★Photo by kaoru:西陣魚新
私の楽しみである“高級料亭”に突撃するシリーズです。
今回は京都の「西陣魚新」さん。
こちらは、安政二年創業で明治維新まで宮中のお料理司として仕えた由緒ある老舗料亭です。
大正天皇や昭和天皇の大礼のお料理を担当した天皇家ゆかりのお店。
堅い雰囲気のイメージですが、実際に行くと拍子抜けするほど敷居が低いのでビックリすると思います。
料理が美味しいのは勿論ですが、女将さん、若女将さん、仲居さんなどスタッフ方々が皆さんとても気さくなんです。
京都では観光客を意識したお店が増えてきましたが、西陣魚新さんは地元の人から愛されているお店。
私が訪問した時も大半が地元の人でした。
「西陣魚新」さんは、京都旅行に出かける人には注目のお店です。
この記事の目次
天皇家ゆかりの有識料理!お店のノリは関西系です。
私は京料理に対して以前は“京野菜”や“おばんざい”などのイメージしか持っていませんでした。
しかし、実際に訪問してみるとお店ごとに味や雰囲気に個性があります。
何でこんなに違うの?と思ったら、京料理は大きく3つの流れがあるようです。
お寺などで修業の一つとして作られる精進料理、茶道の茶事として出される懐石料理、そして御所の貴族の食事に由来される有識(ゆうそく)料理です。
これら3つが混ざり合って現在の京料理があるのですが、どこに重きを置いているかによって特色が出てきます。
今回の「西陣魚新」さんは、有識(ゆうそく)料理がルーツとなっているお店。
そして、場所は高級絹織物の西陣織発祥の地にあります。
訪問した時は老舗の店構えと艶やかな着物を来た女性のお出迎えに大緊張!
西陣エリアだけあって、スタッフの着物がとても綺麗です。
『完全に場違いだ・・』と不安になりました。
しかし、お店の方々は関西系のノリで堅苦しさはありません。
料理の説明をしてる時も、『さて、ここでクイズです!』みたいな話があって和みました。
たぶん、緊張している様子を察して配慮してくれたのだと思います。
老舗料亭ですが、かしこまった雰囲気はありません。
地元の人から愛されている理由がすぐに理解できました。
やっぱり料理は一級品!この値段で大丈夫ですか?
夫婦二人で訪問したのですが、私達が予約したのはランチでもっとも安い【西陣弁当】です。
消費税・サービス料込みで4680円。
今年に入って各料亭ではメニューの値上げが相次いでいますが、「西陣魚新」は現状維持で頑張っています。
もちろん、一般的な食堂のランチから考えれば高いのですが、超有名な老舗料亭ということを考えればリーズナブル。
案内されたのは、10畳くらいあるユッタリとした個室でした。
大広間で食事だと思っていたのでビックリ・・。
部屋の窓からは庭が見えてとても贅沢ですね。
★Photo by kaoru:西陣魚新
中庭には、藤原定家がお茶に使ったという井戸があり、室内には冨岡鉄斎や与謝野晶子等の書も飾られています。
また、2階には天皇の大礼のお料理を再現したコーナーなどもあって、小さな美術館に来たような雰囲気です。
こららは、食後にジックリ見学させてもらいました。
さて、いよいよ本番のお料理についてです。
【西陣弁当】については、こじんまりした物をイメージしていたのですが・・、
かなり凄い量で驚きました。
最初に出てくる尽き出しから、とても上品です。
さすがの逸品です。
テンションが上がりまくりです。
そして、吸い物も来ます。
これも美味しい。
凄く手の込んだ料理ばかりで、注文を間違ってしまったかと思いました。
そして、いよいよ主役の【西陣弁当】です。
西陣弁当は上品な味で、量もてんこ盛り!
西陣弁当は一般的な松花堂弁当のような正方形をイメージしていましたが、少し違いました。
大きなお重の箱なのですが、ひし形ですね。
お盆からはみ出すくらい大きい!
仲居さんが蓋を開けると、ドーンとお料理が並んでいて迫力満点。
これは、現物をみると相当大きいです。
深さもあるので、凄い量になります。
一角だけアップで写真を撮ってみました。
メチャクチャいっぱい入っています。
しかも、一つ一つが丁寧な仕事で何を食べても美味しい。
イメージしていたお弁当より数倍すごいのが出てきました。
女性だと完食するのは難しいかも・・
私はご飯が食べきれませんでした。
美味しいだけに、残すことに対して申し訳ない気持ちに・・。
お膳を下げにきた仲居さんにも『残しちゃってゴメンナサイ』と謝りました。
それに対して返答は『女の子はその方が可愛くていいのよ、キャシャで羨ましいわ~。私なんて〇×▲・・』と明かるい雰囲気で対応してくれます。
ちなみに、マスクしながらの仕事については『これ(マスク)は年齢が誤魔化せて、なかなかいいのよ♪』と言ってました。
さすが、頭の回転が速いですね!
老舗料亭の仲居さんは、会話一つをとっても機転が利く人が多いです。
運が良ければ、抹茶のサービスがあるかも?
この後には最後の締めで水物(デザート)が出てきます。
新鮮な果物を使ったゼリー。
別腹が発動して、ペロリと食べてしまいました(笑)
本来は、これで終了なのですが・・。
今回は特別にお店からサービスがありました。
それが、抹茶と和菓子。
春と秋に限りサービスしているという事です。
(メニューには載ってません)
甘い和菓子と抹茶の苦みが最高です。
このあとに店内も見学させてもらって、建物や歴史を堪能。
小さな美術館みたいな雰囲気で素晴らしいです。
最後も丁寧にお見送りをしていただき、大満足のランチとなりました。
食事中は和やかな雰囲気を演出していますが、最後はシッカリとした挨拶。
締めるところは締めて. 緩めるところは緩めてという感じですね。
『伝統や歴史、京都の人柄や雰囲気、そして美味しい料理』
これらが、食事をする中で全て感じられるのが【西陣魚新】さんの魅力。
お値段がとても安く感じたことは言うまでもありません。
今回は「西陣魚新」ランチの味とボリュームに大満足!さすが天皇家ゆかりの老舗料亭 について書きました。
京都に出かける予定がありましたら、ぜひ足を運んでみてください。
また、おせちも人気があるので、お店まで行くのが難しい人はそちらを注文するのも良いと思います。
西陣魚新監修 和風おせち料理 三段重
出典:郵便局のおせち特集
価格 | 価格 23,480円(税・送料込み) |
注文期限 | 23年12月14日まで(ネット申込) |
内容 | 和風3段重 / 冷凍 |
目安人数 | 3~4人前 |
品目数 | 53品 |
サイズ | 197mm×197mm×高さ53mm×3 |
補足 | 京都の老舗料亭・仕出しも人気 |
【一の重】
いか黄金焼き/市松かまぼこ/伊達巻/梅麩甘露煮/国産焼車海老/ぶり照焼/松麩甘露煮/ドライトマト赤ワイン煮/豚角煮/梅人参旨煮/鱧木の芽味噌焼/照焼帆立/龍皮巻/たたき牛蒡/小鯛桜花漬/花餅 紅梅/飯だこ桜漬/子持昆布
【二の重】
ショコラテリーヌ(金粉飾り)/ハスの芽梅酢漬/黄金にしん/紅白梅松葉/鶏三色巻/花餅 白梅/筍旨煮/子持鮎甘露煮/味付巻湯葉/紅白花こんにゃく/オクラ醤油漬わさび風味/空豆甘煮/梅人参旨煮/松前漬/味付数の子/椎茸煮/太刀魚八幡巻/梅くわい/味噌胡桃/田作り奉書/合鴨スモーク/スモークサーモン
【三の重】
いくらなます/麩饅頭ゆずあん/蟹爪柚庵焼/若桃甘露煮/丹波篠山産黒豆(金粉飾り)/ドライトマト赤ワイン煮/菜の花辛子和え/鮑の旨煮/蓮根煮/紅鮭昆布巻/きんかんさわやか煮/金ごま角煮/さつまいも甘露煮/京壬生菜と柚子のちぎり天/梅麩甘露煮/渋皮栗きんとん
おせちの伝統料理はもちろん、車エビや鮑・蟹爪など高級食材もギッシリ!
紅鮭昆布巻き・鮎の甘露煮など料理の「技」が堪能できます。
数量に限りがあるので、希望する人は早めに申込をするようにしてください。
公式西陣魚新監修 和風おせち料理 三段重