日本の株式市場は、売買代金の6~7割は外国人投資家が占めるような状況。
海外市況が相場を動かす要因となるケースが強くなってきています。
さらに日本としては、貿易輸出国の1位と2位である中国とアメリカが喧嘩をしているような状況ですから株価の上値がどうしても重くなってしまいます。
逆に言えば、中国とアメリカの関係が修復へと向かっていけば、出遅れている日本市場にとって追い風が吹く可能性があります。
トランプ大統領は大統領選があるので景気低迷だけは避けたいのが本音!
米中の緊張関係も緩和へと向かうと予想しています。
さて、IMFの経済見通しでは、2020年の日本は+0.5%です。
この見通しは2019年10月発表分ですから、米中貿易交渉に関する進展については含まれていません。
足元では不安を煽るようなニュースも多いのですが、個人的には気にするようなレベルの話はないと思っています。
実際の話として、東京オリンピックのインバウンドや公共事業(災害対策・修繕)が増える予想もあるので、 2020年相場は好調に推移するという意見も増えてきました。
今回は過去のデータから、日本株の仕掛けや売却の目安について考えていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
日本株は仕掛けのポイントが分かりやすい?
米国株は何十年にわたって右肩上がりを継続していますが、日本株は横ばい状態なので長期で投資するには慎重にならざるを得ません。
一時的に株価が上昇することもあるのですが、なかなか長続きしません。
逆にズルズル下がり続けるかと言うと、一定水準まで来ると反発していきます。
私は長期投資がメインなので日本株は敬遠していますが、スポット取引は年に数回実施しています。
この理由としては、短中期で見ると“下げ止まり目途”や“株価のピーク”が予想しやすい市場だと考えているからです。
私自身が売買を仕掛けるサインとしている目安があるので、紹介していきたいと思います。
尚、今から書いていく事は個人的な考えですので、 投資する際はご自身の判断で行ってください。
仕掛けのポイントは、日経平均のPBRを参考にする
冒頭で米中関係が修復に向かえば“日本市場に追い風が吹く”と書きましたが、一本調子で上昇する可能性は低いと思っています。
トランプ大統領のツイートや交渉の駆け引きもありますので、一時的な急落というのは頻繁にあると考えています。
この急落時に仕掛けるのがポイントなのですが、問題はどこまで下がるかですね。
底値で買うのは無理としても、将来的にプラスが見込める位置が頭に入っていると判断がしやすいと思います。
私がこの判断として利用しているのが 日経平均株価のPBR(株価純資産倍率) です。
PBRは株価の割高か割安かを判断する目安として利用される指標。
一般的に「PBRが1倍未満なら割安」と言われています。
ただし、 現在は個別株でPBR1倍未満の企業はゴロゴロしており、必ずしも買いチャンスだとは言えません 。
このような状況にあって、例外的にPBR1倍が強く意識されいる箇所があります。
それが日経平均株価に対するPBRです。
2014年1月からのPBR推移を確認してみてください。
PBR1倍に近づいてくると、反発する傾向にあります。
買付としては1倍割れが理想ですが、実際にはその前に上昇に転じることがほとんどです。
データを見る範囲では1.1倍を下回ったあたりから、ちょっとずつ購入していき1.05倍 付近で強めに買い付けるというパターンが良さそうですね。
この時に買うのは、普通に考えれば日経平均株価に連動するETF。
もっとも、このラインが日本市場の反発ラインと考えているので、狙っている個別株がある時はそちらを購入します。
日経平均株価のPBRを頭に入れておくと、購入後にさらに下がってしまっても慌てずにジックリ待てるようになるのもメリットです。
売却の目安は、日経平均のPERを参考にする
購入したら次に考えるのは売却です。
長期投資ではライフスタイルによって出口戦略も変わりますが、中短期では「ここまで上昇したら売る」というのを決めておいた方が良いですね。
この 売却ポイントはPER(株価収益率)を目安 にしています。
買いの時はPBRでしたが、売却時はPERでちょっと違う指標です。
個人的には、日経平均株価の上値ピークはPER15倍を目安にしています。
2014年1月からのPER推移を確認してみてください。
過去5年の日経平均PERは約14.5倍となっていますが、ここ数年をみると13.5倍くらいに見えますね。
私自身は14.5倍くらいから売却を検討して、最大に保有しても15倍までという感じです。
ちなみに、PERから株価水準はすぐに導けます。
新聞やWEBで日経平均のEPS(1株当たり利益)が発表されているので、その数字にPERを掛け合わせるだけです。
例えば、11月の日経平均EPSは約1670円前後でした。
この1670円に14.5倍(PER)を掛けると24,215円となります。
PER15倍を目標にするなら1670円×15=25,050円ですね。
日経平均の売却ポイントとしては、現時点だと24,000円を超えてきたら徐々におこなっていき25,000円まで上昇したら一旦手じまいというイメージですね。
勿論、個別株の投資で好材料が出ていればホールドでも問題ありません。
私の場合は単純に個別株の研究がシッカリできていないので、市場全体(日経平均)がピークをつけたと思ったら売却という方法をとっています。
日本株は必ず下げ止まる?日銀のETF買いに注目しよう
日本市場は海外からの影響が強くなってきており、予想するのが難しくなってきました。
好業績の企業であってもNYダウが急落したり、円高に振れると引きずられるように株価が下がってしまうこともあります。
ただし、一方で 日銀が強烈な買いで下支えしてくれるので不安も小さい のが特徴です。
これは外国人投資家も含めての共通認識でもあるので、一定の水準まで下がるとETF買いの期待から反発する傾向があります。
日銀は市場全体を購入するので、銘柄選択でミスがあっても救済される(上昇する)可能性があるのも魅力。
日本株の将来性について不安視する声も多いのですが、下支えがある事を考えると予想以上に安心感がある市場です。
今回は「米中交渉の進展で日本株に注目!仕掛けのタイミングと売却の目安は?」について書きました。
参考になる点があれば、投資のヒントにしてみてください。
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