今年も残り1ヶ月を切りました。
現在は来年の運用方針について考えているところです。
主要部が世界分散の積立投資なので、基本的には例年どおりです。
ただし、サブ投資の中心である米国市場に対しては考え方を変えるつもりです。
結論から言うと、グロース株の代表的な指数である「NASDAQ100」への定期買付は中止します。
代表銘柄としては海外ETFなら【QQQ】、投資信託だと【iFreeNEXT NASDAQ100インデックス】などです。
今回は2022年の投資方針から「NASDAQ100」を除外する理由について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
「NASDAQ100」は期待が大きい!でも、不安も大きくなっている
「NASDAQ100」はAIやクラウドなどの優良グロース株(成長株)が多く含まれています。
10年-20年と続く長期テーマですので、未来は明ると考えています。
私は超長期の視点で投資をしているiDeCo(個人型確定拠出年金)では、【iFreeNEXT NASDAQ100インデックス】を選択しています。
この部分は変更する予定はありません。
「NASDAQ100」の長期成長については自信を持っているということです。
ただし、金融緩和で溢れたマネーが流入しすぎている印象・・。
成長株は元々割高ですが、それを勘案しても警戒すべき水準だと感じています。
株価上昇の期待は継続していますが、いつ低迷期に突入しても不思議ではありません。
私は安全性を重視するスタイルなので、下落する可能性が高まっている銘柄は比率を減らしていく考えです。
尚、これは新しい買付を停止するという話です。
ナスダック100の投信やETFを売却するという事ではありません。
今まで買付してきた分は、今後も継続保有します。
目的は全資産に対するグロース株の比率を下げることで、ゼロにすることではありません。
決断に至った理由は「レバナス」という言葉です。
私は投資についてブログやSNSは基本的に見ないので、投資で流行っていることに気が付けないことが多いです。
最近になって知ったのが「レバナス」ですね。
NASDAQ100指数にレバレッジをかけて運用される銘柄の略称。
私は全然知らなかったのですが、米国株関連のブログやツイッターでは普通に使われているようです。
驚くことに、証券会社などでも「レバナス」という表現が使われるケースもありました。
こういったリスクが高い商品が当たり前のように浸透してきた時は要注意だと思います。
簡単に言うと「この銘柄が正しい」と疑いもなく考える人が増えてきているので、株価が割高になってしまうことが多いのです。
こういった銘柄が崩れた時は、株価下落の低迷が長く続くケースが多い・・。
11月の段階でIT関連のアクティブ投信を全売却したのは、その懸念があったからです。
ちなみに、海外では「日本人が買い始めたら注意(逃げろ)」なんて言われることがあるそうです。
「株式の知識が無い人が買い始めたら天井だよ」みたいな意味ですね。
さて、現状のNASDAQ100指数はどうでしょう?
日本人に限った話ではなくブームのような状態になっているように見えます。
従来の価値判断からは乖離してきている点を考えなくてはいけません。
私はNASDAQ100に期待していますが、「レバナス」という言葉が当然のように使われている状況をみてリスクが高まっていると判断しました。
尚、ハイリスク・ハイリターンを好む人が増えている傾向は、ETFの人気ランキングにも表れています。
12月3日時点の保有人数ランキングでは、レバレッジ型ETFがランクイン。
これは、私が集計するようになってから初めてのことです。
投資環境はグロース株に向かい風の状況へと向かっている
自分の投資をしている商品については、ついつい判断が甘くなりがちです。
私も例外でなく無意識に都合が良い情報を集めてしまうこともあります。
「NASDAQ100」を定番投資から除外する決断してからは、グロース株にとって不利な市場へと向かっていることを認識できるようになりました。
少し前迄は世界中でロックダウンが実施され、従来から既存企業は業績が大きな打撃を受けました。
その影響が小さかったのが、IT関連の事業です。
業績がプラスになった企業も多いですね。
それに加えて世界中にマネーが余った状態になり、歴史的な低金利となりました。
グロース株にとっては過去に例が無いほどの追い風状態だったわけです。
しかし、足元は少しづつ変化しています。
インフレの不安が高まっており、利上げも予想より早く実施されるかもしれません。
金利上昇は成長株にとっては不利な状況ですので、マネーが逃げる可能性があります。
もちろん時間経過で回復の期待はあるのですが、割高水準からの下落の場合は低迷が長くなる可能性があります。
もっとも、グロース株が全滅するとは考えていません。
優秀な銘柄は上昇を継続するので、銘柄選定が重要になっていくと考えています。
尚、私はアルファベット(GOOGL)だけは積立買付を継続していきます。
これは単純に「テスラの車が無くても大丈夫だけど、グーグル検索が無くなると困る」と考えているのが理由。
日々の生活を支える基盤(インフラ)として見ているという事です。
そもそも、世界株式やS&P500には成長株が含まれている
「NASDAQ100」などの成長株を重視したテーマ型の銘柄は、株式市場の状況が正常に戻るまでは見合わせる予定です。
ただし、S&P500に積立をしているので、そこにも成長株は含まれています。
市場全体に投資をしたほうが、成長株やバリュー株も自動的に比率が変わるので細かいことを考えなくてすみます。
利上げの有無などの見通しが分かりずらい時期ですので、それだけで充分ですね。
投資については各自で考え方が様々ですから、これが正解といっものは存在しません。
私は資産が目減りするのは避けたい性格なので、不安要素は投資対象から削る考えです。
結果的に地味な投資になってしまうのですが、この積み重ねが現在の資産に繋がっています。
これからもコツコツ投資を中心に資産運用を継続していきます。
今回は「2022年 投資方針の転換!買付戦略からグロース株を除外します」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
尚、NASDAQ100に定期的に投資したきたぶんは、来年から【楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)】の積立にまわすようにします。