資産運用を10年以上続けていますが、いつまでたってもミスをします。
「予想が当たらない」みたいな小さな話ではありません。
成績が良くなると、知らぬ間にハイリスク資産の比率を高めてしまうのです。
そのことに気が付けない理由は簡単です。
好成績が過信に変わり、ハイリスクと感じなくなっているから・・。
直近では米成長株への投資ですね。
さすがに、昨年の途中から異常に高いPERに説明ができなくなり撤退!
最後に残ったアルファベット(GOOGL)も今年に入って売却しました。
ただし、例外的にiDeCoの年金運用はナスダック100の積立を継続。
長期運用で高パフォーマンスの期待ができるのが理由です。
ただし、売却タイミングが重要な投資なので、出口戦略には不安があります。
受け取る時になって、大きく急落する可能性も・・。
不安に思っていることは継続できないので、iDeCoの資産を変更することにしました。
今回は私のiDeCoへの運用について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
私はバブルに気が付けない!決算で成長株の危うさを痛感
10月18日にネットフリックスの7-9月期の決算発表があり、好調な内容で時間外で13%高となりました。
投資ニュースでも、この上昇を大きく取り上げられました。
この時に、私は全く別の事実が気になりました。
「こんなに有名な会社なのに、1年前と比較すれば半分以下の水準・・。」
大幅上昇なのに、5割にも満たないという事実です。
現状が売られすぎというよりも、過去が高すぎたと考える方が妥当ですね。
私は1年前までは成長株に対して強気でした。
振り返ってみれば、ただのバブル相場だったという事になります。
完全に間違ったという事ですね。
これを割安だなんて思ったら大変なことになります。
以前から成長株が大幅下落するリスクについては発信していましたが、頭の中では全くイメージしていなかったのが本音です。
表面上ではリスクを語っていながら、内心は「これからはハイテクの時代」という慢心があったわけです。
こんな甘い状態ですから、私には成長株は無理ですね。
安定的に増やせている堅いスタイルのみで運用するのが良いという判断になりました。
成長株の将来性は?足元は最も期待できない資産になっている
現在の成長株(ナスダック100)は大きく下落して、割安判断の指標となるPERは22~25倍となっています。
過去の平均的な水準に近付いてきていますが、依然として高いですね。
世界主要国の指数が過去の平均レンジの下限、もしくはそれ以下の水準という点を考えると米成長株に割安感はありません。
さらに不安が大きいのが、予想EPS(1株あたり利益)です。
成長株の割高が許されてきた理由には、EPSがグングン上昇していた背景があります。
しかし、足元は横ばいから下落へと転じています。
世界中の指数が同様ではなく、日本株や欧州株はEPSは上向きです
つまり、ナスダックの現状は予想EPS(1株あたり利益)が下がっているのにも関わらず、PERは他と比較してダントツで高い・・。
結論としては、株価は下がりましたが相当な割高水準!
恐くて、とても手出しができません。
株式投資で多いミスが「前回の高値から○○%も下がったから買い」みたいな手法です。
短期的な反発なら期待できますが、長期運用ではこれで失敗するケースが目立ちます。
重要なのは、現在価値に対して割高?割安?の判断になります。
成長株の現状としては、下落余地があり本格上昇の時期も不明・・
老後の重要資産であるiDeCoにはちょっと使いずらいですね。
昨年までの成長株を期待するには、ブーム的な買いと金融緩和が重ならないと難しいと考えています。
iDeCoは8資産+ゴールドで運用していきます
iDeCoについてはナスダック100で運用していました。
しかし、覚悟が足りない私には自信を持って継続することができません。
そこで、身の丈にあった内容に変更する事にしました。
結論としては、世界分散投資 です。
来年は全体的に世界分散+円建て資産(為替ヘッジ含む)で、ドル資産と円資産(ヘッジ含む)を50:50にしようと思っています。
この方針に基づき、iDeCoも世界分散投資にヘッジありの金投資を加えました。
(マネックス証券 iDeCo を利用)
世界株とゴールド(ヘッジあり)の組合せは、安定運用に向いています。
尚、iDeCoの具体的な商品は以下の2つです。
・ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)*20%
ガチガチ運用で、面白みは全くありませんね。
私が見ても、つまらないなぁ~と思います。
でも、そもそも大切な老後資金の運用で、高いリスクをとって運用していたのが問題でした。
iDeCoは掛金全額が所得控除の対象になるという大きなメリットがあります。
これだけで充分に魅力的なのです。
ここで、強気になって大失敗したらそのメリットも消えてしまいます。
損さえしなければ大きな恩恵があるのがiDeCoです。
私はちょっと欲張りすぎていたということですね。
今回は「iDeCoのナスダック100(米成長株)を売却!基本の分散投資に回帰」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
私の年金運用は「マネックス証券 iDeCo」です。
商品が良く考えられている点が気に入っています。