのは凄く難しいのですが、長期的に見れば好材料が豊富ですから世間のニュースに惑わされることなくジックリ運用していこうと思います。
さて、話は変わりますが、米国株投資ができる主要ネット証券(マネックス証券・楽天証券・SBI証券)の手数料が一部改定となります。
従来は【手数料5ドル~】という最低手数料の設定があったのですが、2019年7月22日からは【手数料0ドル~】になります。
これにより、少額取引(数千円~数万円)の手数料が大幅軽減!
米国株に気軽に投資できる環境となりました。
優良市場ですから、興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。
手数料だけで証券会社を選ぶのは疑問ですが、米国株にチャレンジしやすくなったのは間違いありません。
ちなみに、私はハイテク銘柄中心で構成されており上昇力が魅力のインベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ)を少しづつ毎月購入していく予定。
今回の手数料改定で米国株に投資をする人が増えそうですね。
優良市場ですから、ぜひチャレンジしてみてください。
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
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