海外を中心にインフレの兆候が鮮明になてきました。
世界的に物価上昇のリスクが高まっています。
こういったニュースが流れている事もあり、インフレに強い資産の一つである株式が注目されています。
最近では資金の大部分を有価証券にまわす方法(フルインベスト)を勧めるよう過激な発信も目にすることがあります。
私も資産全体の7割以上を投資にまわしていますが、現財の状況で投資比率を更に高めようとは考えていません。
アドバイスをする時も資産に対する株式比率は最大でも30%程度。
基本的には25%以下を推奨しています。
資産運用に対して積極的に行って欲しいとは思いますが、現金を持つことも大切だと考えているからです。
今回は株式投資への比率と現金保有について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
金融機関の強気姿勢には注意しましょう。
ゼロ金利政策により預金をしていても全く増えない状態です。
物価上昇が続いた場合は、お金の価値は目減りしていきます。
そういう視点では、株式を重視した方がいいように感じますね。
私も年末相場に対しては強気な見方をしています。
しかし、株式はマイナスになる可能性がある金融商品。
現在の状況が有利だからといって、その比率を大きくすることが正しいとも考えていません。
マーケットの状況を見れば上昇していますが、米国株などは過去と比べれば高い水準にあります。
足元では好調な銘柄やセクターはありますが、それが今後も続く保証はありません。
米国では量的緩和策の資産買い入れは減っていき、いずれは利上げや資産売却へと向かっていきます。
今までの流れが急激に変わる事態も想定しておく必要があるという事です。
債券のような堅い商品が有利な時期ならばその比率を高くするのも選択肢ですが、現在の状況は正反対の時期です。
債券投資の部分は現金で持っていても良いと考えています。
厳重注意!金融機関のポジショントークが爆発しています。
米労働省が発表した10月の消費者物価指数の上昇率は、前年同月比6.2%と31年ぶりの6%台となりました。
6ヶ月連続で5%以上ですのでインフレが長く続く可能性が出てきましたね。
欧州は約4%、韓国も3%以上なので世界的にインフレへの不安が高まっています。
こうなってくると「現金だと目減りする・・」という金融機関の売り文句が乱発されてくるのですが・・
当たり前の話をしますが、私達が生活をしているのは日本です。
日本銀行の今年と来年の年間消費者物価(生鮮食品は除外)の上昇率は 0%と0.9%という見通しとなっています。
結論をいうとインフレを心配するような状況ではありません。
ガソリン価格や一部の食品の価格変動をニュースは取りあげていますが、スマホ料金のように安くなっているものもあります。
海外の影響が日本にも広がりジリジリと物価が上昇していく可能性がありますが、米国のような急上昇は想像できません。
日本は人口減少ですので需要の伸びに限界があります。
こういった状態では、簡単には物価は上がりません。
例えば、米国の消費者物価指数は6.2%の上昇と書きましたが、航空運賃だけを見ると前年同月比4.6%下落で下落しています。
需要が減少している航空会社はお客を呼び戻すために、欧州や中国でも値下げが行われている状況。
米国であっても需要が無いものについては、価格は下落しているのが真実です。
日本は人口が減っていく事に加えて節約志向も強い国民性ですので、物価上昇を他国と同じに考えることに無理があります。
つまり、現金を持つことを否定するような状況には無いという事です。
お金持ちの株式比率は予想以上に低い?
仕事をする上で資産が大きい人と接する機会が多いのですが、こういった人達の株式比率はイメージよりも低い傾向にあります。
3割以上も株式を持っている人は凄く稀ですね。
多くの場合は2割弱です。
※あくまでも私の周囲についての話です。
少し前では25%くらいだったような気がしますが、米国でテーパリングの話が出たあたりから徐々に減らす人が増えてきました。
こういった人達と接して凄く勉強になるのが、資産を保全する為の行動が徹底されている点。
個別株の投資などでも決算発表前に買うなんてことは絶対にしません。
自身の運用を市場平均と比較して考える人も見ませんね。
また、金や不動産などの実物資産を保有している人も多いのが特徴です。
尚、ここで紹介している人達は、お金持ちの家に生まれて資産を引き継いだ人達ではありません。
資産は自分の努力で築いた人ばかりです。
こういった人達はお金に関する嗅覚が優れているので、最近の保守的な姿勢はひとつのサインと捉えるようにしています。
株式投資は最悪で20%くらいの下落を想定しています。
世界的に金融緩和と財政出動が行われ、株式に追い風の状況が続きました。
しかし、そのプラス材料もゴールが見えてきました。
このままインフレ状態が継続となった場合は、米利上げが早まる可能性があります。
今後の環境は従来とは正反対に向かっていくという事ですね。
この時にマーケットがどんな反応するかは誰も分かりません。
米国の消費活動から考えると株価は上値を力強く目指すと考えられますし、投資環境の変化を先読みして大きな調整となるかもしれません。
もしも、悪い方に振れた場合は20%程度の下落があると想定しています。
投資に対して強気姿勢ですが、万一を意識しながら行動していく方が良いですね。
成長株に集中投資をしている人は一部をディフェンシブに切り替えるなどの対策を検討する時期だと思います。
地域分散や時間分散も行うと安心感も高まります。
以前ならば債券が有効ですが、残念ながら低金利で魅力的な商品がありません。
現在の金利水準なら、債券の代わりに現金も選択肢だと考えています。
株式の比率を上げることだけが正解ではありません。
記事の中で書いたとおりで、日本で強烈なインフレは想定しずらいので現金でも資産保全の役割が達成できると思います。
今回は【資産の大半を投資に回すのは非推奨!現金を持つことは悪くない】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
尚、私は投資比率は従来通りですが、成長株の割合を減らして世界分散投資やディフェンシブ株などに振り分けるようにしています。
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