私は分散投資の一つにゴールド(金)を組み入れています。
株式や債券・REITとも違う値動きで、資産の安定化に大きく貢献しています。
実際に今年は現地通貨(ドル)ベースだと米国株・先進国株など軒並みマイナスですが、金価格については年初来プラス!
資産の押し上げに貢献してくれています。
さて、私の投資スタイルは淡々と買付するのみ!
タイミングを考えないスタイルです。
しかし、今回はダメでした。
先週末にゴールドを全売却・・。
完全に相場に振り回された狼狽売りです。
利益は得ましたが、戦略としては完全に破綻しました。
「下落するかも?」という不安からの逃避行動!
相場を読まないスタイルが維持できなかったということです。
今回はゴールドの売却に至った理由、金への再投資について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
金が下がらない!過去と違いすぎる展開に動揺
ゴールドについては、株式とは違う値動きをする資産と言われています。
その点でいうとイメージ通りの状況が続いていました。
ただし、従来とは違う展開になっている部分もあります。
1つ目は、ドルと金(ゴールド)の価格は概ね逆相関なのですが、今回はドルが強いのに金も上昇している。
2つ目は、ゴールドは金利上昇に弱い資産。しかし、金利が急上昇しているのに価格が下がる様子が無い。
従来と違う理由はいくつか想像できます・・
ただし、ドル指数の強さや歴史的な金利上昇スピードを考えると足元の強さは理解できません。
価格水準の高低ではなく、通常あるべき反応が無いという感じですね。
このことで、近いうちに調整が入る不安がムクムクと湧いてきてしまいました。
保有額が増えるほど「いきなり金価格が下落するのでは?」という気持ちが増す状態。
逆指値はしていますが、ゴールドのような小さい市場だと想定通りに機能しないことがあるのが難点です。
精神的に良くないので、一旦利益を確定して仕切り直しが良いと判断しました。
ただし、本来の資産分散の目的・長期投資の相場を読まないといった基本からは逸脱した行為・・
もっともらしい理由をつけましたが、ただの狼狽売りというのが実態です。
金価格が強いのはスタグフレーションを意識しているから?
金価格が高止まりしている理由としては、インフレと景気低迷が同時進行するスタグフレーションの不安が高まっているからだと想像しています。
金は不景気の時に上昇する傾向がありますし、物価上昇は実物資産にとってはプラス要素です。
実際に過去のスタグフレーションの時期は、金価格は力強く上昇する傾向がありました。
そういう点では、ゴールドの評価は適正と言えるかもしれません。
ただし・・、
私が気になっているのは、まだスタグフレーションになっていないという事実。
また、そうであっても 期間がどれくらいになるか? 分かりません。
これは相場全体に言えるのですが、以前と比べて予想に対しての価格折り込みが行き過ぎていると感じています。
米国株も年初から下げが強いのですが、不景気に突入した途端に上昇することも有り得そうな雰囲気。
ゴールドもスタグフレーションが発生する前にピークとなる事も否定できません。
私がゴールドを利益確定したのは、この点に対する不安ですね。
つまり、実際に不景気に突入したら従来とは真逆の値動きをすることを心配したという事。
今期は分散投資の効果と円安に助けられて、思った以上に利益が出ている状態です。
絶対にマイナスになりたたくないという気持ちが強すぎて、突発的にゴールド売却の決断に至ったという感じです。
もっとも、こんな事を考えている時点で、長期分散投資としては失敗。
相場を読もうとしてますので、悪い例の典型と言えます。
金投資の積立は継続!売却資金は年末までに再投資します
ゴールドについては、投資対象としては必須と考えています。
資産運用において値動きの違う資産を組み合わせるのは基本ですからね。
ここまでは、そのことを証明するような動きとなっています。
ゴールドの積立設定はそのままにしてあるので、引き続き投資は継続!
また、売却分については年末までに再投資します。
私の不安が当たり大幅下落があるならば、そこで全額買戻しですね。
それが無いなら、年末にゴールドへ全額再投資ですね。
ゴールドが景気低迷に対して従来通りに動くならば、遅れた投資でも更に一段高が期待できます。
いずれにしろゴールドの保有額は年内には元の計画通りの状態に戻します。
しかし、金を狼狽売りをすることになるとは・・
今年を振り返ると、投資経験が少ない金と日本株については短期的な動きを追ってしまっていますね。
補助的なサブ投資に右往左往するという最悪パターン・・。
今期の資産運用は順調なので冷静でいたつもりでしたが、相場環境が変化したことに対して無意識にプレッシャーを感じていたのかもしれません。
資産運用のスタイルは固まったと思っていたのですが、恥ずかしいかぎりです。
ただし、これで今期の利益プラスは高い確率で達成できると思います。
気持ち的にはかなり安心したのも事実です。
これを機会に、分散投資の考え方を見直してみようと思います。
基本に戻り強固なスタイルを作りなおします。
今回は「ゴールド(金)を利益確定しました!実際は、ただの狼狽売りです」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
私の金投資!【1540】純金上場信託「金の果実」の積立投資
金投資については、初心者向きと言われるのが純金積立ですね。
少額をコツコツ買付できるのがメリットでです。
ただし、買付コストが高めなのか気になる点です。
総合的に考えると、マネックス証券の純金積立が優位性があります。
(現物の引き出しも100gから対応)
コストや手軽さでは金ETFが選択肢になりますが、 こちらだと積立ができないのがデメリット・・。
そこで私が利用しているのが、 SMBC日興証券の“キンカブ” です。
一般の株式やETF投資は基本的に100株単位などのルールがあるので、買付するタイミングで購入金額が変わります。
それに対してキンカブは、投資信託のように金額指定で売買できるサービスです。
例:5千円ぶんだけ金ETFが欲しい
さらに、投資信託のように積立設定(定期定額)もできます。
最大で月に5回に分けて買付できるので、非常に便利です。
私は5日、10日、15日、20日、25日の5回で各30,000円(月15万円)を購入する設定をしました。
買付けているのは、金投資で人気が高い『純金上場信託「金の果実」(1540)』です。
実際に地金の裏付けがある現物国内保管型のETFです。
キンカブはSMBC日興証券のオススメ機能ですが、あまり知られていません。
“知っている人だけが得している状態”ですね!
個別株やJ-REITでも可能ですから口座を持っている人は、積極的に活用してみてください。
この売買方法は投資の選択肢が広がるので、日興証券の口座は持っておいて損は無いと思います。
公式 SMBC日興証券の大逆襲!ネット証券を圧倒する5つの魅力とは?