米国株への投資方法で人気が高いのはインデックス投資です。
S&P500に連動する海外ETFや投資信託を買付けるだけで簡単に実行できます。
有名なのは海外ETFのVOOや投資信託のeMAXIS Slim 米国株式ですね。
この優良指数よりも継続的に上回る成績を出すのは並大抵のことではありません。
中小型株やテーマ株を利用して短期的に利益を追う方法もありますが、リスクが大きいので一般的な運用には向きません。
多くの投資家が考えるのは『リスクが低くて、S&P500を超えられる方法は無いかなぁ・・』というものだと思います。
低リスクで高リターンを狙いたいという事ですから、かなりワガママなお願いですね。
米国株に上場する銘柄は3000以上もあるので、探していけば安定成長が期待できる優良銘柄が隠れているかもしれません。
しかし、膨大な銘柄を細かく分析していくのは非現実的です。
今回は優良銘柄を絞り込んで探す方法について紹介します。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
S&P500を上回るアクティブファンドをチェックする
結論を最初に書きますが、私が実践するのはS&P500を上回る成績を残しているアクティブファンドの銘柄を確認するという方法です。
『何それ~』という溜息が読者から聞こえてきそうですね(笑)
とても単純な方法ですが、これが予想以上に効果的です。
私は、この方法で過去にいくつもの優良銘柄を見つけることができました。
そして、探すときのポイントは“リターン”よりも“リスク”に注目する点です。
“リターンが良いけどリスクも高い銘柄”についてはたくさんあります。
私が欲しいのは『リスクが低くて、成長が期待できる銘柄』です。
ある程度、長期でホッタラカシにできるような銘柄がいいですね。
つまり、リターンと同時にリスクが低いものを探す事が大切です。
次の項目では、具体的に優良ファンドの例を挙げて説明していきます。
30銘柄未満の米国株厳選で低リスク!『おおぶね』の成績が凄い
私が米国株の銘柄チェックで参考にしている投資信託に【農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね】があります。
組入れ銘柄数はたった27銘柄しかありません。
※2020年12月30日
この運用を行う “農林中金バリューインベストメンツ” はプロの投資家(機関投資家) 向けに実績を残している会社です。
そして『おおぶね』に対する投資哲学は「売らなくていい会社に投資をすること」という力強い物です。
この言葉は、コロナショックの値動きに表れています。
私が積立をしているeMAXIS Slim 米国株式と【農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね】を比較したので確認してみてください。
基準:2020年2月10日(1年間)
リターンが良好なのは一目瞭然ですが、コロナショックの時の落ち込みがS&P500よりも小さいことが分かります。
また、株価の底から反転してたスピードが市場平均よりも早かったのも好評価です。
しかも決して情報技術などに偏っているわけではありません。
『VOO』を見ると情報技術セクターは30%弱ですが、『おおぶね』は20%未満。
さらに、生活必需品については『VOO』が約6%に対して、『おおぶね』は20%以上になっています。
流行りもので好成績を残しているわけでは無いという事です。
この投信を買付けるというのも一つの選択肢ですね。
実際に私が保有する低コストインデックスFよりも好成績となっています。
尚、こちらは長期投資を前提に銘柄選択していることもあり「積立専用」となっています。
興味がある人は上記の証券会社などで確認してみてください。
『おおぶね』が投資をしている銘柄をチェックする
『おおぶね』に投資をするのも方法ですが、既に他のファンドをメインにしている人も多いと思います。
こういった優良ファンドの利用方法は投資するに限った話ではありません。
どういった銘柄に投資をしているかを確認することが大きなヒントになります。
以下が、『おおぶね』の投資銘柄になります。
※出典:農林中金全共連アセットマネジメント 運用報告書を参考(20/8/7)
尚、2021年2月15日現在の1年リターンも記載したので参考にしてみてください。
※同時期のS&P500の1年リターンは約18%です。
ティッカー | 銘柄 | 業種 | 1年リターン |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 半導体 | 40% |
BDX | ベクトン・ディッキンソン | ヘルスケア | ±0% |
NKE | ナイキ | アパレル | 39% |
EMR | エマソン・エレクトリック | 電気機器 | 20% |
MMM | スリーエム | 資本財 | 15% |
CL | コルゲート-パルモリーブ | 家庭用品 | 5% |
IFF | インターナショナル・フレーバー | 香料 | 1% |
DE | ディア | 農機具 | 89% |
DIS | ディズニー | 娯楽 | 34% |
CLX | クロロックス | 家庭用品 | 15% |
ECL | エコラボ | 衛星サービス | 7% |
BDX | アジレント・テクノロジー | 電子計測機器 | ±0% |
APH | アンフェノール | コネクター | 32% |
COST | コストコ | 食品等 | 15% |
ITW | イリノイ・ツール・ワークス | 家庭用品 | 5% |
IFF | インターナショナル・フレーバー | 資本財 | 10% |
MKC | マミーコック | 調味料 | 9% |
ROP | ローパーテクノロジーズ | 工業用機器 | 1% |
SHW | シャーウィン・ウィリアムズ | 塗料 | 24% |
VAR | バリアンメディカルシステムズ | ヘルスケア | 20% |
V | VISA | 電子決済 | ±0% |
CHD | チャーチ・ドワイド | 家庭用品 | 10% |
ZTS | ゾエティス | 動物医療 | 16% |
JKHY | ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツ | システム開発 | ▲14% |
MKC | メトラー・トレド・インターナショナル | 測定機器 | 60% |
VRSK | ベリスク・アナリティクス | 保険リスク分析 | 11% |
ROL | ローリンズ | 害虫予防 | 43% |
このような銘柄から気になる銘柄を掘り下げていくのが私の方法です。
※運用期間中に銘柄が入れ替わることがある点は注意が必要。
いずれも、プロが長期視点で選定した銘柄ですので、自分で探すよりも失敗する可能性は低くなると思います。
銘柄が絞り込まれているので、あとは気になる銘柄を分析して最終判断ですね!
ちなみに、私がこの中で注目しているのは動物用医薬品のトップメーカーであるゾエティス(ZTS)です。
【食料の畜産物】と【ペット関連】への需要は今後も上昇していくこと予想されることから同社は長期投資として面白いと考えています。
ハイテク株のような派手さはありませんが、こういった銘柄の方が私は好きですね。
尚、私は銘柄分析にはマネックス証券の【銘柄スカウター】を利用しています。
無料ツールなので、口座を持っている人は積極的に活用する事をお勧めします。
ゼロから銘柄を探すのは大変ですが、優秀な成績を残しているアクティブファンドの投資銘柄から探すと格段に簡単になります。
今回は『米国優良株を探す簡単な方法!プロが厳選する銘柄をチェックする』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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