★Photo by kaoru:はり清
一度は行ってみたい高級料亭・割烹”に突撃するシリーズです。
今回は京都の【京料理 はり清(はりせ)】です。
360年以上も続く京料理の老舗。
京都に行ったら「懐石料理にチャレンジしたい」と考える人はいると思いますが、どこに行くべきか悩みどころです。
あまりにも本格的だと緊張して味が良く分かりません。
お値段も高いですし、和食マナーも気になってしまいますね。
雑誌で載っているようなお店にいくと、観光客向けで本来の京懐石からは程遠い事も・・。
そこで、懐石の初心者にオススメなのが、京料理「はり清」です。
正統派の鉄板店!
お店では料理教室が行われるなど、地元にも深く根付いています。
江戸時代から続いている老舗でありながら気軽に訪問できるのが魅力。
ちなみに私がランチに行った時は、お客様の8割以上が女子でした。
近所の人も多く、有名老舗店の中でも敷居が低いお店です。
360年以上の歴史がある京料理の正統派
京料理が集まる場所としてイメージするのは祇園ですね。
伝統的なお店が揃っているイメージですが、実は新しいお店が多い。
本物の名店がある一方で、観光客向けの料理を出す店も少なくありません。
また、必要以上に値段が高かったり、接客レベルが低いお店も紛れています。
どの店が良いかは、地元の人でないと判別が難しいかも?
「京料理 はり清」は祇園から少し離れた五条坂の裏通りにあります。
清水五条駅から歩いて数分の位置でアクセスも便利。
万治2年(1659年)から続く老舗で、店舗は築100年を超える京町屋で中庭も美しく「THE 京都」の雰囲気。
夜のメニューは3万円以上の高級懐石コースもありますが、お昼は6,000円程度のメニューもあります。
私はこの最安コースを注文しました。
料理の味は勿論ですが見た目も美しい人気ランチです。
女性スタッフの仲居さんは着物姿で、丁寧な接客にも好感が持てます。
正統派の京料理店の代表格と言ってよいでしょう。

平日の昼に行ったら女子だらけ!雰囲気や料理を見て納得。
開店直後に訪問したら入り口の玄関先はシッカリと打ち水がされていました。
おもなしの姿勢は、さすが老舗料亭です。
平日のお昼だったのですが、通された大広間には女性グループが既に数組。
その後も20代~50代くらいの女性が次々と訪問してきます。
有名老舗店の中ではランチがお手頃価格ということもありますが、女子率の高さにちょっとビックリしました。
しかし、それは最初に運ばれてきた先付けを見れば納得です。
★Photo by kaoru:はり清の先付け(器)
お店のレベルやお客様に対する姿勢は、器を見ればだいたい想像がつきます。
美しい器に盛る店は、料理に対して誠実に取り組んでいる所が多い。
「京料理 はり清」はもちろん合格!
この後も、次々と料理が運ばれてきたのですが、いずれも器が美しく手の込んだものばかりです。
★Photo by kaoru:はり清の旬を意識した料理
この時の写真は春先に訪問した時のものということもあり、向付のお刺身も春キャベツと敢えて爽やかに仕上げていました。
この後にはお椀が出てきたのですが、大ぶりのしんじょに季節の菜を添えてあり御もてなし心が伝わってきます。
さらにお店の特徴が見える八寸も目にも鮮やかです。
★Photo by kaoru:はり清の八寸
この後の焼き物も新茶焼きで大満足。
ご飯はタケノコご飯でしたが、揚げた桜エビが乗っていました。
コースとしては最安のものを選択したのですが、一切手抜きがありません。
★Photo by kaoru:はり清、筍ご飯
これ以外にも、料理は数種類あるのですが全てが丁寧な仕事ばかり。
写真をたくさん撮ったのですが、どれを掲載するかとても悩みました。
とにかく料理全部が丁寧で見栄えが良いのす。
いろいろな料亭や割烹を紹介してきましたが、器について記載したのは初めてだと記憶しています。
女子率が高いのは当然と言えますね。
基本的に予約は必須になります。
今はネットからでも予約できますので、興味がある人は確認してみてください。

おもてなしの姿勢は「THE 京都」です。
私は大広間で食事をしたのですが、席の間がとても広くとられておりユッタリと過ごせます。
仲居さんの接客も凄く丁寧で、老舗の安心感がありますね。
対応してくれたのは年配の女性でしたが、料理を配膳するたびにメニューの内容や料理・素材のエピソードを説明してくれます。
また、帰りについても担当してくれた仲居さんが見えなくなるまで手を振ってくれて感激しました。
堅苦しい雰囲気も無く、懐石料理の初心者でも気軽に訪問できるお店です。
京都の雰囲気やおもてなしを経験してみたい人にはピッタリだと思います。
今回は「京料理 はり清」ランチの感想!気軽に行ける京都の老舗懐石店 について書きました。
京都に出かけた時には、ぜひ訪問してみてください。