NYダウが史上最高値更新、日経平均株価も約30年ぶりの高値となっています。
現在は投資をしている人の大多数が資産を増やしている状態ですね。
さて、私は投資歴だけは長いので、運用については様々な経験をしています。
はじめて数年は積極型だったので、短期売買では1ヶ月で数百万円の利益が出た時もありますね。
※もちろん数百万円の損切りも経験済み
しかし、現在は年々運用スタイルが堅くなってきており、市場平均よりもリターン率が下回る事が多くなってきました。
不思議なのは、上昇率は下がってきていますが、以前よりも幸せを感じる時間は増えた事です。
成績が良い方が資産が大きくなるので幸福度も高くなりそうな気がしますが、現実は正反対ですね。
私は資産の7~8割を常に投資をしているので強気に見られることも多いのですが、精神の根っこの部分は 『貯金好き』の典型 。
一攫千金よりも、安全運転で運用がしたいタイプです。
この記事の目次
人と比べていた時は、資産運用が苦しかった。
投資を始めた時の目標は「貯金よりも増えればいいなぁ」というものでした。
それが資産が増えるにしたがい「平均以上の成績を目指す」と変わっていきました。
ここで言う“平均”は日経平均株価やNYダウといった指数ではなく【個人投資家の普通以上】という曖昧なものです。
今になってみると、他人の成績と比べて一喜一憂しているのですから、かなり無駄なことに時間を過ごしたと思っています。
私がどんなにリターンを出しても、それ以上の好成績を出している人はいくらでもいます。
ガッカリする自分を慰めるためにした事といえば、成績が低迷する人を見つけて小さな優越感にひたるくらいです。
かなり恥ずかしい心理状態なので、思い出すだけで気分が暗くなりますね。
この時は周囲と比べながら投資をしていたので、成績が良い時でも常に小さな嫉妬を抱えていたような気がします。
株価が上昇すれば嬉しいのですが、『もっと、もっと・・』となってしまいゴールが見えません。
常に追われているような心理があり、資産の増減(株価)を1日1回はチェックしないと気が済まない状態になっていました。
「貯金よりも増えればいいなぁ」の根底にある心理は?
投資成績を他人と比べるメリットは、私には皆無でした。
それで自分の成績が向上するわけではありません。
逆にデメリットはありました。
それが、成績を単年ベースで考えてしまう心理状態になってしまった事です。
計算上でいえば、初年度に30%上昇すれば、2年目・3年目は小さなマイナスでも問題ありません。
しかし、他人の成績と比較している私は30%上昇しても、翌年になったら0%からの出発になります。
資産が増えても、幸福感は短い時間で終わってしまうという事です。
これに気がついた時に、自分が最初に掲げた「貯金よりも増えればいいなぁ」という気持ちをシッカリと考えるようにしました。
私の「貯金よりも増えれば・・」の前には 【元本が減らないで】 という心理が隠れていたのです。
投資なので100%の元本確保は無理にしても、それに近づけない限り私の不安は消えないという事ですね。
これを目指すにあたり、大きな一歩になったのが分散投資への転換です。
また、配当や金利収入を目的とする商品も意識的に増やしました。
高いリターンを捨てたら、私の心理が劇的に変化した。
リスクを抑えるということは、ハイリターンとの決別でもあります。
最初は分散投資のゆっくりとした成長スピードにイライラを感じました。
しかし慣れるにしたがい、大きな変化が出てきました。
それが「他の人と比べなくなった」という点です。
正確には“諦めた”ということかもしれません。
安定感を重視したのですから、成績が周囲よりも劣るのは当然。
私にとって重要なのは、他人の成績でも市場平均でもありません。
将来の生活設計を実行する為のマネープランが重要。
描いた通りに進んでいるならば、何も心配する必要はありません。
私は普段の生活を楽しみながら過ごすだけです。
この視点に立って良かったのは、 使っていいお金がハッキリした事。
『いくら貯めなくてはいけない』という脅迫心理から 『いくら迄は使っても大丈夫』 という方向に変わったのです。
将来への不安や節約ストレスが大きく軽減されたので、毎日の生活が楽しくなったのは当然の話ですね。
運用が好調なになると、寄付も積極的に行えるようになりました。
それによって私の生活が変わらない事がわかっているので、惜しい気持ちもありません。
余談:そのFP資格は意味が無い。
最近はFPの資格を取得する人も増えてきました。
しかし『全く活用できていない・・』という話も耳にします。
そういった人達に対して『自分のライフプランとそれに対する資金計画(マネープラン)は作りましたか?』と聞くと・・・
9割以上の確率で“NO”という答えが返ってきます。
これは『資格が使えない』のではなく『使っていない』という状態。
そもそも自分自身のライフプランすら分かっていない状態で、他人の将来に対して相談に乗ることなんて無理ですよね。
せっかく勉強して資格をとったならば、飾りだけにしておくのは勿体ないです。
ご自身の将来設計を作ってみることから始めてみてください。
私の運用スタイルはどんどん堅くなってきた
私は自分の将来設計を目安に運用を考えているので、投資の運用状況の細かくチェックする必要はありません。
性格がズボラということもあるのですが、値動きが違う商品を組み合わせているのでチェックしても意味がないという事情もあります。
そして、この運用スタイルに関しては年々堅い内容になってきています。
その理由は、単純に私の考えていたマネープランよりも資産増のペースが早いからです。
予想以上の成果が出てるのならば、元本が目減りするリスクを小さくした方が安心感が高まりますからね。
ちなみに、私は分散投資にたいしては、上りのエレベーターの中で各資産が屈伸運動をするようなイメージで捉えています。
各資産の値動きは上下しますが、 その土台(世界経済など)はユックリと上昇していく というものです。
冒険した投資をしなければ、自然と資産は増えていくと考えています。
今回は『資産運用はマイペースがいい!投資成績が良くても幸福とは限らない』について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
補足:私が投資情報を確認するのは基本的に週1回だけです。
私の情報収集は、基本的に週1回「岡三グローバルウィークリー」を確認するだけ!
米国株や日本株、債券などの情報や今後の戦略についてコンパクトにまとめられているので重宝しています。
多すぎる情報は投資行動にマイナスに働く場合があるので、 信頼できる情報に絞り込む ようにしています。
詳しくは別記事にまとめていますので、興味がある人は覗いてみてください。