2022年前半の米国株は、ロシアのウクライナ侵攻や金融政策の転換で大荒れな状態です。
従来まで市場を引っ張っていた成長株(GAFAMなど)も軒並み下落しています。
主要指数の年初来の成績は以下の通りです。
基準日:5月6日(現地通貨)
・NYダウ -9.5%
・S&P500 -13.49%
・ナスダック100 -22.22%
結論としては、PERの高い指数(割高)ほど大きく下落しています。
昨年まで株価パフォーマンスが良かった銘柄ほど売られる傾向があるとも言えます。
尚、割安と言われる日経平均株価の年初来の騰落率は -6.2% で米国株よりも底堅さがあります。
現在の下落をチャンスと捉える投資家も多いのですが、私はここ数年の下落とは違ったものとして捉えており慎重姿勢です。
今回は相場の変化について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
「株価が下がったら、買いのチャンス!」は昨年で終了した。
昨年までは株価が下落しても、すぐに反発する状況でした。
金融緩和でマネーがどんどん流れてきたので、「株価が下がったら、買いのチャンス!」が正解でした。
しかし、2022年の前半は180度変わりました。
今までの成功体験を元に投資をするのは非常に危険な状況・・。
180度というと大げさに感じるかもしれませんが、相場を冷静にみれば決して誇張した表現では無いと思います。
以下に、NASDAQの2年チャートを貼りましたので確認してみてください。
※マネックス証券のチャートを利用しています。
上昇トレンドから下落トレンドに変わっていますね。
これを分かりやすい言葉で説明します。
2021年までの相場は「株価が下がったら、買いのチャンス!」の動きです。
足元の動きは「株価が上がったら、売りのチャンス!」という動きです。
プロ投資家の戦略やアルゴリズム取引ルールに変化があった可能性が高いですね。
昨年までの投資スタイルを続けていればマイナスになるのは当然ですね。
逆にこの変化を早い段階で掴めている人は好成績になっていると思います。
成功体験は簡単には捨てられない!これが厄介なんです。
米国の金融政策が転換したのですから、株式相場の流れも変化するのは当然の話ですね。
しかし、実際の取引では、今までの成功体験があるので投資スタイルは簡単に変わりません。
以前の流れのまま“下がっては買い”を繰り返して損失を拡大させている人も多い状況。
昨年までは買い急ぐことが正解でしたから仕方ありません。
私が毎日のように米国相場を見るタイプだったら、「株価が下がったら、買いのチャンス!」で行動してしまった可能性は充分にあります。
例えば、前回は「アマゾンは投資対象として難しい」という記事を書きました。
アマゾン株は昨年11月には3万7千ドル、半年後には2万3千ドルになりました。
半年で約40%も値下がりする大ブレーキです。
私が毎日のように相場を見ていたら20%下落時点で“大チャンス”と感じたと思います。
ずっと右肩上がりだったアマゾンですからね。
過去はそれで成功していたのですから、買いたい衝動に駆られるのが自然です。
しかし、今は相場状況が変化しています。
頭の中が切り替わっていない状況で、相場に接するのは本当に危険という事です。
積立投資を強化して、相場との距離を離すようにする
私はこういった相場に変化がある時期は、積立投資のような自動化したものだけに集中するようにしています。
個別株も逆指値(一定水準の下落で自動売却)をして放置という状態です。
これは、意図的に相場からは少し距離を取るという事。
買いたい衝動に駆られたら、積立を増額するようにして自分の意志は投資に反映させないようにします。
不思議なもので相場から遠い位置に立つと、冷静になれるので投資の成功率が上がってきます。
上昇のタイミングまでは分からないのですが、買ってはいけない時期は見えてくる感じですね。
成功率が上げると言うよりも、失敗確率が大幅に下がるという方が正しいかもしれません。
現在は投資家の心理がマイナスに向いているのですが、いずれは再びプラスになると考えています。
ただし、それが明日なのか2年後なのかは分かりません。
米国株は年初から大きく下がっていますが、現時点でも割安水準とは言えません。
下値余地が充分にある市場ですから、高値から何%下がったという事だけでは投資する理由になりません。
慌てて買ってしまうと、更なる下落も考えられる状態。
下がってくると買いたくなる心理はありますが、こういった時は積立投資のような相場を予想しない手法が有効です。
足元のチャンスを探すのではなく、長期視点で信頼できる銘柄を買っていくことが大切だと思います。
今回は「相場の流れが大きく変化した!今までの投資スタイルは危険すぎる」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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