新しい年がスタートしたこともあり、投資に対して前向きに考えている人も多いと思います。
ただし、マーケットを見ると株式投資は慎重にならざるえません。
2023年前半の注目は「米FRBの利上げ停止」。
市場では3月に停止という観測もありますね。
金融政策の変更ですので、当然ですがマーケットへの影響は大きいです。
株価にとって重要な分岐点となる可能性があります。
逆に言えば、それまでの株価は大きな意味がありません。
足元で変動はありますが、利上げ停止してからでないと本当に流れが見えてこないからです。
投資家がもっとも期待するのは、株価の反転上昇。
ただし、株価に利上げ停止が織り込まれていれば、材料出尽くしで下落することも考えられます。
上げ幅を縮小して、利上げが続く可能性もありますね。
結論としては、今は相場がどう動くか予想が困難です。
23年前半は、静観するのが無難だと思います。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
利上げが停止で株価上昇は本当?しばらくは静観した方がいい
利上げが停止したら株価上昇が期待できるのは事実です。
ただし「それなら、今のうちにガンガン仕込もう」という思考はリスクが大きいので注意してください。
昨年からの相場を見ていて怖いのは、株価が金利動向だけで動いている点です。
景気低迷による企業の業績悪化などは、充分に織り込まれているようには見えません。
つまり、利上げ停止で反発した場合でも、それが長続きするかは不明。
景気低迷で再びダラダラと下がっていくことも考えられます。
この点については、実際に様子を見ないと判断できません。
昨年を振り返れば、マーケットが勝手に都合が良い判断をして短期の上昇が何度もありました。
いずれも、その後に期待は裏切られてダラダラと下げ続けましたね。
今年も同じ失敗を繰り返せば、さすがにそれは投資家の責任です。
期待(予想)だけでなく、現実を見据えた戦略が重要です。
次の項目では、23年の株式投資戦略について私の考えをまとめてみました。
米経済の底は半年後?投資を仕掛けるのはユックリでいい
金融専門家の予想では、米GDP成長率は第2四半期に底をつけて回復へ向かうというものが多いですね。
過去の株価データでは経済の最悪期に到達する少し前から上昇するので、5月~6月が米国株の底になるかもしれません。
しかし、これはあくまでも希望的観測を含む予想です。
過去データや予想が当たらないのは歴史が証明済み!
情報を鵜呑みにしてハズレた場合は、悲惨な結果が待っています。
私は半年間は静観、株式投資については早くても年後半からの計画です。
「そんなノンビリしていたら、上昇に乗り遅れてしまう」という意見もあると思います。
ただし、それは上昇相場での話です。
米経済が低迷している事実を考えると急ぐ必要はありません。
2023年の米国株に対するシナリオは大きく3つです。
1つ目は現在が底値とする考え方です。
しかし、この場合も急回復ではなく横ばいが長く続いたのちに上昇を予想。
2つ目は23年前半は下落、中盤は横ばい、後半に上昇です。
専門家はこれをメインシナリオにしているケースが多いですね。
3つ目は深い景気後退による大幅下落です。
さて、これらを見てわかると思いますが、基本的に下向きです。
最も楽観的な考えでも、横ばい状態が続くと予想されています。
つまり、足元で株価が上昇しても長続きする可能性が低いという事。
頭に入れておきたいのは早期に利上げ停止が実施されても、「量的引き締め(QT)」は継続される点です。
これは市場のマネー量を減らす行為なので株式相場には逆風。
利上げを停止しても、量的引締め(QT)は続きます。
市場に出回るマネーの量が減っていくのです。
こういった点を考えると「ノンビリしていたら、上昇相場に乗り遅れてしまう」という心配は不要だと思います。
むしろ、怖いのは上昇が短期的で、再び下落に転じることです。
今年の株式投資は出遅れくらいでちょうど良いと思います。
本格的にトレンドが変わって上昇していくならば、少しくらい仕掛けが遅くても充分に利益は獲得できます。
米国株を仕掛ける大チャンスは、ショック級の大幅下落?
米国株投資の仕掛け時期ですが、基本は年後半からだと考えています。
これは2024年に米大統領選挙が控えている点が大きいです。
選挙で勝つ為には経済が上向きになることが大切!
バイデン大統領も景気刺激策を出してくると予想されます。
また、24年には利下げ実施が有力視されており、不景気であっても株高となる可能性があります。
今年は慎重姿勢ですが、来年は明るい相場になると想像しています。
私が積極的に仕掛けるとしたら、○○ショック級の株価下落があった場合です。
これは23年シナリオだと最悪バージョン(深い景気後退)。
不動産市況の悪化を伴なって、株価が大幅下落するケースです。
このケースがチャンスというのも不思議に感じますね。
しかし、冷静に考えれば、ここは買いです。
過去を振り返れば、大規模ショックでは日米欧の中銀は大規模な緩和を実施しています。
特に米国は24年の大統領選挙を考えると、無視は出来ません。
高い確率で何らかのアクションを起こすと思います。
ショック級の株価下落に限っては、短期間で大幅反発になるというのが私の描くシナリオです。
ザッと書いてきましたが、基本戦略はユックリとした仕掛けです。
足元の株価は中長期トレンドを決めるものではありません。
短期的な動きは、無視の姿勢ですね。
今年・来年は利上げ停止や利下げが実施される可能性が高いので、それを通過しないと株価の方向感がハッキリしません。
不透明感が強い時は、予想で動くよりも実態を確認しからの方が良いと思います。
今回は【米国株は「利上げ停止」してから行動!今の株価変動に意味は無い】について書きました。
記事の中で参考になる点があれば運用のヒントにしてみてください。
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