外貨投資の初心者に向いている商品といえば外貨MMFです。
この商品は格付けの高い短期証券や債券を中心に運用を行う商品。
投資商品ではありますが、実際には安全性を重視した運用なので外貨預金に近いイメージですね。
理論上では元本割れする可能性はありますが、よっぽどの事が無い限りは現地通貨でマイナスになることは考えずらい設計。
また、外貨預金は金融機関が破綻した時に保証されない不安がありますか、外貨MMFは分別管理されているので資産は確実に守られます。
金融の専門家であれば、外貨預金と外貨MMFでは十中八九で後者を選択することは間違いありません。
この外貨MMFについては安全性の高さと安定的な利回りが魅力ですが、それ以外にもメリットがあります。
今回は外貨MMFの活用方法について書いていきます。
証券会社によっては積立や指値も可能!
外貨MMFは証券会社の営業日であれば、買付け・解約がスピーディにできますので普通預金に近い自由度があります。
また、 都市銀行の米ドル外貨預金では為替手数料が往復で2円程度かかりますが、外貨MMFであればその半分以下(50銭~1円)という点も魅力。
利回りは日々変動しますので一概には言えませんが、外貨の普通預金よりも高いケースがほとんどです。
さらに一部の金融機関では、積立買付や為替指値注文のサービスを実施しているところもあります。
次に具体的に外貨MMFで優位性が高い証券会社のサービス内容を確認してみましょう。
為替手数料では auカブコム証券が一歩リード!
外貨MMFについてはコストや通貨取扱数といった総合バランスの良さで、昔からauカブコム証券が高い評価を受けています。
以下は有力5社の米ドルと豪ドルの為替手数料とサービスの一覧です。
※基準:2019年5月 手数料は一般レートです。
証券会社 | 米ドル | 豪ドル | 積立 | 指値 |
auカブコム証券 | ±20銭 | ±60銭 | 〇 | × |
SBI証券 | ±25銭 | ±1円 | 〇 | × |
マネックス証券 | ±25銭 | ±70銭 | 〇 | × |
楽天証券 | ±25銭 | ±70銭 | × | × |
SMBC日興証券 | ±50銭 | ±1円 | 〇 | 〇 |
積立に対応している会社ならば、米ドルと豪ドルをカナダドルの3通貨を毎月3000円ずつ積立といった通貨分散も簡単に行えます。
総合的なバランス面ではauカブコム証券が一歩リードですね!
独自性という点ではSMBC日興証券が、為替キャッチャーという株式の指値注文のようなことができるサービスがあります。
これはホッタラカシ投資をしたい人には注目です。
為替キャッチャーなら取引タイミングを逃さない
一般的には手数料で証券会社を選択する人が多いのですが、私はSMBC日興証券を中心に取引をしています。
この理由は、為替レートを指定して取引できるからです。
例えば、“米ドルが107円になったら買いたい ”と言った設定ができます。
(指定の有効期間は 原則としてその週の最終営業日まで)
設定してしまえば、その価格に達すれば自動的に買付されるので、マーケットを細かくチェックする必要ありません。
もちろん買い付け後には、“米ドルが111円になったら売りたい”と言った売却設定もできるので 週の頭に設定してしまえば完全にホッタラカシが可能。
私自身はコスト面よりも「自分の好きな水準で売買ができる」「マーケットの細かいチェックが不要」という点を重視するのでSMBC日興証券を利用しています。
そして、この証券で外貨MMFを選択する理由がもう一つあります。
それが私の資産運用の中核である米国債の購入!
kaoruの戦術:外貨MMFで外国債券を購入する
SMBC日興証券は外貨MMFで外国債券の購入代金として利用することが可能です。
私が外貨MMFを購入する理由は、最終的には利回りが良い外国債券(米国債など)に乗り換えを考えてるからです。
関連:米国債はズボラ投資の王様!2千万の保有でも不安が全然ない理由
SMBC日興証券は大手証券なのでネット証券と比較すると外国債券の品揃えが豊富なのが魅力。
有利な債券が無い時は、円高時に外貨MMFを購入しておいて、債券の利回りが上昇してきたら外貨MMFで購入を実施します。
円高の時に魅力的な利回りの外国債券が購入できれば良いのですが、こういった幸運は少ないですね。
債券は金利水準が低い時は外貨MMFで運用して、金利が高くなってきたら10年など長い債券で運用するのが基本。
私自身は、米ドルや豪ドルが安い時に外貨MMFで買付しておいて、金利が上昇してきたら債券に乗換える戦術です。
また一般的に外貨MMFは1000円程度から購入できますが、債券は10万円程度からとなっています。
外貨MMFを少額で積立をして、金額が増えたら利回りの良い債券を買うというのも良いと思います。
豪ドルの買付水準については、以前に書いた記事で評判が良かったものがありますので興味がある人は覗いてみてください。
関連:豪ドルの買い時を探る!過去データから見えてきた仕掛けの勘所とは?
外貨MMFは外貨預金よりも低コストと書きましたが、さらに安い外貨投資にはFXがあります。
ただし、最終的に債券投資をゴールと考えた場合では、外貨MMFの方が魅力的だと考えています。
SMBC日興証券の進化が凄すぎる!
今回は「外貨MMFで指値ができるって本当?“為替キャッチャー”を活用せよ!」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、ヒントにしてみてください。
私が外貨MMFや債券投資のメインで利用しているのはSMBC日興証券ですが、その理由はネット証券を圧倒するようなサービスを次々と発表しているからです。
関連:SMBC日興証券の大逆襲!ネット証券を圧倒する5つの魅力とは?
また、SMBC日興証券は株式を金額で買付できる「キンカブ」というサービスがあります。
個別株を投資信託のように積立ができるので、私は優待銘柄はドルコスト平均法を利用してい買付しています。
このサービスは利用価値が高いので大注目ですね。
関連:株主優待の新常識! 買付タイミングを悩まない『キンカブ』に注目せよ
ネット証券と合わせて口座を保有しておくと取引の幅が広がるのでメリットが大きいと思います。