久々にFP業務に関する記事です。
新型コロナウイルスに伴い自粛状態でしたが仕事は徐々に再開しています。
さて、今回は高齢者が抱える問題から考えるFPの役割について書いていこうと思います。
日本では将来に対して不安を抱えている人が多いですね。
お金の心配もありますし、健康への不安、介護といった問題など考え出したらキリがありませんね。
そして、日本人の多くは 年齢を重ねるに従って幸福度が下がる傾向 があります。
こんな話を聞くと、年をとるのが怖くなります・・
しかし、これは世界的に共通する話ではありません。
米国では30代~40代を底にして、年齢を重ねるに従い幸福度が増していく状態。
今回は、FP業務の中で高齢者から好評の話について書いていきます。
この記事の目次
日米の【年齢による幸福度推移】の差が酷すぎる
記事の冒頭で日本と欧米では、年齢を重ねた時の幸福度に大きな差があると書きました。
ちょっと古いデータになるのですが、平成20年度『国民生活白書』に 面白い比較がありますので確認してみてください。
出典:平成20年度『国民生活白書』より
表を見るとハッキリとした違いがありますね。
米国の場合は老後に対して明るい未来を感じますが、日本のグラフは見ていると気分が暗くなります(年を重ねるほど不幸?)。
平均年齢が伸び続けている状況で人生100年時代と言われていますので、日本もアメリカのようになって欲しいですね。
私の実感としては高齢者の全員が幸福度が下がってるのではなく、二極化しているというのが現実だと思います。
私が接点がある人は年齢を重ねるにしたがい生き生きしていく人が目立ちます。
こういった方の共通点としては、“お金”に関しての不安が小さいという点は無視できません。
FPとしては、ド真ん中でお手伝いできる点ですね。
お金の不安は、本人の行動で解決できる問題です。
将来の不安に関するアンケートをみると、“お金に関して”がトップで、2番目に“健康に関して”となるケースが多いですね。
ここで重要なのは、“ 最大不安のお金についは自分自身の行動で解決できる ”という点です。
例えば、老後に向けて3万円の預金や投資をすれば、将来はその分だけ贅沢(余裕)ができることは誰でも分かりますね。
将来の年金を上乗せする方法に関しては、iDeCo(個人型確定拠出年金) や つみたてNISA が有力です。
少し話が脱線しますが、日本では「年金が少くて生活できない」なんて話もありますが、私は諸外国と比べて悪条件とは考えていません。
例えば、ドイツは高福祉で有名ですが、年収500万円~1000万円くらいで考えれば日本よりも税負担は2倍以上。
つまり、日本では取られるべき税金が少ないのですから、その分を将来の為に預金や投資に回すのは当たり前とも言えます。
単純に老後資産の準備という話をすると、先が長すぎてイメージできない人もいます。
こういった背景を説明すると資産運用の必要性が理解してもらえる事が多いですね。
高齢者にとって“相談できる人がいる”のは大きな安心感です。
お金に関する不安については、事前準備ができることなので積極的に実行してほしいと思います。
ただし、 お金だけでは老後の不安が消えません。
私は日本人が年齢を重ねると幸福度が下がるのは、 仲間作りが下手なことも関係している と思っています 。(男性に多い)
仲間がいないと孤独を感じてしまうことは勿論ですが、困ったことがあっても相談することができないというのは辛いですね。
ちなみに、 FPで成功している人を見ると、お金に関することに限らず様々な相談に乗っている人が多いです(何でも屋?)。
私自身もFP業務だけでなく社会福祉士の経験があったことが、長期的な関係を築くうえで大きなプラス材料となりました。
ただし、これは専門知識を増やせば FP で成功するという話ではありません。
それよりも、どんな相談でもできる雰囲気づくりが大切!
お金の事に限らず、困っていることを一緒になって考えることが信頼感につながります。
この点については、好評の事例があるので次の項目で紹介します。
機械音痴の私が“スマホ”を教えるという暴挙!
私が高齢者と接しているうちに、「時代から取り残されている」という 不安を持っている非常に多いことに気がつきました。
特にインターネットやスマホについては、利用できる人とそうでない人の差が大きいですね。
利用してない人の多くは「難しそう・・、無くても生活できるし・・」という食わず嫌いで、本音としては「誰かに教わりたい」という人が多いです。
そこで、 通常の相談業務の中で“スマホの使い方なら私が教えますよ”といった話もしています。
軽い気持ちからの提案でしたが、予想外の好評!
これがキッカケで継続契約になったケースもありますね。
今となっては、差別化サービスの一つになっています(笑)
ちなみに、私は超~機械音痴なのでスマホの機能は最低限しか分かりません。
でも、最低限の事だけ知っていれば充分なんです。
分からない質問は無理に答えずに、「私も分かりません、宿題にさせてくださ~い」で大丈夫です。
この時に大切にしていることは“同じことを100回でも質問できる”という空気 (関係)を作る事です。
私はスマホなどの機械系が苦手なので、お店で一回の説明だと理解できません。
2回、3回・・と繰り返し質問すると、申し訳ない気持ちになってしまい・・
テキトウに頷いて帰ったことは1度や2度ではありません。
自身の経験から、“トンチンカンな質問は大歓迎”、“分かったフリは禁止”としています。
FPの仕事に対して“お金のことだけ”と考えると、行き詰ってしまいます。
実際には相談者のためにできる事は、たくさんあります。
“相談者を幸せにする”という目標に向かって行動していけば、自然と仕事の依頼も増えてくると思います。
今回は「年齢を重ねると日本人は不幸になる?FP業務で好評な意外なこと」について書きました。
参考になる点があれば、FP業務のヒントにしてみてください。
自己投資:ファイナンシャル・プランナー資格
「お金に関する知識や判断力をつけたい人」「FP業務に関心がある人」は、FP資格を目指してみてください。
2級FP技能士/AFPは名刺に記載するなど、仕事への好影響も期待できます。
人生100年時代!今後の有望資格だと思います。
生活でもお金の知識を持っておくことは重要!
尚、資格がなくてもFP業務はできますが、ある・なし では信用度は全然違います。
FP技能士は国家資格と言う点も魅力!
更新も無いので、一生資格になります。
興味がある人は是非チャレンジしてみてください。