投資先を決める時には、各自で様々な方法があると思います。
私の場合は、とにかく強い市場(エリア)を選んで投資するようにしています。
成長期待が高い強い市場であれば、銘柄選びで小さなミスがあってもカバーできると考えているからです。
反対に下落していく市場の中では、有望で業績好調な銘柄であっても相場に同調して下落してしまうことも多いです。
私は銘柄選定のセンスは無いに等しいので、勝率を高めるためにはエリア選定が非常に重要です。
今回は投資の参考として、各地区の展望について考えてみました。
最初に私の結論を言うと、私は2019年も引き続き米国投資を重視です!
この記事の目次
今後の成長見通しは?各国の状況を確認しておこう
各国の状況を確認するうえで参考になるのが世界経済の見通しです。
先ずは、IMF(国際通貨基金)から発表された最新の世界経済見通しを発表していますので確認してみましょう。
2020年 | ※2021年 | ※2022年 | |
世界 | ▲3.1% | 5.9% | 4.9% |
先進国 | ▲4.5% | 5.2% | 4.5% |
米国 | ▲3.4% | 6.0% | 5.2% |
ユーロ圏 | ▲6.3% | 5.0% | 4.3% |
日本 | ▲4.6% | 2.4% | 3.2% |
新興国 | ▲2.1% | 6.4% | 5.1% |
中国 | 2.3% | 8.0% | 5.6% |
インド | ▲7.3% | 9.5% | 8.5% |
※2021年・2022年はIMF予想(2021年10月12日)
※前回7月より21年の世界経済見通しは0.1%の下方修正。
全世界としては3%成長がシッカリ維持できていますね。
長期で積立投資という点であれば、やはり世界投資は大きな選択肢になると思います。
関連:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は資産運用の王道だ!
ただし、単年ベースであれば中国経済の失速などが世界に波及してしまうと予想以上に基準価格が下がることも予想されます。
地球全体投資は長期で継続することが大前提ですので、一喜一憂しないで淡々と継続することが大切だと思います。
それでは、各地区の状況を考えながら投資対象として魅力や注意点を考えていきたいと思います。
※個人的な投資スタンスですので推奨ではありません。投資判断は各自の責任で行ってください。
中国は厳重警戒!面白みがあるのはインド?
中国については、現状は厳しいと思っています。
成長見通しは6%を超えており、他国と比較して高く見えるのですが成長ペースについては一本調子で下がっています。
上海総合株価指数は2018年に25%も下がったので一時的に回復する可能性はあるのですが、世界銀行の成長見通しはでは2021年は5%台に突入・・
最近は出てくる指標が目に見えて悪いですし、中国と関りが深いアップルやキャタピラー・日本電産などが下方修正が続いており怖さを感じます。
私は、新興国の投信やETFも中国株の影響が大きいので投資対象から外しました。
例外的に面白いのはインドですね。
2018年は世界中の株式がマイナスでしたが、インドはプラスをキープ。
今年のポイントは4~5月に実施予定のインド総選挙ですね!
ここで、モディ首相の2期目が決まれば株価も堅調に推移すると予想しています。
ちなみに、インドはの成長見通しは7%台ですが数年前までは6%台でした。
つまり中国とは反対の流れになっているという事です。
参考までにインド投資で人気が高いETFにはウィズダムツリーインド株収益ファンド(EPI)があります。
今年の欧州は危険がいっぱい?ドイツの失速が不安・・
欧州に関してはイギリスのEU離脱に注目が集まっていますが、それ以外にも懸念材料が山積みです。
イタリアの財政問題もあればフランスでは10週連続で大規模な反政府デモが起きています。
また、欧州経済の牽引役だったドイツが2018年第3四半期で2015年以来のマイナス成長という衝撃のニュースがありました。
ちなみに、欧州のトップ3といえば世界第4位のドイツ、第6位のフランス、第9位がイタリアです。
この3ヶ国はIMFの世界経済見通し(1月)で前回から全て引下げとなりました。特にドイツは▲0.6%で主要国の中でも際立っています。
また、3月末に英国が合意なしの離脱(ハードブレグジット)があったら、何が起こるのか全く予想がつきません。
こういった状況を考えると、私の実力では太刀打ちできません。潔く投資対象から外す方が無難という結論に至りました。
2019年もやっぱり米国!ただし、不安もある・・
いろいろと調べていくと、やはり米国の強さが際立っている印象。
経済指標を見ていくと、ほとんどが良好な数字で安心感があります。
特に米国GDPの約7割を占める個人消費が好調なのが良いですね!
(個人消費は緩やかな上昇をシッカリと維持)
米国の平均時給を調べると約3000円くらいなので、消費が活発なのも納得です。
世界中に火種があるので、NYダウも乱高下があると思いますが、主要の内需が強いので回復も早いと考えています。
ちなみに、昨年末に長短金利の逆転(米国債3年が5年物よりも金利が高い)が発生して不安を煽るニュースが多く出ましたが、あまり気にしなくて良いと思います。
基本的に短期債は2年以内で長期債は10年以上ですから、この事例は景気後退のシグナルと判断するには飛躍しすぎかな?
気になる点を指摘するなら不動産市況ですね。
住宅価格指数がリーマン危機前を上回っている状態で、更に金利上昇ですから一般の人にとっては高すぎて買えない状態となってきています。
あとは、リスクの本命はトランプ大統領の行動が全く読めない点!これについてはアメリカというよりも世界リスクになっています。
大統領発の株価の乱高下も覚悟しておく必要がありそうです。
ただし、トランプ氏は「歴代の中で、もっとも株価を気にしている大統領」とも言われています。
株価が下落を嫌がる大統領という点は、ある意味ではプラスとも言えます。
2019年という短期目線で書いていますが、人口形態も理想的ですので、今後10年くらいは最有力の投資先として位置ずけています。
日本株への投資はどうする?難しい展開を予想・・・
最後に日本市場ですが、世界レベルと比較すると低成長ですがIMFの見通しは若干引き上げとなりました。
これは、消費税の導入に対して様々な対策が打ち出されると予想されているからです。
私自身も以前よりも経済への影響に楽観視しています。
ただし、投資に関してはネガティブですね!
理由としては世界中で火種がある状態なので、リスク回避の円高を警戒しているからです。
日本株は為替に対する反応が大きいので、日経市場全体は乱高下する可能性を頭に入れておく必要があります。
また、IMFの日本に対する見通しはちょっと甘いような気がしています・・
個人的には途中で下方修正が入って0.7~0.8%になってしまう予感?
もっとも、私は日本株のチェックが甘いので、完全な見当違いという可能性もあります。
また、市場全体としてはネガティブに見ていますが、個別株は強い銘柄も出てくると思います。
企業の良し悪しを判断する能力がある人は、チャンスは充分にありそうですね。
(私は個別株の知識が乏しいので撤退です。)
今年も米国への投資が中心です。
今回は「有望な投資先はどこ?2019年の展望をエリア別に考えてみました。」について書きました。
各国の状況を確認すると、米国の経済指標に強さが目立ち(不動産市況を除く)、投資環境が整っている印象です。
今年も引き続き米国市場を中心に考えていきたいと思います。
ただし、3月末までは米中貿易問題やブレグジットといった不透明要素が多いので、投資金額は低めに抑える予定。
特に個別株に関しては、リスクを限定させる逆指値は必須の年だと考えています。
これをするだけで安心感が全然ちがいますので、積極的に活用してください。
ちなみに、私は逆指値を設定するようになってから、単年の成績でマイナスになったことが一度もありません。
参考になる点があればヒントにしてみてください。
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