投資比率が高いことは自慢にならない!現在は預金も選択肢です。

個人投資家のSNS(Twitter、Facebookなど)やブログを見ていると、投資比率が高い人が目立ちます。

ただし、投資割合が高いことは凄いことではありません。
単純に“高いリスクをとっている”という事実があるだけです。

また、投資をしている人が勝ち組で、預金重視の人が負け組のような発信もありますが、これも話が飛躍しすぎですね。

近年の相場が好調なので投資家が潤っているのは確かですが、預金(現金)が失敗ということではありません。

むしろ私は、選択肢の中に現金を加えた方が良いと感じています。

今回はちょっと趣向を変えて、預金(現金)について考えてみます。

※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。

取れるリスクの大きさは人によって違う。

預金をほとんどせず投資に100%を注ぎ込む人がいます。
しかし、これができるのは極一部の人に限られています。

また、取れるリスクはその人の生活環境や性格によっても違いがあります。

例えば、我が家は夫婦二人だけなので子供の教育費は掛かりません。
この部分は投資に回せる環境なので、リスク割合が高くできます。

ただし、安定志向なので投資比率こそ高いのですが、株式は金融資産の半分くらいです。

株式の内容も世界分散や為替ヘッジあり、優先株ETFなど保守的なものが主流。
残りは大半が債券、更に補足的に金・J-REITにも投資をしています。

リターンを更に求めると、日々の値動きが気になってしまうので今よりも比率を増やすことは考えていません。

現金については生活費だけでなく、趣味の部分も確保
この部分を節約をして投資に回すような事はしません。

投資でお金が増えても、幸せが減ってしまっては意味がありませんからね

尚、私が相談業務で家計の見直しをする時も、一定の【無駄遣い枠】を必ず作るようにしています。

さて、次にいよいよ現金について考えていきます。

預金は資産価値が目減りする・・と思ったら、なんか違うぞ!

預金が金利0%の状態で物価が上昇していくと、現金の価値が事実上目減りしていきます。

以下の表は1000万円(利息0円と仮定)がインフレ率0.5%、1.0%、1.5%、2%で20年間推移した場合の現金価値を予想したものです。

0.5% 1.0% 1.5% 2.0%
20年後の価値 約900万円 約820万円 約740万円 約670万円
目減り金額 ▲100万円 ▲180万円 ▲260万円 ▲330万円

ゼロ金利でインフレが進むと預金は厳しいですね。
これだけを見ると、現金のリスクは高いように見えます。

預金はやっぱり負け組かも・・。
そんな気持ちになりますね。

私も日本銀行が2013年に消費者物価の上昇率を年2%とする「​物価安定の目標」を掲げた時は、そんな気持ちになりました。

実際に仕事でも、この話を頻繁にしていましたね。

しかし、今はあまり神経質になっていません。

その理由として、次の表を確認してみてください。
以下はIMFの資料で、直近5年の米国と日本のインフレ率の推移です。

2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
米国 1.27% 2.14% 2.43% 1.81% 1.25%
日本 ▲0.12% 0.47% 0.98% 0.48% ▲0.02%

これを見ると、米国であれば2%の物価上昇というのは現実的な話だと分かります。
ちなみに、世界平均だと更に高くて3%以上になります。

それと比べて日本は・・、全然ですね。
現金の価値が目減りしている状況ではありません。

日本の物価上昇を他国と同じように考えるのはちょっと無理があります。
そもそもバブル景気の時ですら日本の年平均インフレ率は1%未満でした。

つまり、現金の価値目減りを過剰に心配する必要はないという状況です。

インフレを過度に心配して、必要以上に投資をする必要はありません。
ストレスが掛からない範囲で充分です。

債券の代わりに現金を保有するという考え方も“あり”です。

株式と比べてリスクが低いの債券です。
値動きが反対になることも多いので、両方を保有する人も多いと思います。

関連投資信託にダメだしって本当?安定運用がしたければ債券に注目せよ

ただし、現在は債券の金利がとても低い水準。

米国債についても低金利なので、満期時に円高になっていれば利息が吹き飛ぶ可能性もあります。

現時点だと債券の魅力は、金融資産全体のリスクを下げるくらいですね。

ただし、リスクを下げるだけであれば現金でも充分に効果があります。

株式と債券にこだわらず、株式と現金という選択肢も“あり”という事です。
あるいは、株式と個人向け国債というのも面白いですね。

個人向け国債は1年以上保有すれば、事実上は元本割れしません。

最低金利が保障されており、変動10年なら金利上昇にも対応します。
しかも、0.05%(年率)の最低金利保証まであります。

投資商品の完成度としては、最高レベルといって良いでしょう。

購入時に証券会社でキャッシュバックキャンペーンなどを利用すれば、さらにお得ですね。

関連個人向け国債(変動10年)のメリットをFPが解説

尚、私は米国債を複数保有していますが、その多くは個人向け国債(変動10年)からの乗換えです。

金利は低いですが、現金の置き場として有力な選択肢だと思います。

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私は将来的に債券投資を中心にしていきたいと思います。

世の中の投資についての発信は、多くが株式です。

株式は値動きが大きいので、日替わりで話題を提供できます。
これは違う見方をすると、リスクが大きくてドキドキすることが多いという事。

大変動があれば、頭の中が株式でいっぱいになってしまう事も考えられます。
私は保守的な性格なので、こんな事態になれば強いストレスを感じてしまいます。

自分の性格を考えると、株式よりも債券中心の方が良いと考えています。
債券は買付時に金利と満期日が決定しているので、心穏やかに運用できますからね。

現在の状況だと債券中心は難しいのですが、いずれ金利が上昇した時には大胆に資産の入れ替えることも検討しています。

私にとって投資は幸せになる為の手段にすぎません。

生活が充実することが優先なので、それが損なわれるなら投資比率を下げるのは自然な事だと考えています。

今回は『投資比率が高いことは自慢にならない!現在は預金も選択肢です。』について書きました。

記事の中で参考になる点があれば資産運用のヒントにしてみてください。

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