2018年10月前半から始まった米国市場の混乱は、日本・ヨーロッパ・新興国と世界中に影響を及ぼしました。
株価指数(インデックス)を見ても、年初来の安値を更新しているものが目立つので資産運用がマイナスになっている人もいると思います。
金額が大きい人の場合は、数十万~数百万のマイナスというケースもあるので心配ですね。
ただし、投資は一歩通行で右肩上がりではなく、ジグザグで動くものですからこういったことは決して珍しい話ではありません。
ある程度の経験がある人は、「しょうがないなぁ・・」くらいで流せると思うのですが、経験が少ない人はドキドキかな?
一方で市場全体が下がったことから好業績の銘柄も同時に下がっています。仕込み買いという点では面白味が出てきました。
ただし、冷静さを失うと、更に損失を拡大させてしまうことがあるので注意。
今回は急落からの買い戦略について考えていきます。
この記事の目次
予想はするな!先ずは状況を考える
今回の急落に関しては、金利上昇や米中貿易戦争、サウジ混乱、欧州問題などいろいろありますが、ハッキリとした決め手はありません。
これらの問題の多くは既に株価に織り込まれているので、直接的な理由としては弱いですね。
実体の経済は概ね堅調ですし米国でGDPの7割を占める個人消費も良好。
企業決算も多少のブレはありますが、順当な内容が目立ちます。
大きな理由がない以上は、「漠然とした先行き不安」という投資家心理が市場を動かした可能性が高そうです?
そうなると、株価反転には投資家心理の改善がポイントとなります?
心理面の変化については誰も予想できません。
反転は明日かもしれませんし1週間後、1か月後・・または今日かも?
この時期は新聞やテレビなどで発信される安易な予想は、鵜呑みにしない方がいいような気がします。
セッカチは禁止!深呼吸してユックリ行動。
投資家で退場に追い込まれるパターンで多いのが、“損失を取り返そうと、すぐに安値拾いをする”パターンです。
私は基本的に大きく下落したら最低でも1週間は買いを入れません。
大きく下げた時は、プロが売りを仕掛けている可能性があります?
こういう時は、厳重注意です。
安易に買いを入れると、それを狙って再び売りを仕掛けてくることがあります。
市場全体が大きく下げている時は、個別株などは慌てる必要はありません。
反転上昇を確認してユックリ買っても、充分な割安水準で購入できます。
もっとも、安値で拾いたい気持ちや損失を早く取り返したい心理はわかります。
私自身も買い急ぎで失敗しました。
関連:15万円が瞬間蒸発!米国株にレバレッジ投資を仕掛けた私の失敗
では、買いが我慢できないときに、どうしたら良いか作戦を考えてみましょう?
インデックスを1ヶ月かけてゆっくり購入してみる
これは私が以前に行って効果があった方法ですが、買いを1ヶ月に分散する方法です。
例えば40万円の資金があったら、全額投資をグッと我慢して投資信託で“1日2万円”づつ20営業日(約1ヶ月)に分散して購入します。
こうすると、予想外に株価下落が続いても平均価格も下がるのでリスクは大幅に下がります。
また、これを継続している時に上昇に転じてきたと感じれば、途中からまとめて買うことも可能。
あるいは、反対に下落が底なし沼に感じたら、一時的に購入を止めることもできます。
つまり、途中で作戦変更も柔軟に対応できます。
混乱期は銘柄の選定も難しいので、とりあえずはインデックス商品で良いと思います。
一般的には世界分散の投信が堅い選択ですね。私は米市場が好きなのでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。
※推奨ではありませんので注意
個別株は相当な自信が無い限りは後回しですね。
途中でインデックス(投信・ETF)を売却して、個別銘柄の購入資金にあてる方法もあるので慌てる必要は無いと考えています。
「点で見るな、線や面で見ろ!」なんて言葉もありますが、これは投資にも通ずるところがありそうですね?
毎日積立はSBI証券ならワンタッチで設定可能
投資信託に関していうと、SBI証券がワンタッチで毎日積立が設定できるので、こういった時は非常に便利です。
株価が急落した時などにスポット的の積立を行いたいときはSBI証券を利用するようにしています。
毎日積立の設定は勿論ですが、途中解除もワンタッチですので口座を持っておくとイザという時に役立ちますね。
通常の投信積立は、今までと同じでいい!?
今回は個別株で損失が出た場合の話ですが、投資信託でも含み損が出てしまうと、やっぱり心配になってしまいますね。
しかし、積立投資の理想は途中は下がっても最後が上昇なら問題ありません。
不安な人は、もういちど基本を確認してみてください。
関連:積立投資の価格チェックは意味なし?コツコツ継続した人が勝者になる理由
私は積立を開始してから2年くらいマイナスだったので、何度も中止したい気持ちになりましたが、継続したおかげで現在は百万単位で毎年増加しています。
ちなみに、日経平均株価を過去最高値である4万円の時から積立をしても、シミレーションではプラスになっているそうです。
それと比べたら今回の下落なんて、とても小さなものですね。
関連:【驚き】日経平均株価をバブル最高値から毎月3万円を積立てた結果は?
積立で10万、20万・・と含み損がでると心配になると思いますが、最終目標は数百~数千万の利益です。
積立投資ならこの程度の変動は、心配しなくて良いというのが私の考えです。
経験が浅い人は“含み損”は気になると思いますが、ベテランの積立投資家は“安く買えてラッキー”と大喜びしていると思います?
今回は「株価急落でチャンス到来?買い戦略は“毎日積立”をフル活用だ!」について書きました。
世界人口・経済とも長期で右肩上がりという事実を考えると、現在の相場が今後の最高値とは私には到底思えません。
市場のジグザグを気にする事なくマイペースを維持することが必勝法だと考えています。
1級FP/kaoru :実際に取引で利用している証券会社
私が500万以上の取引をしているのは以下の4社です。
SMBC日興証券(債券・REIT・ゴールド)とマネックス証券(米国株)の2社が取引額としては突出しています。
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