将来のために積立投資で資産形成を行う人が増えてきました。
毎月一定額のファンドを買付けていくシンプルな手法です。
しかし、基本通りに実践するのは思った以上に難しい・・
私自身もこの積立をメインにしていますが、株価の低迷時は増額するといった変化を加えてしまいます。
安い時にできるだけ大きく買い付けをして、 将来のリターン金額を大きくしたいと考えているからです。
もっともらしい内容で上級者の発言のように感じますが、 ハッキリ言うとこれは素人的な発想 。
反面教師と考えてください。
こういった基本から外れた手法は、実際にはパフォーマンスが悪くなることが多いです。
今回は“積立の王道戦略”と“増額のタイミング”について書いていきます。
この記事の目次
長期投資の王道は定額積立!金額の変更は極力しないほうが良い
積立投資の特徴は、買付金額は一定でも株価変動で購入口数が変化する点。
株価が高い時は買付量(口数)は少なくなり、安い時は買付量(口数)が 多くなります。
市場が低迷している時は自然と買付量が増えていくので、自分で金額の増減をする必要はありません。
積立投資は相場の予想しないのが基本です。
「今は安いのでチャンス!一定期間だけ積立増額だ」みたいな話は、かなりメチャクチャだという事になりますね。
実際の話として、チャンスだと思って慌てて買い付けしたら、その後もさらにズルズル下落・・
しばらく経って、振り返ってみると “単純に高値掴みだった” ということはよくある話です。
そもそも、相場の動きを読んで買付金額を調整できるぐらいならば、スポット投資だけにしたほうが資産は大きくなります。
それが難しいから積立投資なのです。
ちなみに、一定額の積立で投資家から人気が高いのがセゾン投信。
この会社は投資家の収益率が高いという、不思議な特徴があります。
その理由こそが、コツコツと継続する積立投資です。
積立投資家の収益率は、ファンドの騰落率よりも良好?
セゾン投信には2つのファンドがあります。
株式と債券が50:50のバランスタイプであるセゾン・バンガード・バランスファンドと世界株式に投資するセゾン資産形成の達人ファンドです。
モーニングスターを確認すると、前者が★4つで後者は★5つ となっており同カテゴリーのファンドの中で優良な評価を得ています。
基準日:2020年4月15日現在
さらに、驚くのがセゾン投信で運用する 投資家の収益率(インベスターリターン) は、基準価格の騰落率よりも2~3%も高くなっている点です。
インベスターリターン | 基準価格騰落率 | |
セゾンVGバランスファンド | 5.5% | 3.2% |
セゾン資産形成の達人ファンド | 9.4% | 6.3% |
※設定開始から2019年3月末まで年245営業日として年率換算
※データ元:セゾン投信のホームページ
どうしてこのような結果が出てくるかと言うと「高値掴み」や 「安値売り」をしている人が少ないからです。
つまり、積立投資の実践者が非常に多いという事。
この会社は積立投資の販売額が全体の84% (2018年度)という驚異的な数字ですので、 コツコツ投資の良い点が出たパターンですね。
補足:セゾン投信の長期運用へのこだわりは凄まじい!
セゾン投信で長期積立に対して会社の徹底したこだわりがあります。
その一つが、積立額の変更や中止に対して“書面を取り寄せなくてはいけない”という不便さです(直販の内容)。
売却はネット上でワンタッチで行えるのに、積立金額の変更や中止は書類というのは不思議ですね。
この点に関しては、投資家からも改善要求が多いのですが、セゾン投信はそれを頑なに拒否しています。
書類提出という面倒な流れを加えることで、 安易な積立額の変更や中断を避ける ことが理由です。
「チャンスだから増額しよう」という行為ですら邪魔するのですから、基本スタイルへの強烈な信念と言えますね。
しかし、この徹底したこだわりは結果となって表れています。
2019年3月末を基準に発表された投資信託を販売する金融機関の共通KPIは、セゾン投資の運用損益がプラスの顧客割合は約98%で1位でした。
積立投資に対する会社のブレない姿勢が、投資家の好成績につながっています。
ちなみに私は、2つのファンドを1:1の割合で積立買付をしています。
10年以上も投資をしていますが、結局はずーっと続いているのはセゾン投信だけですね。
積立投資の増額や減額は、どのタイミングで実践すべきか?
積立投資の増額タイミングとしては「市場が低迷した時」と考えている人が多いと思います。
私も株価急落時にスポット買付をしたりするのですが、結果は微妙・・
「市場の底は誰も分からない」と言いながら、 ちょっとの下落で追加買付をするのですから恥ずかしい限りです。
参考までに、私が過去に成功した増額タイミングについて話しておきます。
結論を言うと「収入アップや資金余裕がある時に実施した時」です。
一時的な増額ではなく、将来もずっと続いていく増額ですね。
例えばですが、私は5年ぐらい前にセゾン投信を増額したのですが、タイミングとしては当時の年初来高値付近でした。
当時は「どうしてこのタイミングで?」と言われたのですが、増額できる収入の目処が立ったのがこの時期だったので仕方ありません。
しかし、振り返るとこの時の水準というのは、2020年の NYダウ急落値(コロナショック)よりも遥かに安値 となっています。
コロナショックの大底で買った人よりも、安く買えているのです。
ゴールを10年後や20年後に考えているならば、安値の増額なんて考える必要はありません。
これは減額の時も同じですね。
収入が減ったりして日々の生活が苦しくなった時に減額すれば良いのです。
長期継続できる金額を目安にして、変更を考えていけば良いということですね。
今回は「積立投資で金額を変更するのは邪道!金額を増額するタイミングは?」 について書きました。
積立投資の基本は【一定金額を長期で買い付ける事】です。
市場に変化を気にせずにコツコツと継続するのが理想ですね。
記事の中でヒントになる点があれば参考にしてみてください。
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仮に20年間の積立投資を継続すれば、累計13万円以上のポイントが貯まることになります。
どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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