海外ETFはコストが安く銘柄も多彩です。
複数銘柄が一つにパッケージになっている金融商品なので、個別銘柄よりも選択が簡単!
個人投資家からの人気も年々高まっています。
大手ネット証券等で気軽に売買できるようになったので、投資のスタンダードとして定着した感じですね。
ただし、投資ですので必ず儲かるわけではありません。
人気ETFだと思って買ったら、ズルズルと下がり続けることも・・。
今回は、日本の投資家から人気が高い海外ETをランキング形式で紹介。
更にトータルリターン(5年)やリスク(5年)も調査しました。
銘柄選択の参考にしてください。
尚、個別銘柄についても同様に調査さしていますので興味がある人は確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
★人気の海外ETFランキングTOP10 保有者が多い銘柄
ランキングデータはSBI証券の保有人数ランキングを参考にしています。
売買代金や出来高に関係なく、保有人数が多い銘柄が上位にくる仕組みです。
長期でガッツリと握っている投資家が多いほど順位が高くなる傾向があります。
では、早速ですが直近ランキングを確認してみましょう。
●ランキング調査期間(2023年2月6日~2023年2月10日)
※1ヶ月前から上昇橙・下落青
順位 | ティッカー | ETF名 | 特徴 |
1位 | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 米国株市場 |
2位 | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
3位 | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
4位 | VOO | バンガード・S&P500ETF | 米国大型株 |
5位 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 世界株式 |
6位 | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 大型成長株 |
7位 | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | 米国高配当株 |
8位 | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 半導体×3 |
9位 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 米国連続増配 |
10位 | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | インド株 |
海外ETF人気ランキングは、個別株と比べて変化が少ないのが特徴です。
今月のトップ10銘柄は前月から変更なし。
順位のみ入れ替わりがありました。
S&P500に連動するVOOが1つ順位を落とし、米高配当株のVYMがランクアップ!
VYMはもともと人気が高いのですが、ここまで上位になったことは近年では無かったと思います。
高配当への注目度がに上がってきている印象。
ちなみに、TOP10のうち4銘柄が配当系のETFです。
市場全体(VT・VOO・VTI)に投資する銘柄も、相変わらず人気ですね。
海外ETFランキングでは保守的な銘柄が中心!
長期目線で投資している人が多い印象です。
新興国株では前月からランクインした EPI(インド株)が引き続き10位をキープ。
以前は新興国市場全体(VWO)への投資が人気でしたが、堅調に推移しているインドに絞りこむ人が増えてきた印象。
ただし、インド株も割高感が出てきている点は注意が必要です。
レバレッジ型ETFは SOXL のみです。
大きく下落したことを理由に新規で買っている人もいますが、塩漬け状態になっている人も多い気がします。
次の項目では、人気ETFをリターン順に並び替えてみます。
人気10銘柄のリターンランキング!今年は高配当銘柄が強い
人気の10銘柄を直近5年間のリターン順に並べかえました。
(1年あたり平均年率リターン)
また、直近1年のリターンも合わせて記載しています。
順位は分配金(インカムゲイン)を含めたトータルリターンで決めています。
●リターン調査の基準日:2023年2月10日
※順位横の( )数字は、人気ランキングの順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | 5年 | 1年 |
1位(6) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 14.4% | -17.7% |
2位(8) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 11.6% | -68.8% |
3位(9) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 11.1% | -4.0% |
4位(4) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 10.9% | -9.3% |
5位(1) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 10.4% | -9.9% |
6位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 9.0% | -0.1% |
7位(7) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 8.1% | 4.1% |
8位(2) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 8.0% | -0.3% |
9位(5) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 6.9% | -10.0% |
10位(10) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 5.4% | -8.1% |
過去5年間の年率リターンは成長株の【QQQ】が1位となっています。
米国株の利上げ幅縮小や値ごろ感からの買い戻しもあり足元は好調です。
ただし、ナスダック100の予想EPSは低下傾向ですので、この状況が続くかは分かりません。
成長株では半導体レバレッジの【SOXL】も直近は力強く上昇しています。
年初から株価は63%上昇!
5年リターンは、前月10位から2位へとジャンプアップしました。
ただし、22年1年間のリターンは▲86%です。
乱高下が激しい銘柄なので、上昇していても安心はできません。
価格変動が激しい銘柄は、過去データは参考になりません。
レバレッジ型はトレンドに乗る手法なので短期が基本です。
一方で爆発力はありませんが、安定した成長を見せているのが高配当株ETF。
1年リターンをみると、厳しい相場状況でも下落せずに踏ん張っています。
また、世界株【VT】は米国株【VOO】よりも年初来は好調。
従来までの米国株が上昇を引っ張るパターンから少し変化が見えてきました。
さて、ETFについてはリターンだけで良し悪しを判断するものではありません。
成長株のようにリターンは好成績でも、乱高下が激しくてストレスが大きい銘柄もあります。
次の項目では、価格変動の度合いが小さい順に並べ替えました。
安定的な運用をしたい人には注目です。
人気10銘柄のリスクランキング!バリュー株の安定感が光る
人気の10銘柄を直近5年間のリスクが小さい順番に並べかえました。
●リスク調査の基準日:2023年2月10日
基本的に数値が低い方が価格変動が小さくて安定的であると考えてください。
数値が高い銘柄は、値動きが大きいのでハラハラするかもしれません。
※順位横の( )数字は、人気ランキングの順位です。
順位 | ティッカー | ETF名 | リスク |
1位(7) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 19.5 |
2位(9) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 19.6 |
3位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 19.9 |
4位(5) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 20.5 |
5位(4) | VOO | バンガード・S&P500ETF | 21.7 |
6位(1) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 21.9 |
7位(10) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 24.1 |
8位(2) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 24.5 |
9位(6) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | 26.2 |
10位(8) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 105.4 |
安定性を検証するリスクランキングで1位は米高配当株の『HDV』ですね。
2位は連続増配株の『VIG』、3位は高配当の『VYM』。
上位は配当系が独占しました。
リターンとリスクの両方で上位なのは、連続増配株を集めた『VIG』ですね。
優良企業が多いと言われますが、それを証明するような結果となっています。
反対に値動きが激しいのが、『SOXL』です。
数値の大きさがダントツなので注意してください。
レバレッジ型は、悪い時にはどん底まで下がることが、昨年の相場で証明されました。
リターンとリスクのバランスが良い銘柄という点では、『VOO』『VTI』『VIG』『VYM』あたりですね。
先行きに対して不透明感がある時は、こういったETFの方が無難だと思います。
投資はリターン中心に語られる事が多いのですが、価格変動(リスク)が大きい銘柄を保有するのはストレスが大きくなります。
リスクも含めて銘柄選択をするのがオススメです。
尚、私が海外ETFで注目しているのは、クオリティ株で構成された 米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)です。
23年2月10日 | リターン(5年) | リターン(1年) | リスク(5年) |
DGRW | 11.3% | ‐0.8% | 19.7 |
VOO | 10.9% | ‐9.3% | 21.7 |
過去5年・直近1年の成績はDGRWが市場平均を上回っていますね。
不透明感が強い時は、財務体質が良く稼ぐチカラがあるクオリティ株は選択肢の一つとして魅力的だと思います。
ETFは基本に長期投資でリターンを出すのが設計ですので、結果を急ぎ過ぎないことが大切。
今回は「2023年2月 海外ETF 人気ランキング!VYM(米高配当株)が3位に上昇」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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