新しい年(23年)を迎えたと思ったら、あっというまに4月になりました。
今回の記事ではNYダウの配当戦略として有名な「ダウの犬 投資法」の23年3月末迄の状況について紹介します。
昨年(22年)は、NYダウ・S&P500・ナスダック100といった米国の有名指数が軒並みマイナスという結果。
そんな状況の中で「ダウの犬」は通年プラスの大健闘を見せました。
(以下の表を確認してください)
★22年通期 米国指数&ダウ犬
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 22年実績 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.4% | 13.4倍 | +1.1% |
NYダウ工業株30種 | 2.1% | 20.6倍 | -8.8% |
S&P500種 | 1.8% | 18.6倍 | -19.4% |
ナスダック100指数 | 1.0% | 23.8倍 | -33.0% |
「ダウの犬 投資法」が23年の厳しいマーケットでも堅調だったことで、投資家からの注目も高まっています。
23年の成績も好調を維持するのか気になりますね?
米国指標との比較も含めて紹介していきますので確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
ダウの犬投資法!【NYダウ 高配当10銘柄】に投資
ダウの犬投資法について知らない人もいると思うので、この戦略を簡単に説明します。
具体的な手法については以下の通りです。
拍子抜けするほど簡単です。
購入後は1年運用して、再び年末がきたらその年の高配当10銘柄を確認して入れ替えを行っていきます。
NYダウの高配当10銘柄さえ分かればOK!
では、次の項目ではいよいよ本題です。
【23年 ダウの犬10銘柄】の3月末の状況を見ていきます。
※運用成績はドルベースです。
【23年 ダウの犬】1-3月期の成績は、若干のマイナスです。
ダウの犬戦略は、とてもシンプルな手法。
年末にNYダウ銘柄の中から、配当利回りが高い10銘柄を選択するだけです。
理屈としては、「配当利回りが高いということは割安で放置されている可能性が高い!リバウンドが期待できそうだ」という単純なものです。
さて、その基準で選択された銘柄はどうなっているでしょう?
以下が 23年ダウの犬 1-3月期の結果です。
23年 ダウの犬10銘柄 (2023年3月31日現在)
23年・ダウの犬 | 配当利回り | PER | 年初来 |
ベライゾン(VZ) | 6.7% | 7.8倍 | -1.3% |
スリーエム(MMM) | 5.7% | 9.8倍 | -12.4% |
ウォルグリーン(WBA) | 5.6% | 11.4倍 | -7.4% |
ダウ(DOW) | 5.1% | 8.6倍 | 8.8% |
アイビーエム(IBM) | 5.0% | 15.5倍 | -7.0% |
シェブロン(CVX) | 3.7% | 8.3倍 | -9.1% |
アムジェン(AMGN) | 3.5% | 15.6倍 | -8.0% |
JPモルガンtチェース(JPM) | 3.1% | 10.5倍 | -2.8% |
シスコシステムズ(CSCO) | 3.0% | 18.6倍 | 9.7% |
インテル(INTC) | 1.5% | 41.8倍 | 23.6% |
平均 | 4.3% | 14.8倍 | -0.6% |
年初来の成績は-0.6%でマイナスとなりました。
個別株ではインテルが大幅減配(前回から66%減額)を発表したので利回りも少し下がっています。
さて、ダウの犬銘柄 だけの結果を見ても成績の良し悪しが分かりませんね。
次の項目では米国市場の代表指数と比較してみましょう。
「ダウの犬」が低調ですが・・? これは想定通りです。
「ダウの犬」の個別成績は重要ですが、それだけでは戦略として優れているか判断できません。
NYダウ・S&P500・ナスダック100 と比較すると、現在の状況がよりハッキリすると思います。
尚、ダウ犬の銘柄は全て良好というわけではありません。
10銘柄で1つとして考えることが大切ですね。
では、代表指数と【ダウの犬10銘柄】を比較してみましょう。
(23年1月-3月の結果)
ダウの犬と代表指数 | 配当利回り | 実績PER | 年初来 |
ダウの犬 10銘柄の平均 | 4.3% | 14.8倍 | -0.6% |
NYダウ工業株30種 | 2.1% | 22.1倍 | 0.4% |
S&P500種 | 1.7% | 18.1倍 | 7.0% |
ナスダック100指数 | 0.9% | 25.3倍 | 20.5% |
【ダウの犬10銘柄】だけがマイナスとなりました。
これを見て、ガッカリした人もいるかもしれませんね。
しかし、現状の動きは「想定通り」なので過剰に心配する必要はありません。
ダウの犬戦略は高配当銘柄を集めています。
これは、成績がイマイチで配当利回りが向上した銘柄が多いとも考えれます。
別名「負け犬」とも呼ばれており、スタートが出遅れるのは当然の結果!
投資家の見直し買いを待つ戦略なので、年前半よりも年後半に伸びていくことを期待する手法です。
実際に株価の割安指標の一つであるPERを見ると、ダウの犬が最も低い(割安評価)状態。
代表指数はいずれも過去平均よりやや割高に位置しています。
ダウの犬投資法はスロースターターなので、6ヶ月、9か月、12ヶ月と時間経過で徐々に切りあがっていくのが基本ストーリーです。
また、米経済が失速の兆しが見えることも今後の追い風なると考えています。
3ヵ月末時点ではマイナスですが、リバウンド期待が高まるのはここからですね。
ダウの犬投資法のポイントは、ジックリと運用を継続することです。
時間を掛けて反発を待つのが基本になりますので、途中経過が悪いからといって挫折すると全く意味がありません。
1年間はしがみつかないと結果が見えてこないという事ですね。
これからも途中経過を報告していきますので、興味がある人は覗いてみてください。
今回は「ダウの犬投資法 2023年3月末の成績!マイナスでも心配なし?」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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