将来のお金について不安を感じる人が増えています。
『老後資金2000万円 』が話題になっていますが、実際には各自のライフスタイルで大きく変わるのが実情。
さらに何歳まで生きるかによっても必要金額は大きく変わってきます。
年齢については最初に頭に過るのは平均寿命ですね。
厚生労働省が2019年7月に発表した簡易生命表によると、2018年の日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性は87.32歳となっています。
ただし、将来の資金計画を考える時には平均寿命で計算すると準備不足となってしまう可能性があります。
今回は老後の資金計画を考える時の目安年齢について考えていきます。
私の場合は『実年齢+平均余命+5歳』で考えています
平均寿命に関しては亡くなった人の年齢の平均値と考えてる人が多いのですが、実際にはちょっと違います。
例えば2018年の日本人の平均寿命は男性81.25歳となっていますが、これは0歳児の男子が何歳まで生きられるか推計したものです。
つまり、現在の年齢が40歳や50歳の人にとっては参考にならない数値と言ってもかまいません。
老後のマネープランでは、年齢ごとの“あと何年ぐらい生きられの?”という期待値である平均余命を使います。
例えば40歳男性の平均余命は42.2年となっているので、40歳+42.2年=82.2歳という数字が導けます。
これを見ると、平均寿命よりも長くなっていますね。
具体的に各年齢の男女の平均余命から、予測をしてみましょう。
(年齢+平均余命の年齢)
現年齢 | 男性 | 女性 |
40歳 | 82.2歳 | 88.0歳 |
45歳 | 82.4歳 | 88.1歳 |
50歳 | 82.7歳 | 88.3歳 |
55歳 | 83.2歳 | 88.7歳 |
60歳 | 83.8歳 | 89.0歳 |
65歳 | 84.7歳 | 90.0歳 |
※参考資料:平成30年簡易生命表
いずれの年齢で見ても、平均寿命よりも長いことが分かります。
基本的に年齢が上昇するに従って寿命予測も伸びていくので、段階的に資金計画は見直すのが理想です。
ただし、神経質になりすぎるのもよくないので節目の時にチェックする程度でよいでしょう。
一般的には65歳を定年の目安と考える人が多いので、50歳くらいで老後資金に関して確認しておくといいですね!
この段階であれば65歳まで15年もありますので、老後資金の準備が思ったように進んでいなくても十分に巻き返しが可能です。
さらに、 60歳の時にも資産チェックしておくと、定年後の生活が考えやすくなります。
資産計画が予定通りであれば65歳から取り崩しの生活でOK。
資金に不安があるようならば、 働く期間を延長して資産の取り崩しを先延ばしにする方法もあります。
定年後も継続的に働く場合であっても『何歳まで頑張れば大丈夫』と事前に分かっていれば、気持ちの余裕が全然違いますね。
老後資金2000万円という話がありますが、これは65歳までに2000万円の現金が必要という話ではありませんので、焦って無理しすぎは禁物です。
老後資金の計画が『予想寿命+5歳』の理由は?
平均余命でマネープランを作成するのがFPもいますが、私は予想寿命+5歳にして少し余裕を持った計画を作るようにしています。
やはり、 予想よりも少し長生きすることを想定して準備しておくと安心です。
実際の話として、平均余命でピッタリ亡くなるケースは少ない話。
例えば、寿命年齢には寿命中位数という数字があります。
ザックリ説明すると『日本の半分の人はこの年齢まで生きてるよ』という数値。
平成30年だと男性84.23歳、女性90.11歳となっています。
平均寿命と比べて2~3歳くらい上ですね。
将来は不確定ですので深く考えすぎてもしょうがありませんが、男性であれば90歳・女性ならば95歳くらいを目安にライフプランを作るのが良いでしょう。
老後資金の準備としてiDeCoは積極的に活用すべし!
将来のことが不安に感じながらも、老後資金の準備が後回しになっているケースが目立ちます。
特に家庭でお子さんがいるケースでは、 教育資金や住宅資金などに一所懸命になってしまいご自身の老後費用が手つかずになっているケースが多いですね。
『教育資金が一区切りついてから老後資金の準備』と考える人も多いのですが、 スタートが遅いほど選択肢が限られてきます。
個人的にはiDeCo(個人型確定拠出年金)は月に数千円程度でもいいので実施して欲しいと思います。
関連:《iDeCo》個人型確定拠出年金のメリット・デメリットをFPが解説
『月に数千円くらいじゃ・・』『今から開始しても・・』と感じる人もいるとおもいますが、金額や時期は関係ありません。
私は社会福祉士として高齢者の相談業務も行っていた経験から言うと、月に5千円~1万円余裕があるだけでも生活は全然違ってきます。
今からだと遅い・・、月に数千円だと・・、なんて思考は即停止!
仮に老後資金2000万円を目標にして最終的に1000万円しか準備できなかったとしても、1000万円分の余裕があれば様々な方法がとれます。
実際に500万円までしか準備できなかった人でも、働きながら楽しく暮らしている人もいますからね。
金額や年齢に関係なく、準備を開始することが大切です。
資産取崩しの生活が本格的に始まってからだと、本当に手段が限られてしまいます。
老後の不安を解消したければ行動あるのみ!
今回は「老後資金を平均寿命で計算するのは危険!FPが95歳までの計画を作る理由」について書きました。
老後資金の準備で参考になる点があればヒントにしてみてください。
現在のiDeCoは限度額が月単位から年単位に変わったので、柔軟な積立が可能!
毎月5千円でボーナス時(年2回)は3万円 という方法もできます。
あるいは、ボーナス時だけという方法も可能!
掛け金についても1年に1回の見直しが可能ですから、生活リズムに合わせて変更することもできます。
過去の税制優遇制度を見てもこれだけの好条件が揃っているものはありませんので、積極的に活用してみてください。
また、私はFPだけでなく社会福祉士としての仕事もしていたので、老後生活の相談も数多く受けてきました。
その中で感じたのは、『お金があるからといって、幸せになるとは限らない。ただし、お金があれば選択肢が増える』という事です。
「質素な生活を心がけている」と「質素な生活しか出来ない」では、結果が同じでも精神的なユトリが全く違います。
iDeCoという将来に向けて非常に良い制度があるのですから、活用しなければ勿体ないというのが私の考えです。
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