今年の相場も残り僅かとなってきました。
2019年は米大統領選の前年ということで、強い相場予想でスタートしました。
今回も従来の傾向と同じで上昇の年になりそうですね!
さて、直近の株価も重要ですが気になるのは来年の投資だと思います。
2020年は米大統領戦という大きなイベントがあります。
今回は過去データをもとにして 米大統領選の相場傾向と注意点 について書いていきます。
また、米大統領選を中心にした米国株の周期戦略についても紹介。
最初に結論を書いておきますが、私は2020年の米国株投資は強気です。
※個人的な投資についての記事で推奨ではありません。
※投資判断はご自身で行ってください。
この記事の目次
大統領選の年は勝率が高い!株価は2桁成長の期待あり?
米国株に対して「大統領選の前年は強い」と言われていますが、実際の大統領選の年はどうでしょう?
1950年から見ると大統領選の年のS&P500は、17年のうち14年でプラスとなっています。
勝率としては80%を超えていますね。
高い確率で上昇しているのですが、大統領選の前年ほど話題になりません。
この理由としては、株価上昇率が低い点があると思います。
例えば直近20年(1996年~2016年)で過去6回の大統領戦がありましたが、年間騰落率の平均は+1.6%でした。
弱い伸び率にちょっとガッカリですね!
しかし、これで弱気になるのは勿体ない話・・・
実はあるカラクリが潜んでいます。
大統領戦のあった年と騰落率を書いておきますので、確認してみてください。
大統領選の年 | S&P500の騰落率 |
1996年 | 26.0% |
2000年 | ▲6.2% |
2004年 | 3.1% |
2008年 | ▲33.8% |
2012年 | 7.3% |
2016年 | 13.4% |
表を見て、勘が良い人は気が付いたと思います。
マイナスに沈んだ2000年はITバブルの崩壊がありました。
2008年はリーマンショックですね。
この特別な出来事が直近パフォーマンスを弱い数字にしているのが真実。
参考までに 2つを外して計算すると騰落率は+12.5% です。
17年のうち14年がプラスと書きましたが、この2つの事件を除外すれば、勝率は93%(マイナスは1回のみ)となります。
過去データでは大統領選のある年は強い結果となっているので、2020年の米国株も期待していいと思います。
トランプ大統領が敗北したら、株式市場は黄色信号へ?
「基本的には強い年・・」と書きましたが、この基本が崩れてしまう可能性があります。
大統領選というのは過去を見ると、ほとんどが現職大統領の再選となっています。
もしも、トランプ大統領が負けて民主党の候補が勝利するようなことがあれば従来の傾向とは全く違う結果となる可能性もあります。
・・・と言うのも、過去70年程度のデータを見ても現職大統領が再選できなかった時というのは、騰落率は平均値よりも大きく下回っています。
この理由は、考えるまでもありませんね。
株価が低迷するのは、不透明要素が多い時です。英国のEU離脱問題を思い出していただければ分かりますが、最も相場が荒れたのは 国民投票の結果が出た時でした。
(先行きの予想が不明・・)
それに比べてEU離脱に直面している現在は、 悪いニュースが出ても市場の反応は限定的ですね。
2020年は米国株に強気という点は今年と同じなのですが、予想外が起きれば急落リスクもあるという事です。
想定外が起きる事を考えて、逆指値(一定水準まで下がったら売却)を徹底するといった対策は取っておくべきだと思います。
ちなみに、私は逆指値をしながら上値を追っていく手法をメインとしているので、どのような市場環境でも強気に買付が出来ています。
★合わせて読みたい
私の米国株投資のメイン手法です。
ベテラン投資家の常識?大統領選を味方につける戦術
私が大統領選の年は強気と書きましたが、これは米国株投資の戦略とも関係しています。
今から紹介する考え方は、米国株のベテラン投資家であれば多くの人が頭に入っている事なので、経験が浅い人は憶えておくと良いと思います。
私は米国株に関しては10年の長期投資のスタイルですが、更に細かく言うと『大統領選を中心に四年間を一区切り』にして投資に強弱をつけています。
2019年の株式市場を見れば分かる通り、米大統領選の前年は上昇する傾向にあります。
そこで、 その前の年(中間選挙の年)に株価が安値をつけたら大きく仕込む事を意識していました。
ここが4年サイクルの出発点ですね。
私は2018年末の急落時にS&P500に1000万以上を買い付けたことは以前に書いていますが、これは出発点の年という考えが基本にあるからです。
ベテランさんは、あのチャンスを狙っていた人は多かったと思います。
そして大統領選の前年~大統領選の年と強い相場にのっていき、 大統領選の翌年の高値で売却を狙います。
私が2020年も強気方針というのは、この4年サイクルから考えると納得できると思います。
大統領選の年は上昇の中盤戦と捉えているので【買い】の年ですね。
相場なのでイメージ通りに行くとは限りませんが、方針がハッキリするので良い結果になる事が多いです。
『こんな方法もあるんだなぁ~』という感じで頭に入れておくと役に立つことがあるかもしれませんね。
そもそも、米国株は100年以上も右肩上がりで、先進国の中では人口増加が続いている異例の国です。
普通に考えれば、長期で失速させる方が難しい国なので、多少大胆な戦略をとっても成功してしまう市場。
臆病になりすぎない事も、米国株では大切な事だと思います。
今回は「2020年米国株で知っておくべき!大統領選の相場データと戦略」について書きました。
参考になる点があれば、運用のヒントにしてみてください。
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