低コストの盲点?「楽天・バンガード・ファンド」より「セゾン投信」を選ぶ理由

つみたてNISAやiDeCoといった長期投資に有利な制度が出てきたので、投資信託に関心を持つ人が増えてきました。

その中でも初心者にオススメなのが、株式・債券など値動きの違う商品を組合わせて分散するバランスファンドです。

この中でも、私が積立を実践しているセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が代表的な存在。

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また、類似の商品設計でありながらコストが半分以下の「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」も注目です。

丸投げOK!楽天・インデックス・バランス・ファンドは理想的な投資信託

長期運用では低コスト商品を選択する方が有利とされている事から、単純評価では「楽天・インデックス・バランス・ファンド」の方が良い印象がありますね。

ただし、私自身はセゾン投信の方にメリットを感じています。

今回はFP目線による、バランスファンドの選択方法について書いていきます。


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決断のポイントは「為替ヘッジ有り」「ヘッジ無し」

セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」は非常に商品設計が似ています。

両方とも世界分散投資で、株式と債券が50:50のスタイルです。また、市場規模の変化に対して各国の投資比率が変化する点で“丸投げ”ができる点が魅力。

ただし、運用コストと債券の「為替ヘッジ有り」「無し」という点では大きな違いがあります。

商品名 信託報酬(税込) 債券/為替
楽天・インデックス・バランス・ファンド 0.25% ヘッジ有り
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.60% ヘッジ無し

年間のコストは「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」の方が明らかにメリットがあります。

債券の為替ヘッジに関しては、有り・無しで分れましたね。

「為替ヘッジ有り」は、円高・円安といった為替変動の影響を極力無くして、商品自体の実力をそのまま成績に反映したい時に有効です。

一方で為替ヘッジ無しは、商品の実力+為替変動ですので円高・円安によって運用成績が大きく変わります(円安なら↑、円高なら↓)。

金融業界の中では、債券は為替ヘッジ有りと相性が良いとされているので、一般論としてはコスト面でも商品構成でも「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」の方が優良と言えます。

この感じだと、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を選択した意味が分かりませんね?

この理由ですが、FPの多くは商品の単体だけでなく家計資産の全体で評価するので、世間一般の評価方法とは少し違うからです。

資産運用は、外貨にも分散して資産を守る

私が資産運用でセゾン投信を選択する理由は、株や債券への投資だけでなく外貨投資の意味合いがあります。

一般論として、円安が進むとインフレ(物価上昇)で円高であればデフレになりやすいと考えてください。

つまり、円預金が中心で円安がすすめば、実質資産は目減りしていく可能性があるわけです。

そのリスクを抑える為に、円だけでなく一定額の外貨を保有するというのが資産運用の王道。

この点を考えれば、私がセゾン投信の方を評価する理由が分かると思います。

「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」は債券に“為替ヘッジ有り”を採用しているので、実質的に商品の半分は円で保有しているのと同じです。

それに対して、セゾン投信は「ヘッジ無し」なので、全てが外貨投資をしているのと同様の効果が期待できます。

一般的に日本人は、円資産の割合が高い人が多数派。

セゾン投信の積立ならば、外貨比率を高める効果があるので、こちらの方が良いと感じています。

勿論、資産全体の外貨比率が高い人であれば、コストの観点から「楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)」の方が良いとも言えます。

つまり、単純にコストだけでなく円と外貨のバランスを見たうえで、商品選択をすることが大切だという事です。

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個人投資家は売却タイミングを選べる

債券は「為替ヘッジ有り」が評価が高いと書きましたが、この理由について簡単に触れておきます。

債券は金利が確定されているメリットがあるので、そのリターンは数%程度。それに対してドル・円は年間で10%くらいは簡単に動きます。

★債券投資の注意点
「為替ヘッジ無し」の場合、債券のリターンよりも円高への動きが激しければ、マイナスになる可能性が大きい。

これでは運用の意味が無いので、為替ヘッジ有りにして債券の実力通りのリターンを狙うのが堅い戦略になります。

ただし、私たち個人投資家には運用の期限は決められていません。

例えば今年末に売却する計画をしていても、その時に市場が悪かったり円高であれば先延ばしという選択ができます。

売却は円安になる時まで待って、ガッチリと利益を狙いたいと考えるのが普通。

この戦略を実行した場合は、「為替ヘッジ有り」よりも「為替ヘッジ無し」の方が有利ですね。

私は長期的には円安を想定していますし「海外資産を含む投資信託の売却は、円安時に行う」と決めています。

つまり、“為替ヘッジ無し”のセゾン投信の方が最終的に資産が増える可能性が高いと考えています。

資産運用は全体のバランスを見て考えよう!

今回は【低コストの盲点?「楽天・バンガード・ファンド」より「セゾン投信」を選ぶ理由】について書きました。

ヒントになる点があれば、今後の資産運用に役立ててみてください。

補足ですが“最近はコストが安ければ良い商品”という風潮がありますが、これはインデックス(連動する指数)が共通の場合についての話です。

記事に書いた2つのバランスファンドはイメージは近いのですが、内容をみると別商品ですね。

この場合は、コスト比較は意味がい無い点は頭に入れておいてください。

関連:積立投資で初心者が陥る罠 「セゾン投信」より低コストって本当?

私の老後資金の運用は、セゾン投信の積立です

私自身は老後に向けて、「セゾン・バガード グローバルバランスファンド」の積立を実践しています。

これ以外にも投資は行っていますが、総資産額の割合ではもっとも高くなっています!

ズボラ上等!セゾン投信は『ほったらかし投資』の決定版

世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も全部行ってくれますしので何もする事はありません。

参考までに、過去5年の年率リターンは6~7%くらいです。

私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は丸投げしてるだけというのが本当の話です。

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(資料を確認するだけでも長期投資の勉強になります)