経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本の平均年収は1990年からの30年間でほとんど上がっていません。
若干プラスなのですが、30年でプラスは20万円未満・・。
この期間にアメリカは約250万円も上昇、韓国も約220万円の増加です。
日本は名目GDPでは世界3位の経済大国なのですが、所得水準は先進国の中でも平均以下の水準という状態。
「頑張っているのに、給料が増えない」と感じている人も多いと思います。
私は日本の平均給料については悲観的・・。
残念ながら、今後も上がらないと想像しています。
この理由は、いろいろあるのですが、その一つに「終身雇用」といった日本独特の慣習が深く関係していると考えています。
今回は日本人の給料が増えない理由についての考察です。
尚、FPやコンサルの仕事を通して感じたことなので、偏った意見になってしまっている可能性もあります。
気楽に読んでいただければと思います。
この記事の目次
日本の労働生産性は、先進国で最低レベルです。
時々ですが「企業が内部留保を貯めこんでいるから給料が増えない」という意見がありますが、これはちょっと違うと思います。
内部留保が分配されるのは株主であって従業員ではありません。
米国企業は株主還元を重視する体質ですが、従業員の給与も増えています。
仮に内部留保を取り崩して給料を増やしても、一時的なことで継続性がありません。
それよりも、日本の労働生産性が先進国で最低レベルという点が問題だと思います。
労働生産性は、労働者1人当たり、または労働時間に対してどれだけ成果を生み出したかを示すものです。
簡単に言うと、1日8時間の仕事で10個の商品を作っていた企業が、同人数・同時間で12個を作れるようになれば労働生産性が高まったと言えます。
このよう状況になれば売上や利益が増えるので、従業員への給料アップも可能になりますね。
やはり企業の利益成長がなければ根本解決にはなりません。
しかし、これを目指すには厄介な日本の風習があります。
それが「終身雇用」や「年功序列」といった日本独特の慣習です。
これが、労働生産性の向上を妨げる要因の一つになっているような気がします。
日本企業だと頑張っても給料が増えない?
私も以前は会社員でしたし、コンサルタントとして複数の会社も見てきました。
そこで感じるのは、全員が猛烈に働いている会社は少ないという現実。
(私は見たことがありません)
中小企業では一部の優秀な人に重要な仕事が集中して、会社全体の売上・利益の大半を支えているケースは少なくありません。
ただし、この人達とそうでない人達の給与差が大きいかというと・・そうではありませんね。
会社によっては月収で数万円の差しか無いケースもありました。
ちなみに、私は会社員の時は成果を出していない人でした。
さらに「うちの会社って給料が安いよね」と愚痴る鉄の心臓を持ってました。
(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ←無敵状態です(笑)
これが海外であれば能力や成果で給料が変わります。
成果報酬型の給料なので、結果を出した人は年収がグーンと伸びます。
一方で私のようなノンビリと働いていて成果も出さない人間にとっては大変です。
普通に来月からは私の席が無くなるか、大幅な給与減は確実ですね。
もちろん「来月からは○○部署に異動です」なんて大甘なフォローもありません。
海外のようにすれば、成果を出した人の給与は上昇すると思いますが、一方でガッツリと減る人も出てくるということです。
σ( -∇-;)私←ガッツリ減る
大きく増える人がいるので平均年収は上がると思いますが、中央値は下がる可能性もありますね(格差の拡大)。
給料が増えないのは国の責任もある!でも、悪いことでもない?
最近は成果を出した人を優遇する企業も増えてきました。
しかし、これで労働生産性が高まるかは疑問です。
その理由として、日本の雇用はガチガチに守られているからです。
会社は成果を出していないという理由だけで退職を言い渡すようなことはできません。
それ以前に、給料を下げることすら難しいのです。
労働基準法によって日本の会社員は強固に守られています。
つまり、私のように出来が悪い社員であっても、会社が続く限りは定年まで一定の給料が支払われます。
仮に仕事で大きなミスをして会社が赤字になっても、給料は保障されるのです。
開き直れば、とことこ居座ることが可能!
このような状況を考えると、会社が利益を増やすのも大変ですね。
もしも「給料が増える会社」と「増えない会社」のどっちがいい?という質問があれば、私は「増える会社」と答えます。
ただし、以下の選択肢だったらどうでしょう?
①給料は増えるけど、職を失う可能性がある会社
②給料は増えないけど、雇用と一定の収入を約束してくれる会社
この質問なら迷わず②ですね(笑)
赤字の文章がつけば正反対の答えになります。
優秀な人であれば①を選択する人もいると思いますが、日本人は全体としては②を選択する人の方が多いような気がします。
つまり、給料が低い理由には、安定雇用を優先する日本人の潜在的な心理もあると想像しています。
最近は「他の国と比べて日本はダメだ~」みたいな話も時々耳にしますね。
確かに日本がベストかと聞かれたら言葉に詰まる点もありますが、世界各国と比較してベターであるのは間違いないと思います。
給料は増えませんが、ほとんどの人が一定水準の暮らしをしています。
老後の年金制度もシッカリとしていますし、夜でも普通に街を歩けるほど治安も良好!
いろいろ考えると、やっぱり日本は恵まれた国だなぁ~と思います。
雇用と収入の安定という好条件が日本にはあるので、他国の給料と比べることが間違いなのかもしれませんね。
今回は「日本人の給料が増えない理由!現状システムを希望する人が多い?」について書きました。
ちょっと個人的な感想が多い内容となったので、反対の意見もあると思います。
『こんな考え方もあるんだなぁ~』くらいに捉えてくださいね。
最後に補足ですが、私が「給料は増えないけど、雇用と一定の収入を約束してくれる会社」を選択する理由は安定性だけではありません。
結論としては、収入を増やしたければ資産運用を並行すれば良いと考えているからです。
日本は誰でも気軽に投資ができる投資環境は整っています。
収入に対して給料だけに固執する必要はありませんね。
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