安定運用の代名詞といえば債券です。
買付時点で満期(償還日)と金利が確定しているのが魅力!
しかし現在は、主要国が金融緩和を実施しており金利が非常に低い状態。
債券投資については新規買付けは休止しています。
この状況でその代替として買付たのが、 インフラファンド(主に太陽光発電) です。
太陽光発電施設に投資をして、そこから得られる売電収入を分配する商品。
REIT(不動産)の賃料収入を分配する仕組みとよく似ています。
もともと100万円程度は保有しているのですが、200万円分を追加買付しました。
今回の記事では、インフラファンドに投資をした理由について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
値動きの安定感が凄い!直近の下落も関係なし
インフラファンドとJ-REITは収益構造と利回りが高い点は似ているのですが、値動きについては全く違います。
J-REITは利回りにプラスして値上がり益も期待できます。
ただし、値動きは株式と同じくらい大きいのでガツンと下落することもあります。
一方でインフラファンドは利回りが高く値動きは安定しています。
悪い言い方をすれば、値上がり益は期待できません。
ちなみにコロナショックでは株式やREITが40~50%も下落する大惨事となりましたが、インフラファンドは約15%程度の下落で持ちこたえました。
また、直近の2021年2月末に日経平均株価が1日で1200円以上の下落がありましたね。
この時にインフラファンドは0.5%程度の下げしかありませんでした。
インフラファンド市場は機関投資家(プロ)の割合は極一部。
分配利回りが5~6%と高いので、長期保有の個人投資家が多いという特徴もあります。
活発に取引をする人がいないので、価格が動きずらい市場という事です。
長期的に高利回りが期待できる!その理由はFITの保証
インフラファンドの魅力は、5~6%という高い利回りです。
さらに、この分配金は長期的に維持されると予想されています。
分配金に安心感がある理由は、太陽光の売電収入が強固な点があります。
売電価格は国が設定したFIT(固定価格買取制度)によって保証されているので、不景気だからといって大きく目減りしません。
太陽光に関しては天候による若干のズレはありますが、年間を通してみると予想の範囲内となるケースがほとんどです。
例えば【いちごクリーンインフラ投資法人(9282)】は、分配金の予想を2026年まで発表しています。
5年先までの分配金を発表するというのは、個別株やJ-REITでは考えられない話ですね。
インフラファンドは値上がり益の期待は小さいですが、分配金の安定感では頭一つ抜け出ています。
私が債券の代替としてインフラファンドに興味をもったのは、この安定感が理由です。
インフラファンド一覧!kaoruが保有する銘柄は?
インフラファンドは現在7銘柄あり、私は4銘柄に投資をしています。
※以前は5銘柄保有。1銘柄は予想以上に上昇したので売却。
基本的に売電収入はFIT(固定価格買取制度)があるので、銘柄で大きな差は無い状況です。
発電施設の地域やスポンサーの違いなどが選択材料だと思います。
ちなみに、現在の価格はどれも1口10万円程度となっています。
以前にも投資をしているのですが、基準価額はずーっと同じくらいですね。
インフラファンド一覧と私が保有するは以下の通りです。
※〇が付いているファンドを保有
【インフラファンド一覧:2021年2月末現在】
コード:銘柄 | 分配金利回り | 決算月 | 保有 |
9281:タカラレーベン・インフラ投資法人 | 5.8% | 5月・11月 | 〇 |
9282:いちごグリーンインフラ投資法人 | 5.8% | 6月 | ー |
9283:日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 | 6.2% | 1月・7月 | 〇 |
9284:カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 | 5.6% | 6月・12月 | ー |
9285:東京インフラ・エネルギー投資法人 | 6.5% | 6月・12月 | ー |
9286:エネクス・インフラ投資法人 | 6.7% | 11月 | 〇 |
9287:ジャパン・インフラファンド投資法人 | 6.1% | 5月・11月 | 〇 |
200万円買付で、インフラファンドは合計は現在300万円。
分配金利回りが約6%と考えると、年間18万円ですね。
配当などを生活費として利用する私には大きなプラスです。
【補足】他にもあります、配当を目的にした投資!
インフラファンドの弱点は?私の保有は5~10年を想定
分配金の利回りが5~6%もあります。
価格も安定しているので、インフラファンドは魅力ですね。
普通に考えれば、人気化するはずなのですが・・・そうなっていません。
つまり、引っかかる点があるという事です。
この理由としては売電収入が永久安定では無い点があります。
売電価格は国が設定したFIT(固定価格買取制度)によって保証されていると書きましたが、これは20年間の期限付きです。
この制度がスタートしたのは2012年ですから、2033年くらいから段階的に固定買取が減っていくという事になります。
固定価格から市場価格に変わったものは、競争によって決定されるので 収益の低下が予想 されますね。
つまり、10年以上先を考えればインフラファンドの太陽光施設は収入が下がっていく可能性が高く分配金も低下すると思われます。
・・・と言っても2033年からの話なので相当先ですね。
私は5~10年程度を目安に保有して売却を検討しています。
その頃には、債券(米国債など)の金利も今よりは魅力的な水準になっている可能性が高いので、タイミングを見て乗換えるイメージですね。
つまり永久保有という位置づけではなく、債券投資への繋ぎ商品です。
インフラファンドは100円から買付できる!
インフラファンドは1口10万円程度となっています。
一括購入するにはちょっとハードルが高いと感じる人もいると思います。
確かに通常の証券会社だと金額がネックとなりますが、例外の証券会社があります。
それが、SMBC日興証券です。
この会社はキンカブというサービスがあり、これを利用すると株数でなく金額指定の買付ができます。
たとえば、タカラレーベン・インフラ投資法人を400円分だけ購入したい場合は、以下のようになります。
また、スポット買いだけに限らず積立設定もできます。
ちなみに私はJ-REITや金ETFに関しては積立で購入しています。
関連J-REIT投資の新戦術!ドルコスト平均法が可能になりました金額指定で購入できるので投信の積立設定と同じです。
買付価格を平準化できるのがメリットですね。
※1回の買付は100円から対応しています。
買付け設定も月5回まで可能なので小分けに少額設定というのも面白いですね。
例:2000円×5回=月1万円
こういった感じの方が、価格のブレが抑えられるメリットがあります。
SMBC日興証券のキンカブは凄く魅力的なサービスなのですが、口座を持っている人でも知らない人が多いですね。
これは、本当に利用価値が高いので積極的に利用することをオススメします。
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記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。