昨年末からの約2ヶ月で保有株を約2700万円を売却したので、まとまった資金が手元に残っています。
基本的には投資信託や米国株への再投資がメインとなりますが、一部はFXを活用して米ドル購入を実施する予定。
今年は短期的(瞬間的)に円高になりそうなイベントが多いので、米ドルの仕込みには貴重なチャンスだと想像しています。
現在、米ドルをスポット購入と積立購入で合計20万ドルを保有。
金利差から得られるスワップポイントは 年間で35万~40万円程度 です。
投資金額は600万強(レバレッジは約3倍)なので6%程度の利回りですね。
世間的にFXに対しては「怖い」イメージですが、私が運用する商品の中では収益安定性は抜群です。
今回は2020年の個人的な米ドル戦略について書いていきます。
やや積極型の手法ですので、経験が浅い人は注意してください。
安定性を重視する人は積立型(積立FX)の方が向いています。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
リスク回避の円買いに変化?ドル円の動きから考える投資戦略
2020年は個人的に意外に感じることが起きました。
それは、大きな事件が起きても急激な円高にならない点です。
年初はイラン革命防衛隊の司令官を米軍が空爆で殺害、1月末には新型肺炎の拡大といった円買いが進みそうなニュースが続きました。
若干の円買いはありましたが、1円程度で従来と比べると非常に小さい反応です。
“リスク回避の円買い”はあるのですが、以前ほどの迫力はありません。
世界から安全資産と評価されてきた日本円ですが、近年は貿易収支の赤字も続いており以前よりも信頼性は落ちているのかもしれませんね。
その影響があるかは不明ですが、過去3年間の米ドル/円の年間変動幅は非常に狭くなっています。
そして、 2019年は過去47年間で最小幅 となりました。
短期売買でFXを行う人にとっては、値幅が小さいのは利益が出づらいので喜ばしい話ではありません。
一方で中長期スタイルの投資家にとっては、年間の最安値付近の予想がしやすい状況です。
直近3年の米ドルの動きを参考に、仕掛けのタイミングを考えてみました。
仕込みの目安として104円~105円を想定しています。
新聞やニュースでは米ドル/円が1円くらい円高に動けば、“円高が急進行”みたいな話になりますが、ほとんどが過剰反応です。
ドル/円が1年間でどれくらい動いているかというと、過去10年の平均は約15円。
思った以上に動いるのが分かると思います。
昨年は変動相場に入ってから最も値幅が小さい年となりましたが、それでも年間で約8円も動いています。
直近3年間のドル/円の最安値・最高値・値幅をまとめましたので確認してみてください。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
最高値 | 118.5円 | 114.5円 | 112.5円 |
最安値 | 107.5円 | 104.5円 | 104.5円 |
年間幅 | 11.0円 | 10.0円 | 8.0円 |
年間で10%程度の動きがあり、105円~115円くらいの値幅で動いてることが分かりますね。
ちなみに、私がスポット買付で保有しているドル/円の平均取得額は105.7円です。
「仕込みが上手い」と褒めていただくこともあるのですが、種明かしをすると最安値付近に指値をしていただけというのが現実。
今年も104円台~105円台に買い指値を入れています。
ちなみに、年末年始に為替の専門家による「今年のドル円予想」というのがありますが、だいたい年末の数値に± 5円するだけというパターン・・。
一見するとテキトウに感じますが、過去のデータを見れば納得です。
2019年末のドル円は109円だったので、104円~114円という感じの予想が主流だと思います。
2020年は昨年よりも若干値幅が広がると予想?
2020年は昨年よりも若干値幅が広がると予想しています。
近年はドル円の年間変動幅が、どんどん狭まってきています。
ただし、昨年の8円よりも値幅は拡大すると想像しています(10円程度)。
この理由は 米大統領選挙と中国の動向 です。
大統領選は順当に行けばトランプ大統領の再選ですが、このシナリオに疑問が出てくるとサプライズになりドル円が大きく反応する可能性があります。
また、中国は新型肺炎の封じ込みを全力で行なっていますが、経済への影響が予想よりも大きい数字が出てきた場合も同様ですね。
さらに、米中貿易協議も第一段階は合意しましたが、第2段階が進展しない状況があれば不安を感じる投資家も増えてきそうです。
さらに、米国のFOMCは利下げ休止という方向でしたが、投資家の多くは年内に利上げを予想している状況。
普通に考えて、利下げになればドル安・円高ですね。
政策金利の変更は為替に大きく影響しますので注目です。
それ以外にも英国のEU離脱移行期間は12月末に終了するので、この交渉過程でも一悶着ありそうです。
このように、 短期的な円高を誘発しそうな材料が多い年。
個人的には104円~105円という展開は充分にあるとか考えています。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
FX業者でスワップが1.5倍も違う!有利なFX会社はどこ?
私の FX のメイン戦略は“円高水準で米ドルを仕込んで金利差のスワップポイントを得る”という方法です。
※スワップポイントは金利と似たようなイメージです。
このスワップポイントは FX 業者によって差があるので、どの会社を選択するかは非常に重要。
主なFX業者のドル/円と南アフリカランド/円のスワップを比較してみました。
(2020年1月1日~1月31日の1ヵ月)
米ドル/1ヵ月分 | ランド/1ヵ月分 | |
LIGHT FX | 1535円 | 4379円 |
DMM FX | 1419円 | 3350円 |
GMOクリック証券 | 1493円 | 2760円 |
FXプライム by GMO | 1253円 | 3850円 |
マネーパートナーズ | 1062円 | 2750円 |
JFX | 600円 | 4500円 |
※米ドルは1万通貨、南アフリカランドは10万通貨
実質手数料となるすスプレッドに関しては、大きな差はありませんでしたので長期運用では気にする必要はありません。
ただし、スワップポイントは非常に重要です。
上記は米ドルを1ヶ月(1万通貨)ですが、1年で考えると大きな差になります。
1番多いLIGHT FXならば1年で約1万8500万円、10万通貨なら18万5000円です。
もっとも少ないJFX だと1年で7200円 、10万通貨なら7万2000円・・
10万通貨だと年間で約10万円以上の差になりました・・
スワップ目的で長期運用する場合は、各社の数値を確認しておく方がいいですね。
※1日だけスワップが高い場合があるので、1ヵ月くらいで確認した方が良いです。
尚、スワップポイントは日々変動しますので、今回の順位と金額が永久に維持されるというわけではありません。
過去データを見る限りはLIGHT FX、GMOクリック証券、DMM FXは安定して高水準を維持していますので堅い選択だと思います。
また、 LIGHT FX に関しては米ドルに限らず他の高金利通貨でも上位に入っているので、スワップ派からは注目が高い会社です。
⇒ LIGHT FX の評価は?業界最高水準スワップが長期投資家を魅了
FXプライムbyGMOのサービスで、1クリックで将来の値動き予想できるのが魅力。
⇒ FXプライムbyGMOの評価は? ガン見必須!3つの神機能に注目せよ
年間のスワップ利益は50万円を目指します。
今年はイベントが多いので短期的に円高に動く機会があると予想しています。
一方で近年は下値が堅いので、予想が立てやすい状況となってきました。
104円~105円を下回る可能性もありますが、現状としては100円を割り込むような状況は想像しずらいですね。
私が米ドルから得られているスワップ金利は年間で35万円~40万円程度。
今年は更に追加買付をして 50万円程度を目指します 。
今年の追加購入の目標は、米ドルを10万通貨です。
※レバレッジを掛けるので資金は300万円くらいを想定
この投資の良い点は、現状の金利状況では毎日スワップポイントが得られる点。
事実上のホッタラカシとなります。
尚、他にもスワップポイントが高い通貨もあるのですが(新興国通貨など)、下値が読みずらい通貨はリスクが高いので購入予定はありません。
大きく儲けることよりも、安定的な利益が読める事のほうが私には重要ですので、今後も原則は米ドルのみと考えています。
今回は「米ドル買付のタイミングを検証!スワップの目標額は50万円/年」について書きました。
運用のヒントになる点があれば、参考にしてみてください。