米国株の為替リスクはどうする?円高による資産減少を抑える方法

米国株はコロナショックの影響で一時は大きく落ち込みましたが、金融緩和など実施され急回復を見せました。

通期でみると株価はしっかり上昇しています。
※S&P500:2020年11月3日

ただし、米国株に関しては株価が上昇したからといって必ずしも資産が増えるとも限りません。

ドル円相場(為替変動)も影響するので、日本円で計算したら予想よりも増えていないケースもあります。

最悪の場合は、株価は上昇したのに円資産では目減りという事態も・・。

今回は米国株の為替対策として、私が何年も実践している方法について書いていきます。

※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。

円高対策として FX が大活躍!目からウロコの簡単手法

FXについては「ギャンブル」「素人には難しい」「大損・・」といったネガティブなイメージを持っている人が多いですね。

レバレッジを使った投資なので大きな損失がでる可能性があるのは事実ですが、 このほとんどは大儲けを狙ったトレードをした時の話。

円高対策のように“守り”として利用すると、FXは頼もしい存在になります。

今から紹介する方法はとても簡単なので、憶えておくと便利です。

円高対策は5分!米国株と同額の米ドルを売建するだけです

円高リスクを軽減する手法を説明します。

為替対策という難しい言葉を使っていますが、手法としては拍子抜けするほど簡単です。

★円高対策は5分でOK
保有している米国株と同額の米ドルを売建てをする

これだと一言で終わってしまうので、もう少し具体的に書いていきます。
架空の例を作ってみました。

株太君(仮名)の状況を元して考えて見ましょう

株太君は、米国株をA銘柄(約1万ドル)を保有しています。
購入時のドル円レートは120円で、円換算にすると120万円の資産です。
将来性が銘柄ですが、今後は円高になりそうで心配しています。

こういった悩みを持っている人は多いですね。
でも、あっという間に不安から解消される方法があります。

それが、FXの米ドル売りです。

FX口座さえ持っていれば5分程度で設定できます。
簡単ですね!

 
 米国株と同額のドル円をFXで売建 すればOK。
株太君の場合は1万米ドルを【売り】で完了です。

 

株太君の半年後の結果はどうなった・・?

今回は仮定の話ですが、この先の展開を想像してみました。

株太君は米国株に対してFXで為替ヘッジを行って半年が経過。

予想通り株価はグングン上昇!20%上昇して1万2千ドルに達しました。
ただし、円高の悪い予感も的中でもドル円は120円から105円へ・・

さて、この場合は円収益の結果は・・?

先ずは米国株だけのパターンを考えて見ましょう。
(円高対策なし)

買付時 1万米ドル×120円=120万円
半年後 1.2万ドル×105円=126万円

株式は20%上昇でしたが、円高に足を引っ張られて利益は6万円に留まりました。

では、FXで同額の米ドルを売っていたら、どうなっていたでしょう。
為替取引の状況を確認しましょう。

当初の1ドル=120円が105円になったので15円の利益/1ドル
1万ドルの売りを決済すれば、1万×差益15円=+15万円

FXで大きく利益がとれていますね。
合計利益は株式6万円+FX15万円=21万円です。
※スワップや手数料は考慮していません。

 

FXで為替ヘッジを行った結果、円高でも利益を獲得できました。これは大成功パターンです!

 

でも、円安だったら大失敗では・・?

上記の例は大成功のパターンです。
米ドル売りを実行して、円高になったのですから当然ですね。

・・・という事は、逆に円安になれば利益が小さくなっていたという事です。

つまり、円安方向が続く場合は、FXは早めに損切りする必要があります。

この手法は円高による資産目減りを抑えるのが最優先なので、小さな損失は気にせずにスパッと割り切ることが大切です。

ただし、繰り返し実施して損失を繰り返したら本末転倒!
仕掛けるタイミングは、ある程度の絞り込みが必要です。

あくまでも参考ですが、私が仕掛けるポイントについて説明しておきます。

近年のドル円は値幅が以前よりも狭くなってきており、高値と安値の範囲が想像しやすくなってきています。

直近4年の米ドル円です。高値と安値を確認してみてください。

  2017年 2018年 2019年 2020年
1年高値 118.5円 114.5円 112.4円 112.0円
1年安値 107.0円 104.5円 104.5円 101.5円

※2020年は10月25日までの数値

過去の数値を見る限りでは、112円に近づくと上値が重くなってくる印象です。

私の場合は110円くらいまで円安がすすんだら、少しづつ米ドル売りを実行していきます。

どれくらい円高になったらFXを決済するかは、その時によって変わります。

円高が進行する限りは、下値は決めずにドル円売りをキープです。
基本は流れに沿うだけですね。

為替に関しては株式よりも方向性がでやすいのでタイミングは比較的わかりやすいのが特徴。

流れが反対方向になった時は躊躇なく決済することが大切です。

過去3年で見ると104円より下に行くパターンは少ないですね。

105円を下回ってきたら、反転する(円安にチェンジ)する確率が高まるのでいつでも決済できるように準備しておくとよいと思います。

ちなみに、売買ポイントは直近3~5年くらいの値動きをみて微修正しています。

※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。

FXを利用すれば、小さな資金で円高対策ができる

為替リスクを低減する方法として、FXを活用していますがこれは儲けを出す事が目的ではありません。

円高による資産目減りを抑える守りの手法!
こういった事に大金を使っていたら資産運用が効率的に行えません。

FXはレバレッジが最大25倍ですので、極論を言えば約4万円で100万円分の取引ができます。
※1ドル=100円での場合

レバレッジは、自分でしっかりコントロールすれば“投資効率を高めてくれる存在” ということです。

為替対策は保険の役割ですので運用のメインではありません。

主役の資産運用にシッカリお金をまわして、守りは可能な限り小さい資金で行うのが私の考えです。

その点でレバレッジを掛けられるFXは、非常に利用価値が高いですね。

尚、円相場の有利な時期だけ株式取引をすれば為替の不安は小さくなりますが、こういった方法で成功している人は少ないですね。

「株式を買いたいけど、円安だから・・」という気持ちは理解できます。

ただし、株式の上昇パワーは為替よりも大きいので、そこは割り切って投資をした方が良い結果になる可能性が高いです。

為替対策は後からでも可能ですが、株式での絶好の時期は限定されています。

円高対策に向いているのは?FX業者で大きな差がでる

今回のFXを使った手法にはデメリットがあります。

それがスワップポイントの支払いが日々発生する点です。
※金利みたいなもの

2020年9月末の政策金利を見ると、日本(円)は▲0.1%で米国(ドル)は0.25%。

日本よりも米国の方が金利水準が高い状態なので、【米ドル売り】のポジションを持っている期間は金利差(スワップ)を毎日支払う必要があります。

この金額はFX業者によって違いが非常に大きくて、1万ドル(約100万円)に対して1日あたり10円~80円と非常に幅広いのです。

5倍くらい違うのは普通なので、業者選びは注意してください。

金額は小さいのですが、100万円に対して10円なら1ヶ月(30日)で300円です。

これが80円なら2400円ですから、支出が小さいところで実行したほうが有利ですね。

このスワップ金額は毎日変動しますが私の経験上で安定的に小さのは DMM FX です。
大手で信用力もあります。

私が円高対策の相談を受けた時は、この業者を紹介しています。

特徴 DMM FXの評価は?誰が使っても満足度が高い3つの理由

また、こちらよりも若干売りスワップは高いのですが、FXプライムbyGMO も魅力ですね。

こちらは「ぱっと見テクニカル」という面白い機能があります。

ワンタッチするだけで「過去の値動き」を参考にして「将来の値動き」を予測してくれるので、為替ヘッジを仕掛けるヒントとしています。

特徴 FXプライムbyGMOの評価は? ガン見必須!3つの神機能に注目せよ

米国株で為替対策の記事を書いた理由

米国株の為替対策について書きましたが、そもそも元になる記事を書いたのは5年前になります。

「円高が気になって米国株を継続保有ができない」という相談をキッカケに書いた記事です。

この相談者と久々に話す機会があったのですが、今でもこの手法を利用していて現在は米国株で大きなリターンを出しているとの事。

こういった話を聞くと、やはり嬉しいですね。

それと同時に、月日が随分経過していることにも驚きました。
2年くらい前に書いたと思っていたのですが、確認したら2015年・・・

当時よりも米国株投資が盛んになってきたので、改めて書いてみました。
(現在の状況に合わせて修正して再アップ)

今回は『米国株の為替リスクはどうする?円高による資産減少を抑える方法』について書きました。

あくまでも今回のFX活用は円高による資産の目減りを抑えることが目的です。
資金を増やす目的ではありませんので、その点は注意してください。