私は投資比率は全資産の70%~80%です。
ここ10年くらいは、この割合で落ち着いています。
債券の償還や株式の上昇・売却など一時的は変動はありますが、1年を通じると7~8割の範囲に収まっている感じです。
さて、投資割合が高いことに対して『凄いですね』『さすがです』みたいに言われることがありますが、それが正解とは思っていません。
私自身も良いと思っていた時期もありますが、それは10年程度も好調な相場状況だったことが大きいです。
悪手でも儲かってしまう状況だったので、何も考える必要はありませんでした。
もしも、過去10年が長期低迷していれば、私の高い投資比率は裏目に出ていた可能性もあります。
世界株式に対して長期的には明るい見通しなのですが、今までのような強い上昇を期待するのは難しいと考えています。
今回は相場状況の変化と私が考える投資割合について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
株式へのフルインベストに黄色信号!環境の変化に注意せよ
直近10年の投資成功者は、株式を集中した人が多いです。
特にリーマンショック以降は、米国株にフルインベスト(資産の大部分を投資)した人が大きな成功を収めました。
その状況が長く続いたので、今後もこれが正解というような雰囲気があります。
しかし、この点は冷静に考えてから判断したいですね。
金利という視点で考えれば、10年以上も株式投資に有利な期間(ラッキー期間)が続いていました。
以下はアメリカの政策金利の長期推移です。
2007年のアメリカ政策金利は約5%でした。
しかし、リーマンショック後に金融緩和で2008年末には0.25%に低下。
2015年末に引上げられましたが、コロナショックで再び強烈な金融緩和が実施されました。
リーマンショック以降は長期的な経済対策があった特別な期間なんです。
景気回復の期待から株価に資金が入りやすい背景があり、結果的に【株式に全力投資】が正解となりました。
しかし、そのボーナス期間も終わりを告げました。
米国は物価上昇の対策として、明確に金融引締めに舵を切ってきました。
株式投資にとっては大きなアドバンテージを失う事になります。
それどころか、株式の行き過ぎた上昇や過度にリスクを取られたいたことの巻き戻しも警戒しなくてはいけません。
株式が長期的に有利である事実は変わりませんが、今までのように手放しでOKとは言えません。
「今までとは前提条件が大きく変わった」
追い風があった状況を今後も期待するのは無理というモノですね。
相場の方向感がハッキリするまでは、株式の比率を減らすことも選択肢となってきます。
株式だけで運用するなら、現金を持っておいた方が良い
私の投資比率は70%~80%ですが、この水準は今後も維持する予定。
この理由は分散投資で値動きが違う商品を組合わせているからです。
株式については最大50%までと決めており、現在は40%強に下がっています。
債券(現物)も多く保有しているので、かなり保守的な内容というのが実態。
リスクを下げているから、投資割合が高いという事ですね。
株式投資だけでフルインベスト状態だったら、今後は強烈なストレスに襲われるシーンが何度もあると思います。
株式の中で分散をしても値動きの方向感は似てくるので、状況を見て現金化するといった損失回避行動も必要になりそうですね。
繰り返しますが、金融緩和のボーナス時期は終わっています。
「ガチホールドしていればOK」が正しかった時とは条件が変わっています。
堅い方法としては積立投資ですが、これも安全とは言い切れません。
長期で期待が高くても、いざ現金が必要な時にマイナス運用という事も考えられるからです。
やはり、一定額の現金は確保しておく方が良いでしょう。
相場環境が大きく変化したのですから、投資の考え方も修正していく必要があります。
現金比率を高めることも選択肢の一つ。
また、現金を持っておくことで、相場が下落から反転する時に大きく買付けできるようになります。
株式の投資比率を高いまま維持したい人は、〇%下がったら売却(現金化)などのルールを作った方が良いですね。
今後は上昇一辺倒という相場は期待薄ですので、大損しない仕組みづくりは重要。
私自身もスポット投資は、一定水準まで下がったら売却するといった機能を利用しています。
私は分散投資!安全性を重視してユックリと資産を増やす
私の資産運用は世界分散投資の積立がメインです。
値動きが違うものを組合わせて、ジックリと長期で運用する方法ですね。
株式が下落している時は、他の資産が上昇してくれることが多いので日々の値動きは追っていません。
ホッタラカシに出来る点で、私にはあった運用手法です。
ただし、常に保有資産の中に元気が無いものがあるという事でもあります。
値動きを細かくチェックしている人にとっては、それがストレスになる可能性もありますね。
この部分は性格によっても変わってくるので、どの手法が正しいという事でもありません。
私の場合は日々の値動きに対して機動的に対応するのが苦手なタイプ。
この方法では資産を増やす自信がありません。
資産が増えるならばペースは緩やかで構わないという割り切りもあるので、分散投資が合っているのだと思います。
尚、仮に株式投資だけで運用するとすれば、私なら半分くらいは現金にします。
投資環境が大きく変わっており、株式の方向感もハッキリしていない状況。
「結果的に成功だった」みたいな投資は、どこかで失敗すると考えています。
分からない時期は堅く運用するのは、当たり前の話ですね。
フルインベスト投資は相場の方向感が見えてる時の手法というのが私の考えです。
それがハッキリするまでは我慢するのも戦略です。
今回は「資金の全てを投資に回す方法は危険!今後は現金を持つことも重要」についてかきました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
私の資産運用は『セゾン投信』 コツコツ投資の代表的な商品
私自身の運用方針は、「セゾン・グローバルバランスファンド」の積立がメインです。
世界分散投資を専門家に丸投げできるので、ズボラな私にはピッタリでした。
資産配分の修正も行ってくれますので手間はありません。
私は積立設定だけして、ホッタラカシている状態です。
私の資産は年々増えているので「凄い!」と言われる事もあるのですが、実際は投信に丸投げしてるだけというのが本当の話。
資産運用の王道的な資産配分ですので、興味がある人は確認してみてください。
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