2022年になり、成長株に急ブレーキが掛かりました。
昨年まで株式市場を牽引していたGAFAMも失速・・
年初来リターンはいずれもマイナスとなっています。
※基準日:2022年2月18日
・アルファベット(GOOGL) -9.3%
・アップル(AAPL) -6.3%
・メタ・プラットフォームズ(META) -38.3%
・アマゾン(AMZN) -8.4%
・マイクロソフト(MSFT) -14.0%
それに対して堅調なのが、ここ数年は存在感を失っていた往年の優良株。
米国株全体が低迷する中でもプラスを維持する銘柄もあります。
NYダウの銘柄で構成する「ダウの犬」戦略も今年は好スタートとなっています。
グロース株からバリュー株への主役交代が鮮明な状態。
今回は米国株市場の現状、資産分散の重要性について書いていきます。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
成長株が失速!でも、「バリュー株なら大丈夫!」とも言えない。
2022年に入り、グロース株よりもバリュー株の方が有利という情報が目立ちます。
実際の状況を確認する為に、バンガード社の海外ETF3銘柄を比較してみました。
・【VTV】米国バリューETF(バリュー約350銘柄)
・【VOO】S&P500ETF(米国市場平均)
・【VUG】米国グロースETF(グロース約270銘柄)
年初来からの値動きが以下になります。
基準日:2022年2月17日
年初来の動きを見ると、バリュー株がグロース株を大きく上回っています。
具体的に数字を並べると以下のようになります。
年初来リターン | 最大下落率 | |
バリュー(VTV) | -2.0% | -5.2% |
市場平均(VOO) | -8.0% | -9.7% |
グロース(VUG) | -13.5% | -15.9% |
この表を見て「やっぱりバリュー株が強い」と感じる人もいると思います。
ただし、ここで1つ注意して欲しいことがあります。
それは、バリュー株もマイナスになっているという事実。
確かにグロース株との比較ならば、圧倒しています。
市場平均インデックスの成績に対しても、上回るパフォーマンス。
でも、マイナスなんです。
「株式市場全体が下落する時は、全ての銘柄がそれに引きずられる傾向がある」という点も認識する必要があります。
市場全体が上下のどちらに向かっているかを見極めることが重要ですね。
資産運用では、値動きが違う商品を組合わせるが基本。
私が投資をする理由は、資産を増やす為です。
市場平均を上回っても資産が目減りすれば、成功とは言えません。
成長期待から考えれば株式が有力候補ですが、上昇が100%保証されているわけではありません。
優良銘柄であっても株式市場全体の低迷が続けば、それもマイナスに沈む可能性があります。
資産全体が目減りすることを避けたいならば、株式以外の資産も組合わせていくことが重要。
一般論として反対の値動きをする傾向が強い資産は債券ですね。
しかし、残念ながらこちらも年初来はマイナスとなっています。
また、不動産のREITも株式とは相関性が低いのですが、こちらも低迷・・。
年初から好調なのはゴールド(金)・コモディティですね。
地政学リスクが高まっていることが追い風になっています。
今年に入って低迷している資産をみると、昨年まで緩和マネーが流れ込んでいたものが目立ちます。
一方で、出遅れていた資産が上昇している状態。
ゴールド(金)も金融緩和の恩恵はありましたが、株式や暗号資産と比べるとプラスの影響は小さい状態でした。
「ゴールドが最高値」というニュースについても、これは円ベースの話。
前回高値の2020年はドル円が103円台まで円高になったこともあるので、今回の高値は為替の影響が大きく作用しています。
実際にNY金相場で確認してみると1トロイオンスで約1900ドル。
2020年半ばにつけた過去最高値は約2050ドルです。
「金が高騰」と言われていますが、高すぎる状態とは思えません。
上値を追う余力は充分にあると考えています。
ただし、現在の市場は地政学リスクや米金融政策などに対する投資家心理が主要因となっている点は注意したいですね。
これはゴールドに限らず個別株やETFでも同じですね。
心理的な要因でプラスとなっている銘柄は、風向きが変わると資金が一気に逃げる事があります。
私はリスクヘッジの為に、逆指値を徹底するようにしています。
分散投資を徹底したら、運用のストレスが無くなりました
年初から株式市場が低迷しているので、資産が目減りしている人も多い状況。
私の資産につていは、良くも悪くも横ばいです。
保有する資産の中では株式とJ-REITがダメージを受けていますが、ゴールドを強化してきた事がプラスとなりました。
また、現物債券を多く保有しているので金利収入も資産維持に貢献しています。
2月はインカム収入(分配金と金利)が多かったのもラッキーでしたね。
資産が維持できている理由については、「予想が当たったから・・」ではありません。
ゴールドの上昇とインカム収入が不調資産を補ってくれたのが理由。
私の相場観と予想は、空回りが続いています。
でも、それでいい のです。
そもそも「リターンは平均以下でもOK!でも、資産が減るのはNG」という考えで資産運用を行っています。
足元のゴールドもいつまで好調が続くかは分かりません。
でも、金価格が下がった時には、株式やREITといった別の資産が元気になっていると思います。
※金ETFは逆指値をしています。
私の手法では全ての資産が上昇するケースは稀なので、自慢できるような成績を残すのは難しいです。
その代わりに、市場が不透明な時でもマイペースで運用が行えています。
今年は波乱の年になりそうなので、リターン率は昨年よりも期待できません。
でも、通年の利益額はプラスが達成できると考えています。
投資センスが無いことで行き着いた分散型スタイルですが、結果的に私が望んだ心穏やかな運用となっています。
米国株に関しては投資タイミングよりも、継続的な買付を重視しています。
相場環境が良い時も悪い時も、コツコツと買っていくのが私のスタイル。
市場の動きは気にしないで、現在のスタイルを淡々と継続していこうと思います。
今回は「今年の米国株はバリューが強い!でも、それが正解とも言えません」について書きました。
記事の中で参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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