★Photo by kaoru:祇園 岩元(京あなご重)
“一度は行ってみたい高級料亭・割烹”に突撃するシリーズです。
今回はおせち料理の有名な【祇園 岩元】でランチをしてきました。
こういった料亭おせちは多く販売されていますが、実際に店舗に行ってみるとガッカリするケースもあります。
なかには「地元客は誰も行かない・・」という店も紛れているのが事実。
今回は、おせち料理の有名店である【祇園 岩元】で実際に食事をした上で、客観的に評価してみたいと思います。
「祇園 岩元」と言えば、京あなご重 です。
「祇園 岩元」については、おせちをイメージする人が多いと思います。
ただし、祇園に頻繁に行っている人だと“京あなご重のランチ”という印象を持っている人もいるかも?
私も“うなぎ”を前面に出す店が多い中で“あなご”は珍しいので印象に強く残っていました。
ちなみに、お昼のコースは6千円~1万千円、夜のコースは1万2千円~2万5千円くらいです。
強気な価格設定ですが、祇園で10年以上もお店を継続!
料理やサービス水準が一定レベルを越えているのは間違いなさそうです。
さて、今回は期間限定で【あなご重を含む4品プラン】(税・サ込 4800円)があったのでそれを注文。
あなご重の単品の方が安いのですが、敢えてコースを選択しました。
その理由はメニューの中にある「八寸(はっすん)」を確認したかったからです。
「八寸」は簡単にいう料理の盛り合わせです。
だいたい24センチ四方のお皿に様々な種類の料理が並びます。
前菜的なイメージですが、季節感の演出など店のセンスが出るので、これが上手なお店は当たりが多いです。
一休.com
暑さを忘れる美しい八寸!薄味の上品な穴子重
期間限定の最安コースを選択したので、どんな料理が出てくるかは心配でした。
ちなみに、訪問したのは8月の暑い時期です。
期待と不安が入り混じる中で、運ばれてきた「八寸」がこちらです。
★Photo by kaoru:祇園 岩元(八寸)
息を飲むような美しさです。
蓮の葉をお更に見立てて、竹の上に料理を並べています。
青紅葉をあしらって、清涼感を出していますね。
もちろん、見た目だけでなく料理も丁寧な仕事がされています。
★Photo by kaoru:祇園 岩元(八寸②)
この八寸で暑さをスッカリ忘れてしまいました。
尚、ブログについての話はしないで、普通に予約を取って訪問しています。
写真についても料理が運ばれてきてから許可を取って撮影していますので、普段からこのレベルの料理が提供されると考えていいでしょう。
ところどころに洋のテイストが加えられており、新しい取り組みもにも積極的な姿勢が見えます。
さて、次に出てきたのは「温物」で夏野菜を中心にしたものでした。
★Photo by kaoru:祇園 岩元(温物)
こちらは素材を重視して、非常に薄味となっています。
味の強弱も上手ですね。
懐石料理の名店と呼ばれるところは、一品づつが美味しいのは勿論ですが味の強弱が絶妙です。
コースの途中にボヤっとした味を持ってきて、メインの味をさらに引き立たせるという事もあります。
最後の「ごちそうさまでした」の瞬間に最高に幸せな状態にすることを目指して献立が組まれるという事です。
そして、いよいよメインのあなご重です。
こちらは、京半あなご重で通常よりも量が少し控え目になっています。
★Photo by kaoru:祇園 岩元・京あなご重
こちらも、いいですね。
器が陶器でとても素敵です(記事トップは蓋つきの写真)。
そして、あなごは柔らかくふっくらしており、うなぎと比べるとサッパリしているのがいいですね。
上品な甘めのタレ、そしてアクセントの実山椒が好相性!
“京あなご重”というネーミングも納得です。
いよいよ最後は、デザートで紅茶プリンに白小豆をトッピングしたものでした。
いいですね~。
残念ながら、デザートの写真はだいぶ食べてから慌てて撮影したものです(笑)
★Photo by kaoru:祇園 岩元(デザート)
席が窓際のカウンターだったので、庭を見ながらいただきました。
店内にクラッシクの曲が小さな音量で流れていて、ノンビリとした贅沢な時間が過ごせました。
ちなみに、料理長は腰がとても低く説明も丁寧です。
仲居さんも気さくで堅苦しさは全くありません。
帰りも見えなくなるまでお見送りがありました。
興味がある人は、プラン等を確認してみてください。
一休.com
清潔感があり、料理の見た目は良く味も美味しいお店でした。
京都に行く機会があったら、ぜひ訪問してみてください。