市場からは、日経平均株価の25,000円突破は既定路線で30,000円も射程圏内という強気な意見も聞こえてきます。
世界経済が良好な点から考えて、期待できる年という点では異存はありませんが、過剰すぎる期待は禁物!
日本市場が下落リスクの材料を抱えている点は頭に入れておくべきです。
投資は100%の確率ではないので、万が一に備える事は重要な事。好スタートで大きな盛り上がりを見せる中、敢えて日本株のマイナス要素を取り上げていきます。
この記事の目次
2020年の経済成長見通しは回復基調、でも日本は・・
今年の大発会は、世界の主要市場は際立つ強さでした。しかし、これは実体経済を映したものでしょうか?
IMF(国際通貨基金)より成長率見通しが発表されています。確認してみてください。
2020年 | ※2021年 | ※2022年 | |
世界 | ▲3.1% | 5.9% | 4.9% |
先進国 | ▲4.5% | 5.2% | 4.5% |
米国 | ▲3.4% | 6.0% | 5.2% |
ユーロ圏 | ▲6.3% | 5.0% | 4.3% |
日本 | ▲4.6% | 2.4% | 3.2% |
新興国 | ▲2.1% | 6.4% | 5.1% |
中国 | 2.3% | 8.0% | 5.6% |
インド | ▲7.3% | 9.5% | 8.5% |
※2021年・2022年はIMF予想(2021年10月12日)
※前回7月より21年の世界経済見通しは0.1%の下方修正。
どうでしょう?残念なが日本は世界の成長から取り残されている印象があります。
日本の潜在成長率は1%程度しかありませんので、現在の株価だけで中長期の期待を寄せるのはチョット厳しい印象です。
東京オリンピックという明るいニュースはありますが、消費税対策のポイント還元は6月末で終了予定です。
消費活動の停滞が、時間差でくる可能性も否定できません。
日銀の施策は現状維持が困難?
日銀の異次元緩和は当面は継続される見通しです。
これは逆に言えば、どこかで終了するという事でもあります。
やはり、非現実的な目標を立てすぎているので、どこかで変更は避けられないと思います。
例えば「2%の物価安定目標」ですが、これはバブル経済の時の水準。普通に考えてそれを安定目標というのは・・・ですね。
また、世界中が緩和に向かっている状態なので日本のアドバンテージは小さい印象です。
現在の世界経済が好調から不調に転じた時を想像してみてください。
米国は再度緩和を実行できますが、日本は既にフル全開の状態なので大きな施策が出来ません。
その際には株価や為替が大きく変動するリスクがあります(悪い方へ)
世界の影響をモロに受ける市場
最近は株価と為替変動の関係性が薄れてきたという意見が多いのですが、やはり円高に大きく動いた時などは日経平均株価はそれに引っ張られる傾向があります。
そして、現在は機関投資家やヘッジファンドはアルゴリズム取引では、世界のどこかで紛争などが起きた時には「円を買う(円高になる)」設定になっているという話です。(現在については確証がありません)
ちなみにアルゴリズム取引とは、コンピューター株価の分析データから自動的に売買をする仕組みでです。つまり人が介入しないので問答無用で行われます。
では紛争などが起きる火種といえば・・たくさんありますね。
身近な所では北朝鮮の動きですが、世界的にみればロシアとウクライナ、トランプ大統領のエルサレム発言も波乱要因。
また、3月にはイタリア総選挙、10月には米国中間選挙ですので、こちらも結果によっては株価・為替に対してマイナスに動く可能性があります。
良くも悪くも日本の市場は海外の影響を受けやすい特性があるので、自国の状況に関係なく株価がマイナスに動く事がある点は頭に入れておく必要があると思います。
投資は守りながら突き進む!
今回は「警戒せよ!日経平均株価が堅調に上昇する予想は安易すぎる」について書きました。参考になる点があれば、利用してみてください。
ちょっと文章がネガティブになってしまったのですが、油断禁物という話です。
基本的に2020年に対しては強気!
素直に進めばプラスと予想しており資産増の期待が大きい年です。
守りながら投資と言っても、なかなか難しいと思いますが個別株などでは逆指値は徹底しておく方が良いですね。
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