海外ETFはコストが安く選択肢も豊富です。
また、ETFは複数銘柄が一つにパッケージになっている金融商品なので、個別銘柄よりも選択が簡単！
個人投資家からの人気も年々高まっています。
大手ネット証券等で気軽に売買できるようになったので、海外投資のスタンダードとして定着した感じですね。
ただし、投資ですので必ず儲かるわけではありません。
人気ETFについても例外ではなく、ズルズルと下がり続ける銘柄も・・。
今回は、日本の投資家から人気が高い海外ETをランキング形式で紹介。
更にトータルリターン（5年）やリスク（5年）も調査しました。
銘柄選択の参考にしてください。
尚、個別銘柄についても同様に調査さしていますので興味がある人は確認してみてください。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
★人気の海外ETFランキングTOP10 保有者が多い銘柄
ランキングデータはSBI証券の保有人数ランキングを参考にしています。
売買代金や出来高に関係なく、保有人数が多い銘柄が上位にくる仕組みです。
長期でガッツリと握っている投資家が多いほど順位が高くなる傾向があります。
では、早速ですが直近ランキングを確認してみましょう。
●ランキング調査期間（2023年4月10日～2023年4月14日）
※1ヶ月前から上昇橙・下落青
| 順位 | ﾃｨｯｶｰ | ETF名 | 特徴 |
| 1位 | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
| 2位 | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 米国株市場 |
| 3位 | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF | 米国高配当株 |
| 4位 | VOO | バンガード・S＆P500ETF | 米国大型株 |
| 5位 | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 世界株式 |
| 6位 | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | 米国高配当株 |
| 7位 | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ１ | 大型成長株 |
| 8位 | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 半導体×3 |
| 9位 | VIG | バンガード・米国増配株式ETF | 米国連続増配 |
| 10位 | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | インド株 |
海外ETF人気ランキングは、個別株と比べてランキング変更が少ないのが特徴。
上位銘柄については、いつも同じ顔ぶれです。
今月のトップ10銘柄も前月から変更なし。
ただし、順位については大きな動きがありました。
米高配当株ETFの SPYD が1位に復活！
また、米高配当を厳選した HDV も順位を上げました。
ここ1年程度は、高配当株＆バリュー株がジリジリと上昇しています。
TOP10のうち4銘柄が配当系のETFです。
市場全体（VT・VOO・VTI）に投資する銘柄も、相変わらず人気ですね。
また、トップ10には入っていませんが、米国債に関連するETFも順位を上げてきています。
海外ETFランキングでは保守的な銘柄が中心！
長期目線で投資している人が多い印象です。
新興国株では EPI（インド株）が引き続き10位をキープ。
以前は新興国市場全体（VWO）への投資が人気でしたが、堅調に推移しているインドに絞る人が増えてきた印象。
ただし、インド株も注目度が高まりすぎて過熱感が出ていている点は注意です。
レバレッジ型ETFは SOXL のみですね。
反発狙いの新規買付が多いのですが、塩漬け状態で保有している人も少なくありません。
次の項目では、人気ETFをリターン順に並び替えてみます。
多くの人が期待するのはリターンだと思います。
人気ランキングとリターンランキングの違いにも注目です。
リターンランキング！直近1年は高配当ETFが優勢
人気の10銘柄を直近5年間のリターン順に並べかえました。
（1年あたり平均年率リターン）
また、直近1年のリターンも合わせて記載しています。
順位は分配金（インカムゲイン）を含めたトータルリターンで決めています。
●リターン調査の基準日：2023年4月14日
※順位横の（ ）数字は、人気ランキングの順位です。
| 順位 | ﾃｨｯｶｰ | ETF名 | 5年 | 1年 |
| 1位(7) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ１ | 15.2% | -5.4% |
| 2位(4) | VOO | バンガード・S＆P500ETF | 11.0% | -4.3% |
| 3位(9) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 10.9% | -0.5% |
| 4位(2) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 10.2% | -5.4% |
| 5位(8) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 9.7% | -40.0% |
| 6位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 8.4% | -1.5% |
| 7位(6) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 7.8% | 0.1% |
| 8位(5) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 6.9% | -3.2% |
| 9位(10) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 6.0% | -7.1% |
| 10位(1) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 5.9% | -10.1% |
過去5年間の年率リターンは成長株の【QQQ】が1位となっています。
昨年は厳しかったこともあり、年初から順調に推移！
ただし、割高感が出てきているので油断禁物です。
半導体レバレッジの【SOXL】は毎月のように順位が上下しています。
今月は前回の最下位から5位に急浮上しました。
もっとも、直近1年間のリターンは▲40％でダントツ最下位ですので投資は一定枠で抑えておく方が無難！
全力投資みたいなことは、お勧めできません。
価格変動が激しい銘柄は、過去データは参考になりません。
レバレッジ型は基本的に短期商品なので注意してください。
一方で爆発力はありませんが、堅調なのが配当株ETF。
1年リターンをみると、【VIG】【VYM】【HDV】は厳しい相場状況でも下落せずに踏ん張っています。
ただし、人気NO.1の【SPYD】については、リターン最下位でチョット残念な結果です。
値動きが大きい点は頭に入れておきましょう。
また、直近1年は世界株【VT】が米国株【VOO】【VTI】よりも高リターンとなっている点は注目です。
従来までの米国株が上昇を引っ張るパターンから変化が出てきました。
さて、ETFについてはリターンだけで良し悪しを判断するものではありません。
リターンは好成績でも、乱高下が激しくてストレスが大きい銘柄もあります。
次の項目では、価格変動の度合いが小さい順に並べ替えました。
安定的な運用をしたい人には注目です。
人気10銘柄のリスクランキング！バリュー株の安定感が光る
人気の10銘柄を直近5年間のリスクが小さい順番に並べかえました。
●リスク調査の基準日：2023年4月14日
基本的に数値が低い方が価格変動が小さくて安定的であると考えてください。
数値が高い銘柄は、値動きが大きいのでハラハラするかもしれません。
※順位横の（ ）数字は、人気ランキングの順位です。
| 順位 | ﾃｨｯｶｰ | ETF名 | リスク |
| 1位(6) | HDV | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF 配当 | 19.5 |
| 1位(9) | VIG | バンガード・米国増配株式ETF 配当 | 19.5 |
| 3位(3) | VYM | バンガード 米国高配当株式 ETF 配当 | 19.8 |
| 4位(5) | VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 20.5 |
| 5位(4) | VOO | バンガード・S＆P500ETF | 21.6 |
| 6位(2) | VTI | バンガード トータル・ストック・マーケットETF | 21.9 |
| 7位(10) | EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド | 24.0 |
| 8位(1) | SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF 配当 | 24.6 |
| 9位(7) | QQQ | インベスコQQQトラスト・シリーズ１ | 26.1 |
| 10位(8) | SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 105.2 |
安定性を検証するリスクランキングで1位は米高配当株の『HDV』と連続増配株を集めた『VIG』ですね。
配当系を除くと世界株の『VT』が良好です。
地域分散や配当株は安定感が高いと言われますが、その通りの結果になっていますね。
バランスの良さでは『VIG（人気9位）』に注目！
リターン3位・リスク1位で理想的な結果を残しています。
優良銘柄が多数含まれているので、景気の良し悪しに関わらず良好な成績が期待できるのが魅力です。
人気ランキングは9位ですが、もっと評価されても良いETFだと思います。
投資はリターン中心に語られる事が多いのですが、価格変動（リスク）が大きい銘柄を保有するのはストレスが大きくなります。
リスクも含めて銘柄選択をするのがオススメです。
尚、私が注目しているのは、クオリティ株で構成された 米国株クオリティ配当成長ファンド（DGRW）です。
| 23年3月10日 | リターン（5年） | リターン（1年） | リスク（5年） |
| DGRW | 11.4％ | 1.5％ | 19.5 |
| VOO | 11.0％ | ‐4.3％ | 21.6 |
過去5年・直近1年の成績はDGRWが市場平均を上回っていますね。
連続増配株のVIGと比較しても良好です。
不透明感が強い時は、財務体質が良く稼ぐチカラがあるクオリティ株は選択肢の一つとして魅力的だと思います。
ETFは基本に長期投資でリターンを出すのが設計ですので、結果を急ぎ過ぎないことが大切。
今回は「SPYDが1位を奪還！23年4月 海外ETF 人気ランキング」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
余談ですが、米国株のバイブル的な存在である「米国会社四季報」2023年版春夏号が4月17日より販売されています。
個別銘柄732銘柄・米国ETF150本の情報に加えて、増収率、増益率、利回り、時価総額などのランキングも掲載されているので面白いですよ。
米国株投資を行う人は持っていて損は無いと思います。
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バフェット（バークシャー・ハサウェイ）やARKなど機関投資家の保有株なども、このアプリあれば簡単に分かります。
今後は、これでバフェットの保有株をチェックしていく予定です。
個別銘柄のアナリスト評価情報も分かりやすくていいですね。
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