世界的にインフレの勢いが衰える様子がありません。
米国のFRBをはじめとする各国の中央銀行(日本を除く)が、金融引き締めの方向へと傾いています。
もちろん株式にとっては大逆風で、S&P500は約2年前の水準へ下落。
債券からも資金流出が止まりません。
世界的に投資(株・債券等)から現金(預金)へという流れが急速に起きている状態。
ただし、私自身は投資に対して前向きです!
株式等が大きな下落した背景には「今までのようには上がらないのでは?」という認識が投資家に広がったことも要因の一つです。
良い意味で捉えれば、現状を理解して株価は適正水準に近くなったと考えられますね。
さらに、株式・債券の売却で投資家の手元にはキャッシュが多くあります。
底をついてしまえば、継続的に資金が流入する下地がある状況。
時間分散で投資をしていくには良いタイミングだと考えています。
ただし、相場環境が急激に変ったことで、株式集中スタイルはリスクが高まっています。
今回は外国株(米国株)に全力投資する事に対する懸念材料について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
株式投資だけでもOK!資産全体に対しての比率を下げる
最初に誤解があるといけないので説明しておきますが、今回の記事は「分散投資をしよう」という内容ではありません。
株式投資への比率についての話です。
現金500万円の中から200万円を株式投資するだけなら、全力投資ではありません。
投資枠でみれば株式100%ですが、資産全体に対しての比率は40%ですね。
私が問題としているのは、全体資産に対して8割以上を株式投資に集中するようなパターンです。
昨年までなら、株式集中も選択肢になるのですが・・・
今年に入ってからの相場環境が大きく変わりました。
従来までの考え(成功体験)は一旦リセットすべきというのが私の考えです。
次の項目で、その点について説明していきます。
投資家は現金を持っている!ただし、株を選択するとは限らない
株価の下落が永久に続くとは考えていません。
米国株についてもネガティブ要素を織り込んできたので、底値圏に近いと想像しています。
しかし、それと今後の株価上昇は別の話です。
長期で低い水準のまま停滞し続ける可能性があります。
その理由としては、他にも選択肢ができた点があります。
分かりやすいのは債券です。
現在は金利上昇で利回り5%程度の米ドル建て債券も購入可能な状況。
当然ですが「それなら債券でいい」と考える投資家も増えてきます。
満期には現地通貨ベースの元本が戻ってきます。
確実性は株式よりも遥かに高い商品ですね。
私みたいに保守的な考えの投資家ならば、興味を持つ人は多いと思います。
損失リスクがある株式投資に注力するためには、債券よりも大きな期待リターンが必要です。
さて、現在の米国株が従来のようなリターンが期待できるかというと、かなり難しいと思います。
悪い方向に傾けば、数年間の横ばいや下落も想定される状況・・。
株式に対して短期筋の買いや自立反発による一時的に上昇は期待できますが、長期的な腰を据えた資金は入りずらいと想像しています。
株価の上昇期待は低下、一方で債券は利回り向上。
この状況を冷静に考えた上で投資を行っていく必要があります。
私が実践する【短時間・簡単】な方法は、以下の記事で紹介しています。
興味がある人は確認してみてください。
⇒ 投資情報はどうやって集めるの?私が実践するのは週20分の簡単術
為替の追い風も限界?米国株の低迷は長期化する可能性もある
強烈な円安の影響で、外国株で運用している人の成績については思った以上に良い状態です。
しかし、この円安が永久に続く保障はありません。
個人的には150円を超えることはイメージできないので、ほぼ天井圏だと考えています。
むしろ、今後はマイナス(円高)に対して警戒しています。
現在の株式が逆風(円高)を跳ね返すほど大きなリターンが得られるかは疑問があります。
サイクルで考えるなら現在の逆金融相場が終わったとしても、その後には企業の業績が停滞する逆業績相場が待っています。
利上げが終わったと思ったら、次に経済停滞の可能性があるということです。
そして、FRBの「量的引き締め(QT)」も並行して行われるので、じゃぶじゃぶマネーは解消へと向かって行きます。
利下げという段階になればゴールド(金)の魅力も増してきますね。
昨年までは株式の優位性が明確でしたが、現在はそうではありません。
従来のような強い上昇を期待するのは難しくなってきています。
資産配分の見直し!家族に相談された場合を想像してみよう
昨年までは株式の魅力が際立っていたので、そこに資産の大部分を投資する方法でも悪くなかったと思います。
しかし、現在はそれ以外にも選択肢もある状態・・。
株式投資へのスタンス(割合)についても、冷静に考えてみたほうが良さそうですね。
尚、私は株式の投資割合は大幅に減らしている状況。
最終的には4割未満にする予定。
また為替についても不透明なので、海外資産(ドル)の割合は従来の7割以上から5割まで下げていきます。
読者の中には保守的すぎると考える人もいると思います。
私は投資環境が大きく変われば、いったんゼロベースに戻るという考えです。
その結果として、株式比率は4割未満という方針にしました。
運用方針に不安を感じたら「今から投資を始めるとしたら?」という立ち位置で資産配分を再検討するのが私の方法です。
冷静に判断するヒントとしては、「今、家族に投資の相談をうけたら?」という視点で考えてみると良いでしょう。
「全資産を株式投資へ」という答えに至る人は、ほとんどいないのでは?
大切な人への投資相談と考えることで、客観的な判断ができると思います。
今回は【外国株式に全力投資は非推奨?私が従来までの方針を転換した理由】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
私の資産運用は『セゾン投信』 コツコツ投資の代表的な商品
私自身の運用方針は、「セゾン・グローバルバランスファンド」の積立がメインです。
世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も行ってくれますので手間はありません。
私は積立設定だけして、ホッタラカシている状態です。
私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。
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