米高配当株ETFの落とし穴!購入する前に必ず確認すべき点とは?

米国株への投資手段の一つに、高い配当を狙ってジックリ運用する方法があります。
一定期間ごとに“チャリン”と入ってくる配当は嬉しいですよね。

ただし、個別銘柄の場合は情報・知識が必要なのが難点。
近年は多数の高配当株が1つにパッケージされたETFを買う方法が一般的となっています。

この高配当米国株ETFは数種類あるのですが“コストが安い商品”に人気が集中。
資産運用の本などには“低コストな商品を選ぼう!”と書いてあるので当然ですね。

さて、この選択方法は本当に正しいのでしょうか?

今回は高配当米国株ETFの選択方法について書いていきます。


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FPの私が保有するのは、高コストのETF?

高配当米国株で有名なのはバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)です。
コスト(管理報酬)が0.08%と驚異的な低さが人気の理由。

ただし、以前は圧倒的なコスト優位性でしたが、現在は同水準(更に低コスト)の商品は複数あります。

ちなみに私が保有するのはウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)で、コストはVYMの3倍となる0.28%。

このコストを見て「なんで?」と感じた人もいると思うので、私がこのETFを選択した理由について説明していきます。

高配当米国株ETFをコスト比較で決めるのは間違い?

ETFや投資信託を選ぶ時に「もっとも低コストの商品を選択する」という考えは素晴らしいと思います。

ただし、この話には“同じインデックス(連動指数)”という前提条件がつきます。
異なる商品のコスト比較なんて全く意味がありませんので当然ですね。

それでは、この事を頭に入れて代表的な高配当米国株ETFの内容を見比べてみましょう。

★米高配当株4商品を比較
比較商品はVYM(バンガード 米国高配当株式 ETF)、HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF )、SPYD(SPDR® ポートフォリオS&P 500® 高配当株式ETF)の3つ、プラスで私が保有するDLN(ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド)。
VYM HDV SPYD DLN
NO.1セクター 金融 エネルギー 公益事業 テクノロジー
NO.1銘柄 JPモルガン エクソン・モービル Macy’s(百貨店) マイクロソフト
銘柄数 約400 約80 約80 約300
年間コスト 0.08% 0.08% 0.07% 0.28%

※基準日:2018年7月20日
※株価変動により主要セクターやNO.1銘柄は変わります。

表を見れば一目瞭然ですね。
主要セクターや上位企業、取扱い銘柄数は全く違いますので、コスト比較は意味がありません。

高配当株ETFの成績は全然バラバラ・・

究極的には商品内容が違っても成績が同じならば、コストだけで選択しても問題ありません。

しかし、高配当米国株ETFは過去データを見れば成績はバラバラ・・
取扱い銘柄の上位セクターが違うのですから当然ですね。

例えば、表の基準日から過去1年のリターンでもっとも成績が良いのはDLN(ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド)で約10.5%でした。

好調なテクノロジー銘柄が価格を押し上げたのだと思います。

それに対してHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)は低迷で約6.3%。
こちらはエネルギー関連が足を引っ張りました。

米国高配当ETFはインデックス連動ですが、基準となる指数が全然違うのでアクティブファンドを探す感覚で選定するのがポイントだと私は考えています。

選定基準の最重要項目をコストにしてしまうと、「あれれ~」という結果になる事があるので注意してください。

DLNが最低コストってどういう事?

ちょっと余談になりますが、「コスト(管理報酬)が安い方が得する」という事について注意点を付け加えておきます。

10年単位の長期投資では正しいのですが、数年で売却する場合は売買手数料の影響が大きいという点。

大手ネット証券(マネックス証券、SBI証券、楽天証券)の米国株売買手数料は「約定代金の0.45%※最大20㌦」です。

これは【買い・売り】の両方で発生するので、合計0.9%程度になりますね。

ただし、DLN(ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド)はマネックス証券で購入した場合に限り実質売買手数料が無料になります(ゼロETF)。

DLNはコスト(管理報酬)こそ他のETFよりも割高ですが、50~60万程度を2~3年で売却した場合はトータル費用が安くなると予想されます。

私は高配当ETFについては「ダウの犬」戦略の一つとして購入しているので1年で売却予定。この期間なら、最安コストはこのDLNですね。

関連:米国株に200万円を投資!「ダウの犬」戦略でDLNを購入

米国株の証券会社は機能で選ばないと損をする?


今回は「米高配当株ETFの落とし穴!購入する前に必ず確認すべき点とは?」について書きました。

ちなみに、私が高配当米国株ETFに投資をする時は3年以内の短中期であればウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)を選択。

それ以上の期間であれば、銘柄数が多くてバランスが良いバンガード 米国高配当株式 ETF(VYM)という方針です。

ただし、私自身の運用を振り返るとiシェアーズ 米国優先株式ETF(PFF)を除くと3年以内の売却が多いので、最近はゼロETFであるDLNに注目しています。

マネックス証券の口座を持っていても、ゼロETFを利用していない人(知らない人)が多いので、ちょっと勿体ないと感じています。

記事の中でヒントになる点があれば参考にしてみてください。

補足ですが、証券会社を選択する時に手数料ばかりに気を取られている人がいるのですが、これは基本的にデイトレダ―の発想です。

米国株は中長期投資ですので、情報と取引条件の方が遥かにリターンに対する影響が大きくなります。

米国株取引 ネット証券を徹底比較(マネックス証券、SBI証券、楽天証券)

手数料については、せいぜい数百~数千円の差しかありません。しかし、取引条件の良し悪しで利益が数万~数百万の差になる可能性がある点はシッカリ認識して欲しいと思います。

ちなみに、私は購入した銘柄には逆指値を設定することを徹底!
(米国株をマネックス証券でしか取引しない理由の一つ)

米国株は簡単!「売却タイミング」の悩みを1秒で解決する方法

私のオススメはマネックス証券

私は米国株・海外ETFの取引で、マネックス証券を利用しています。
理由は、大きなリターンを得る為の条件が揃っていたからです。

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