投資下手の私ですが、長期運用の効果と市場が好調の追い風もあり2018年に資産1億円を突破しました。
その後も、毎年1千万円以上のリターンが続いています。
ただし、それまでの過程が順風満帆だったかというと、決してそんなことはありません。
一攫千金を狙って大失敗したこともあります。
また、分散投資も最初は緩やかすぎる上昇にイライラを感じたこともあります。
ただし振り返ってみると、私の資産が増えるようになったのは「リスク」を強く意識するようになってからです。
最初は「リターン」を重視していたのですが、この時はあまり資産が増えませんでした。
攻め(リターン)よりも守り(リスク)を意識した方が好成績というのは不思議な気がしますね。
私自身も1億円に到達なんて全く想像していませんでした。
今回は私が低リスク戦略に転換した理由について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
リターン重視で大儲けしている人はいる!でも、そうでない人も多い
将来に向かって世界経済の右肩上がりが続く予想なので、その成長に連動する世界株式は期待が高い投資です。
しかし、私は世界株でもあっても、これにだけに絞りこむことは危険だと考えています。
過去の状況から考えれば資産が増えていきますが、同様の状況が続くことへの保障はありません。
次に大きな暴落があった時は、株価は復活せずに数十年低迷が続くという可能性もあります。
「下がっても復活するまで待てばいい・・」という意見もありますが、本当にその時にイメージ通りの行動がとれるかは疑問です。
下落しても放置というのは口で言うほど簡単ではありません。
一所懸命に貯めたお金が減っているのですからね。
そういった経験をすると、投資額も控えめになりがちです。
結果的に資産が増えずらいパターンに嵌ってしまいます。
大きい下げから復活するのは大変!リターンの代償を理解しよう
集中投資(特に株式)はリターンが大きいので大儲けしている人がいるのは事実。
ただし、これは大きなリスクをとっているだけにすぎません。
やはり安定感を重視するなら、複数資産の組合せがいいですね。
先進国株・新興国株・先進国債券・新興国債券と複合資産の※野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型の状況を確認してみてください。
※ここより野村7資産と表記
5年間の各⽉末における1年間の騰落率の最⼤値・最⼩値・平均値を表⽰したものです。
注目して欲しのは最小値です。
期間:2016年4月~2021年3月
野村7資産 | 先進国株式 | 新興国株式 | 先進国債券 | 新興国債券 | |
最大値(%) | 25.2 | 59.8 | 62.7 | 11.4 | 19.3 |
最小値(%) | ▲9.1 | ▲17.5 | ▲26.3 | ▲12.3 | ▲15.0 |
平均値(%) | 3.8 | 8.9 | 7.7 | 1.3 | 1.9 |
野村7資産の最小値が際立って低いのが分かります。
リターンだけ注目すると見落としてしまう事実です。
さて、ここで考えて欲しいことがあります。
それが、投資は下落に対して弱いという事実です。
仮に30%下落した場合ですが、元の水準に戻すには45%弱の上昇が必要・・。
50%下落した場合は、そこから2倍にならないと元には回復しません。
下落に対しては本当に重く受け止めなくてはいけないのです。
私が分散投資を徹底するのは、下落幅が小さいほど元の水準に戻すのが簡単だからです。
「米国株なら長期で上昇」というのは過去のデータであって、絶対に安心という事ではありません。
実際にNYダウは大幅下落で回復に20年も掛かった過去があります。
株式が好調でも為替で負ける?外国株の抱えるドル円の変動リスク
株式については成長性を期待して外国株を投資対象とする人が増えてきました。
ここで注意したいのが為替リスクです。
最近は円安で海外資産に追い風ですが、油断は禁物です。
先ほどの各資産と野村7資産を比較した表をもう一度みてください。
野村7資産 | 先進国株式 | 新興国株式 | 先進国債券 | 新興国債券 | |
最大値(%) | 25.2 | 59.8 | 62.7 | 11.4 | 19.3 |
最小値(%) | ▲9.1 | ▲17.5 | ▲26.3 | ▲12.3 | ▲15.0 |
平均値(%) | 3.8 | 8.9 | 7.7 | 1.3 | 1.9 |
よーく見ると、野村7資産の最小値が外国債券よりも小さい数値となっています。
これは、驚きですね。
この理由は海外資産に対して“為替ヘッジあり”を実践しているので、ドル円の変化に対する影響が小さいからです。
ここで理解して欲しいのは、為替変動はイメージよりも遥かに大きいインパクとがある点です。
昨年(2020年)のドル円は最高値は112円で最安値は101円です。
10%以上も動いていますね。
ちなみに、過去最安値は2011年につけた75円です。
現在の保有外国資産が30%以上のマイナスになるイメージ・・。
これに株価下落が重なれば、円ベースでは目も当てられない惨状になります。
注意したいのは為替は株のよう日米の両方が上昇ということが無い点。
一方が上がれば、一方は下がるシーソーのような関係です。
極論を言うと果てしなくドル安円高が続いてしまう可能性もあるのです。
75円のような強烈な円高は少ないですが、100円割れくらいならば今後も普通にあると思います。
また、為替を動かす要因は複雑なので予想が難しい点も厄介ですね。
一つだけ言えるのは、コロナショックにより米国は大量のドルを供給しています。
そして財政収支と貿易収支(経常収支)がともに赤字です。
マーケットの注目がココにあたれば、唐突にドル安となる事も想定されます。
ドル安になりやすい材料が以前よりも増えている点は要注意ですね。
リスクを抑えた戦略だから強気に攻められる
私が資産を増やせた理由は、分散投資で大きく資産が目減りしない対策をとってきたことが大きな理由。
不安が小さければ自然と投資額が増えていくで、結果として上昇時の利益額も大きくなっていきます。
株式投資を重視する姿勢ですが、違う資産の債券・ゴールド(金)・REIT(不動産)も組込むことで値動きを抑制しています。
また、昨年から為替ヘッジありの商品も増やしました。
投資センスがないので、時間分散も重視しています。
私の投資に対して先行き予想をするのですが、見事に当たりません。
でも、ハズレても資産が増えていく状況が続いています。
現在の運用スタイルを守っている限りは、資産が危険にさらされることなく継続的に増えていくと考えています。
リターンではなくリスクを市場平均よりも良好に保つのが私のスタイルです。
短期的な結果は気にせずにこれからもコツコツ投資をメインにしていきます。
過去にいろいろな投資をしましたが、結局は相場に居座り続けたのが成功の理由。
そして、居座り続ける為にはリスクを抑えることが大切だと考えています。
今回は『1億円達成の秘密は低リスク戦略!私がリターン重視をやめた理由』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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