23年になって注目度が大きく上昇した商品と言えば債券投資!
定期的に利子を受け取れる(キャッシュフローが決まっている)のが魅力です。
その中でも、信用度が高いの国債。
特に日本の個人向け国債は、評価が高い金融商品です。
個人向け国債 変動10年
その特徴は・・・
・1年経過でいつでも中途換金OK
・1万円から購入可能
・半年ごとに金利見直し
・最低金利保証(0.05%)
イメージとしては、いつでも解約できる定期預金みたいな感じですね。
しかも、発行元が国なので安心度は最大級。
もともと金融専門家から評価が高い商品ですが、ここにきて注目度が急激に上昇しています。
今回は、個人向け国債の商品メリットと23年6月募集分の金利について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
「個人向け国債 変動10年」が注目される理由
「個人向け国債 変動10年」は国内金融商品の最高傑作と言っても言い過ぎではない設計。
『変動10年よりも○○商品の方が優れている』と言う人がいたら距離を置いた方がいいと思います。
ある程度の知識があれば、この金融商品が民間では作れないことは容易に想像がつくからです。
それくらい完成度が高い金融商品。
しかし、ここ数年は日陰の存在となっていました。
素晴らしい商品なのに話題に上がらなかった理由は日銀の金融政策です。
10年物国債の金利がゼロ%程度で推移するように買入れを行う長短金利操作(イールドカーブコントロール)が実行されています。
変動10年は実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が変わるのが魅力。
残念ながら、日銀の長短金利操作で、適用利率は最低保証である0.05%という状況が恒常化してしまいました。
金利上昇(インフレ)に対応する魅力が全く発揮できない状態だったという事。
しかし、22年末に日銀が政策修正を発表により状況は急転!
長期金利の変動幅を±0.25%から±0.5%に変更しました。
これを受けて日本国債は中期から超長期の金利が上昇!
もちろん「個人向け国債(変動10年)」も金利上昇となりました。
日銀が次の金利修正を行うまでには少し期間があると思いますが、先行きは金利上昇の方向を予想しています。
インフレに対応する金融商品は「個人向け国債(変動10年)」以外にもあります。
ただし、元本割れ無し・最低金利保証・途中解約OK・・こんなワガママに対応する商品は変動10年くらいです。
途中解約OKで一般的な定期預金よりも金利が良いのは魅力!
注目度が急上昇しているのは当然と言えますね。
「個人向け国債 変動10年」23年6月募集分の利率は?
「個人向け国債 変動10年」の最新金利が発表されました。
毎月募集(販売)が行われ、適用利率もその時の状況によって変わります。
財務省「変動10年」商品概要今月の金利・募集期間は以下です。
・初回の適用金利:0.29%(税引前)
・募集期間:令和5年6月5日~6月30日
昨年の同時期(147回債)は0.16%(税引前)でしたので大幅上昇!
23年5月募集分は0.28%だったので、前月比でも上昇となりました。
さて、「将来的には金利が更に上昇するかもしれない?少し待とうかなぁ・・」と考えている人がいるかもしれませんね。
しかし、それは一般的な固定金利型の債券に対しての発想です。
変動10年の魅力は半年ごとに金利見直しになるので、これから金利上昇となった場合も恩恵が受けれられる仕組みです。
参考までに、2年前の21年6月(7月から運用)に募集された【個人向け国債・変動10年】 の金利推移を見てみましょう。
21年6月 | 22年6月 | 23年6月 |
0.05% | 0.16% | 0.29% |
低金利の時に買付した分も、実績金利の変化に応じて半年毎に見直しされていきます。
つまり、金利予想は意味なし。
実勢金利が上がれば受取利子が自然と増えるのですから、タイミングなんて考える必要はありませんね。
更に、この商品は金融機関によっては、買付額に応じてキャッシュバックキャンペーンが実施される場合があります。
足元の金利を気にするよりも、このようなキャンペーン実施時に買付を行う方がメリットが大きいですね。
※キャンペーンは後半で紹介しています。
個人向け国債(変動10年)は、資産運用で利用価値が大きい
私が現在の安定的な運用スタイルを確立するにあたって、強力なサポーターとなったのが「個人向け国債(変動10年)」です。
待機資金は「個人向け国債(変動10年)」で運用する方法を基本スタイルにしました。
個人向け国債は、直前2回分(1年分)の利子を払えば途中解約は自由。
1年経過すれば、いつでも現金化できます。
しかも、一般的な債券とは違い元本割れリスクがありません。
1年経過すれば1万円単位で売却可能です。
高金利の普通預金みたいですね!
今後の日銀の動向を想像すると、現金の置き場としては有力候補だと私は考えています。
日本の投資はハイリスク(株式)と預金という2つの組合せが主流。
これが、金融後進国と言われる理由の一つでもあります。
個人向け国債(変動10年)という中間的な金融商品を加えれば、運用効率が改善する可能性が高いですね。
この商品を利用することで、リスク商品(株や投信)への投資タイミングを待っている間も運用が行えるのは魅力。
元本の目減りを心配しなくて良いのは強烈なアドバンテージだと思います。
個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンでお得に購入!
今回の記事を見て「こんな条件が良いなら、すぐに買いたい」と考えた人もいると思います。
この商品は好条件に加えて更にメリットがあります。
実は、証券会社によっては買付金額に応じてキャッシュバックキャンペーンが実施されています。
これだけ良い商品なのに、さらにキャッシュバック・・
本当に狂ってます(笑)
債券については大手証券が有利と何度か書いていますが、個人向け国債の買付も同様です。
100万円以上という条件がありますが、SMBC日興証券のキャンペーンが今回も好条件ですね。
キャッシュバックの現金については、エントリーは不要で購入すれば2ヶ月後くらいに口座に振り込まれます。
SMBC日興証券のキャッシュバック率は最高水準。
やっぱり債券は大手証券が強いです。
各社の内容を確認しましたが、国債キャンペーンはSMBC日興証券が圧勝ムードですね。
インフレ対策と安全性(元本割れ無し)の両立という点でいえば、この商品よりも優れたものは見当たりません。
1万円から買付可能という利便性もあり、預金の代替えとしても魅力的!
安心・安全運用の選択肢として検討してみてください。
SMBC日興証券はWEB口座に力を入れており米国債や社債がネットから購入できます。
IPOの取扱いが国内トップ水準ですので、口座を持っておくと得する事が多いです。