相場が上昇基調にある時は誰もが投資に対して強気。
しかし「NYダウが大幅下落・・」のようなネガティブなニュースがあると不安になってしまいますね。
保有株の価値が目減りするのですから、普通の人であれば当然の心理。
こういった時に、腰を据えた投資ができるかで今後が変わってきます?
NYダウを代表とする米国市場は100年以上も右肩上がりを続けており、単純に長く居座った人が勝利してきたというのが事実。
そして、長期継続している人の話を聞くと「定期的な配当金(分配金)の収入があったから続けられた」という声が非常に多いです。
今回は毎月配当(分配金)がある海外ETF の中で、私が実際に購入している商品について書いていきます。
※推奨ではありませんので投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
高配当であっても、株価がズルズル下がっては意味がない
投資では基本的に短期より長期の方が勝率が高くなります。
これは世界経済が長期で成長をしていることを考えれば当然の話。
配当があると長期運用の精神的な支えになるので、それを重視した銘柄選びも良いと思います。
ただし、株価の下落が継続していて配当を含んでもトータルでマイナスになってしまっているケースもあります。
直近1年を見ると、高配当の人気銘柄にもこのケースがあるので“配当が高ければOK”という話ではありません。
★配当含みでもマイナスの例(XOM,MO)
基準日:2019年6月1日
銘柄 | 直近配当利回り | 配当含む1年リターン |
エクソンモービル(XOM) | 4.92% | ▲9.74% |
アルトリアグループ(MO) | 6.52% | ▲6.87% |
あくまでも直近1年の事ですので、長期ではプラスに可能性が十分に考えられますが「高配当=下落しない」という過信は捨てるべきですね。
関連:米国の高配当株に騙されるな!下落しても「買っていい株」と「ダメな株」とは?
やはり、理想としては株価が下がったとしても配当を含めればプラスになって欲しい・・
私が運用している商品の中で、 配当込みで年間成績がしっかりプラスが出てるものがあるので紹介しておきます。
基本的に毎月配当(分配金)が出るタイプで「iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)」と「ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)」です。
ETFは透明性が高いのが魅力!分配金は原則として構成銘柄の利益のみから配分されます。
一部の投資信託のような“資産切り崩し”は行わないので安心ですね。
※運用がうまくいかなければ分配金が出ないこともあります。
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)
米国の優先株式を中心に400銘柄以上で構成されているETFです。
直近の分配金利回りは約5.5%。基準2019年6月1日
債券と株式の中間のような商品で、高い分配金と株価の安定性が高い点が魅力!
値動き安定性をはかる指標の一つである標準偏差をS&P500と比較すると半分程度と驚異的です。(数字が小さいほど安定的)
★標準偏差の比較(VOO,PFF)
基準日:2019年6月1日
銘柄 | 3年標準偏差 | 5年標準偏差 |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 10.85 | 11.27 |
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) | 5.15 | 4.55 |
激しい値動きがあるとストレスが掛かる人は、こういった銘柄の方が長期でジックリ運用できると思います。
ただし、下落リスクが低いのは値上がり期待が小さいことへの裏返しです。
“株価の上昇よりも、配当を継続的にシッカリ欲しい” という考えの人は注目。
ちなみに、私は現在600万円程度を保有しています。
安定収入の確保として、売却は考えないで長期保有をしていく予定。
リタイア対策として生涯保有という選択肢も面白そうです。
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)
配当を実施している米国の大型株(約300社) で構成されている ETF
直近の分配金利回りは約3.5%。基準2019年6月1日
高配当株を集めたETFは「バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)」が有名。
このETFと「ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)」の3年・5年リターンを比較してみましょう。
★年率リターンの比較(VYM,DLN)
基準日:2019年6月1日
銘柄 | 3年リターン | 5年リターン |
バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) | 11.67% | 9.80% |
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN) | 12.77% | 10.11% |
直近はDLNが良好です。
ただし、似たような値動きですので銘柄の選択は好みの問題かな?
私がDLNを重視しているのは使い勝手が良さです。
実はこの ETF はマネックス証券で取引した場合は買付手数料が実質0円なんです!
手数料を気にしなくていいので、1株からでも気軽に購入できるのが魅力。
(1株あたりの価格は90ドル前後)
相場低迷している時などには、小分けにしてコツコツ買い付けをしています。
毎月分配で成績良好!買付手数料が実質無料(マネックス証券で取引)ですから、本来であればもっと人気が出てもいいような気がしています?
もっとも、売買手数料が無料になるのは限定証券だけなので全ての人にってメリットがあるわけではありません。
マネックス証券の「USAプログラム(米国ETF買付応援プログラム)」は他にも取扱いがあるので、口座を持っている人は積極的に活用したほうが良いと思います。
毎月の配当があると長期投資が続く?
購入時には「配当(分配金)は毎月じゃなくてもいいんだけど・・」と思っていたのですが、実際に保有してみると精神的には大きなプラス効果がありました。
市場が混乱している時でも、毎月入金される配当を見ると気持ちが平静でいられるのです。
配当に関しては投資家によって考え方が違うので、効率性という面で無配当を好む人もいます。
私の場合は「長期継続できる環境を作ることが大切」という考えですので、 配当はモチベーション維持という点で重要。
また、この運用を継続していけば老後には配当が定時収入の役割も果たしてくれると考えているので、現在はコツコツと金額を増やしています。
今回は「配当金を貰いながら長期投資!海外ETFの毎月分配タイプは凄いって本当?」について書きました。
参考になる点があれば、投資をするときのヒントにしてみてください
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
例えば私はマネックス証券の指値(90日間)と時間外取引をフル活用することで資産が大幅に増えました。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
米国株はマネックス証券が凄い(為替手数料が有利)
私は米国株・海外ETFの取引で、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
マネックス証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れた】するケースもあるので注目です。
また、米国株の分析では【銘柄スカウター】が大活躍します。
『本当に無料でいいの?』と感じるほど凄いツールです。
コスト面でも、円⇒米ドルの為替手数料が0銭 なのは嬉しいですね。
興味がある人は公式ページを確認してみてください。