運用成績を評価する時に、分かりやすい尺度としてリターン率があります。
「○○投資で年初来でリターン20%を達成」
「××銘柄を買って60%プラスの爆益!」
投資情報では、こんな魅力的な言葉が頻繁に飛び交います。
こういった文章に、ついつい気になってしまう人もいると思います。
私も数年前まではチェックしたくなる方だったので気持ちは分かります。
でも、最近は全く興味が無くなりました。
確認すると再現性に乏しいものばかりだったことが理由。
更に、投資経験が長くなるにつれて優秀な投資家はこういった発言をしない事も分かったきました。
今回は投資のリターン率について、考えていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
リターン率を自慢しだしたら要注意?その理由は・・
先ず結論を先に言うと、リターン率は資産運用でそれほど重要ではありません。
高いから優れている、低ければ劣っているという簡単な話では無いのです。
例えば米成長株で3倍レバレッジのETFが一時話題になりました。
現在はボロボロですが、高値で売り抜けて大成功した人もいるはずです。
あるいは、今後は新興国が魅力という声があるので、特定の国にガツンと投資を考えている人もいるかもしれません。
ただし、私が仕事で接点のある富裕層の方々は、こういった投資に手を出すケースはとても稀です。
理由はとても簡単!
必要が無い からです。
彼らにとって重要なのは、資産が維持されること。
極論を言えば、インフレ率を若干上回れば成功です。
一方で昨年のような相場でも、資産の目減りは許されない厳しさもあります。
投資の大前提に守りがあるという事ですね。
目的によって運用方法は大きく異なるので、リターン率だけで評価は決めらません。
そもそも投資で成功した人は資産額が大きいので無理は不要。
リターン率は小さくても大きな利益額を獲得できます。
これは逆に言うと下落時の被害が大きい。
その結果、リターン率よりもリスクを重視する人が多いのです。
実生活に重要なのは【増えた金額】であって【リターン率】ではありません。
私の経験上ですが、成功している人の多くは【金額】の話をします。
【リターン率】の話が中心の人を見ると、「資産運用に不安があるのかなぁ・・。」と心配になるのが本音です。
さて、この点については「それは資産がある人の話でしょう」「資産形成の途中だから大きなリターンを狙いたい」という意見もあると思います。
ちょっと、次の項目でリターン率ついて考えてみたいと思います。
今後の運用にも影響がある点なので、ぜひ確認してみてください。
積立投資で10%リターンを狙う必要はあるのか?
大きな資産を持っている人の中には親から財産を引き継いだ人もいますが、そんな恵まれた人は一部にすぎません。
ほとんど人は私達と同じようにゼロからスタートです。
会社員ならば月給の一部を投資に回すのが一般的なので、月5万円の積立でも相当に大変だと思います。
資産を増やしたい気持ちから、高いリターン率を求めるのは自然な事ですね。
ただし、ハイリターンはハイリスクと同居しています。
価額の変動からストレスも大きく掛かかる点は注意が必要。
それに見合うたけのリターンなのか真剣に考えた方がいいですね。
例えば、毎月積立5万円で2000万円を目標にした場合を考えて見ましょう。
想定利回りを年率10%とした場合は約15年で達成できます。
では、その3分の1以下の3%利回りだと何年になるでしょう?
40年くらい掛かりそうなイメージですよね。
私は35年くらいを想像していました。
しかし計算すると、約23年で達成します。
思ったよりも10%利回りとの差が小さいですね。
ちなみに5%だと約20年で2000万円に到達です。
大切なことは長く続けて資産を膨らませること。
高いリターンを得ている人が、資産が大きいとは限りません。
長くマーケットに居座るのに重要となるのが精神面。
リターン率が高くても毎日のように価額が気になるようでは継続が困難です。
仮に積立を3年で挫折した場合、毎月5万円で10%利回りと3%利回りだと資産総額の差は20万円程度しかありません。
高い利回りで運用した場合でも、ハッキリとリターンを感じるのには相当な年月が必要ということ。
その為には運用を忘れるくらいがちょうど良いのです。
積立投資については、リターン率が高い人が成功者とは限りません。
最安コストを選んだ人が成功しているとも言えません。
“長期で継続した人に成功者が多い”という事実があるだけです。
私はリターン目標は控えめにして長く継続することを選択しました。
積立投資は予想を大きな上回る結果になることもある
低リスク運用ならば大きく目減りする不安は小さくなります。
安心感は重要ですね。
デメリットは資産が増えるスピードがユックリなこと。
ただし、相場は乱高下するので、投資を長く続ける事で予想以上の結果がもたらされることもあります。
例えば私の目標は当初5000万円でした。
しかし、現在の資産は1億円を大きく超えています。
もちろん、積立投資以外にもいろいろな理由があります。
スポット買いもしていますし、途中で買付額も増額しています。
それでも要因の一つに、積立投資が大きく貢献したのは事実。
運用途中の低迷期間(安く買える)と大相場(大幅上昇)が追い風になりました。
積立投資で貯まった資産が、大相場で爆発したという流れですね。
私のリターン率は自慢できるようなものではありません。
ただし、利益額については平均以上だと思います。
これは、長く相場に居座ったおかげで、口座金額(積立額)が大きいのが理由。
現在の相場状況は決して良好とはいえませんが、長期投資を前提にすれば重要な仕込み時期だと考えています。
永久に下落が続くマーケットは想像できません。
遅かれ早かれ上昇トレンドへの転換がやってきます。
市場の潮目が変わる時期はハッキリしません。
ただし、そこに向けて投資を続けていくことが、次の成功につながると想像しています。
短期的には難しい相場ですが、長期では明るい展望を描いています。
重要なのは 大負けを回避して、次の大相場までシッカリと居座る ことですね。
私は引き続き、積立投資を淡々と継続していきたいと思います。
今回は「資産運用に爆益はいらない!利回り3%を甘く見てはいけません」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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私の 運用方針 は【長期・分散・積立】が基本スタイルです。
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毎月5万円の積立した場合、年間で6,600円分のポイントが貰える計算になります。
仮に20年間の積立投資を継続すれば、累計13万円以上のポイントが貯まることになります。
どうせ積立投資をするならば、利用した方がお得ですね。
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※カード積立を希望する人は、最初に口座開設を行ってください。
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