2018年1月~3月は世界的に株価が乱高下する状況になりました。
業績や経済実態を無視する形で株価が動いてるので注意しなくてはいけませんね。
こういった時に、目先の株価だけで良し悪しで判断すると、大きなミスに繋がる可能性もあります。
さて、今回は日本人投資家で保有している人が多い海外ETFを中心に過去のリターンを比較していきたいと思います。
また、個人的に3月に購入したETFについても書いていきます。
この記事の目次
海外ETFの人気ランキング(2018年3月29日)
データは私がメインにしているマネックス証券の保有口座数を参考にしています。
※SBI証券では若干ですが順位が違いました。ただし、銘柄はほぼ同じ。
それでは、人気6位までを一気に発表します!
1位、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) 世界分散の人気銘柄 世界時価総額のの98%をカバーする怪物ETF |
2位、バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI) これ一本で米国市場全部に投資が可能。ロボアドでも採用が多い |
3位、iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) 米国の優先株式で構成!配当5%超えで価格の安定感が魅力 |
4位、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) 新興国への分散投資が驚きの低コストで実現 |
5位、バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) 米国の高配当銘柄が1つパッケージ!長期投資家から人気が高い |
6位、バンガード・S&P500ETF(VOO) 米国優良大型500社に投資ができる定番ETF、バフェットも推薦 |
海外ETFの中でも有名な銘柄がズラリと並びましたね。
ここで1点だけ補足しておきます。
ランキングを見るとVTI(米国市場全体)が2位で、VOO(S&P500:米優良500社)が6位なので、「米市場全体の方が人気だね」と考えてしまう人がいます。
しかし、実際にはS&P500の投資するETFは複数あるので単純比較ができません。
ベスト10には、これ以外に2銘柄(IVVとSPY)が入っていますので、指数としての人気ではS&P500の方が高いという考え方もできます。
人気6銘柄の年初来リターンは?(2018年3月29日)
2018年1月~3月の株価変動で人気ETFがどういうパフォーマンスだったか気になりますよね?
人気6銘柄を年初来からのリターン順位で並べてみました。尚、順位の( )の数字は人気ランキングの順位です。
順位 | 銘柄名(ティッカー) | 年初来 |
1位(4) | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) | 2.52% |
2位(3) | iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) | ▲0.38% |
3位(1) | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | ▲0.50% |
4位(2) | バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | ▲0.70% |
5位(6) | バンガード・S&P500ETF(VOO) | ▲0.87% |
6位(5) | バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) | ▲2.96% |
米国市場が急落後した3月29日を起点にしたとはいえ、見事にマイナスですね。
唯一プラスは、新興国に投資をするVWOのみとなっています。
また、一般的に高配当銘柄は下落相場に強いと言われていましたが、今回は惨敗ですね。
金利上昇という高配当株にとっては不利な状況という面が大きいのですが、今後も米国の利上げは継続することを考えると、当面は逆風状況が続く可能性があります。
私は高配当株ETF(VYM)は大好きなのですが、理論よりもデータを優先しているので現状は投資対象から外しています。
過去のデータを見ていくと、高配当株ETF(VYM)は将来的には復活すると考えています。ただし、その時になってからの投資でも充分に間に合うというのが私の考えです。
人気6銘柄の過去5年の年率リターンは?(2018年3月29日)
年初来のリターンを確認しましたが、私は直近データは海外ETFを選定する上では参考にはしていません。
冒頭でも書きましたが株価が大きく動いている要因が、業績や経済実態とは違うので直近の値動きは長期投資には役立たないと考えています。
やはり、重要なのは長いスパンでのデータですね!
人気6銘柄の過去5年の年率リターンを良い順に並び変えました。尚、順位の( )の数字は年初来リターンの順位です。
順位 | 銘柄名(ティッカー) | 5年 |
1位(5) | バンガード・S&P500ETF(VOO) | 13.30% |
2位(4) | バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 13.01% |
3位(6) | バンガード 米国高配当株式 ETF(VYM) | 11.86% |
4位(3) | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 9.63% |
5位(1) | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) | 4.63% |
6位(2) | iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) | 4.52% |
年初来リターンランキングの順位が、上下でヒックリ返ったような印象がありますね。
年初来リターン5位のVOOが一気にトップになりました。逆に年初リターンが良かった新興国のVWOは5位に転落です。
短期と長期では順位が大きく変わるという分かりやすい例とも言えます。
目先の好不調で選択すると失敗する可能性もありそうです?
私自身は短期的な値動きを判断する能力は全くありませんので、長期リターンをもとに銘柄を選定しています。
直近で購入したETFは何?
ランキングデータを見ると、最有力候補はバンガード・S&P500ETF(VOO)です。ただし、今のところ購入予定がありません。
・・というのも、3月末の株安と円高による下落で、フリーETF(SPDR S&P500 ETF:1557)が買い指値に到達しました(約150万購入)。
同じ指数の銘柄を購入する必要はないので、今回はスルーですね。
★リターン追及のETFを購入
直近で購入したのは、バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT)です。
2月の下落で200万ほど購入しましたが、3月末にも70万ほど追加購入。
データを見ると本当に強いですね。
銘柄名(ティッカー) | 年初来 | 5年 |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | ▲0.87% | 13.30% |
バンガード 米国情報技術セクターETF(VGT) | 4.02% | 20.05% |
過去5年のパフォーマンスは勿論ですが、年初来の株安でもシッカリとプラスです。
ニュースやネット、新聞では「ハイテク関連が急落」「ハイテク関連が重し」なんて発信されてますが、これが現実です。
極端な言い方をすれば“下がった時だけニュースになっている”という事です。悪いニュースだけがクローズアップされる傾向があるので注意が必要です。
関連:海外ETFのVGTをガッツリ購入!情報技術セクターを選択した理由は?
安定と高配当が魅力のETFに指値を実施中
また、リターンに魅力が欠けるのですが、iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF)にも買い指値を入れています。
買い理由は圧倒的な安定感と高配当です。
やはり5%を超える配当は魅力!毎月分配タイプなので家賃収入と似た感覚があります。
私は中途半端にREITに投資をするなら、コチラで良いと考えています。
安定性の目安となる標準偏差と予想配当利回りをVOOと比較してみましょう。
銘柄名(ティッカー) | 標準偏差 | 配当 |
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 9.80 | 1.79% |
iシェアーズ 優先株式 & インカム証券(PFF) | 4.20 | 5.50% |
※標準偏差は2018年2月末(5年)、配当利回りは2018年3月29日
高配当銘柄は逆風と書きましたが、PFFだけは例外的に値動きが安定。
標準偏差は債券に近い水準ですので守りの投資として魅力を感じています。
私はPFFをたびたび購入しているので、このETFだけで年間で数十万の配当収入が見込めます。
市場が急落というニュースがあっても「配当があるし、大丈夫でしょう!」と気楽でいられるのは、このETFのおかげかもしれません?
投資において精神的に余裕があるのは非常に大切。
理屈抜きで私にとって必要不可欠な銘柄です。
米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?
今回は「海外ETFランキング!直近データから考える投資戦略」について書きました。投資のヒントになる点があれば参考にしてください。
補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。
米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。
手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。
ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(米国株をマネックス証券でしか取引しない理由の一つ)
⇒ 米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法
米国株はマネックス証券!チャンス拡大の独自サービスが魅力
私は米国株・海外ETFの取引では、マネックス証券をメインにしています。
その理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っているからです。
この証券は 米国株で時間外取引ができる貴重な証券会社 。
時間外で【安く買えたり、高く売れたり】するケースがあるので、一般の証券よりもチャンスが拡大が期待できます。
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